アミオ 350爆撃機シリーズ

Amiot 350 series

フランス空軍 他

Amiot351

Amiot354
(上段)アミオ351.01原型機/(下段)350シリーズの最終型アミオ354

 単座長距離郵便機として計画されたが、戦雲が垂れこめるヨーロッパ情勢から原型機飛行前に双発 3座爆撃機へ改修された機体。アミオ340の名で計画された郵便機原型に対して、グノームローヌ 製エンジンへの換装をおこないアミオ351と名称を変え、空軍当局の実用試験を受けたところ、か なりの高性能を示したため軍では爆撃機として運用するために必要な改修を指示し、爆撃機生産型の 発注をおこなった。
 アミオ351は、高出力エンジンへの換装、3座化、双垂直尾翼化(最終モデルとなった354で は大型の単垂直尾翼になった)等の改修がおこなわれており、アミオ340から引き継いだ全金属製 構造胴体や大きい翼幅の補助翼、エンジンナセルへ収納する引き込み脚などにより高い性能を示した。
 いくつかの変種が製作されたが基本的に搭載エンジンの違いだけであり、旧式化していたフランス 空軍爆撃機の後継機として期待された。しかしフランス航空業界の再編成や第二次大戦開戦など悪条 件が重なったため、フランス降伏までに生産された機体はシリーズ総数で130機あまり(諸説あり)、 そのうち部隊に就役できたものは更に少数(80機程度との説あり)に終わっている。
 なお休戦後破壊されずに生き残った機体は、オーバーホールされビシー政府の連絡機として使用 (運用はエールフランス航空)された他、ドイツ軍が接収した数機もドイツ空軍内で輸送機や哨戒機 として使用されている。

機体詳細データ(アミオ354)
全長14.50m全高 4.08m
全幅22.83m翼面積 67.0m2
自重4,725kg最大重量11,300kg
最高速度480km/h(高度4,000m)上昇限度10,000m
航続距離2,500km巡航速度350km/h
発動機グノームローヌ 14N 48/49 空冷星形14気筒 1,060馬力×2
乗員数3名総生産機数132機(諸説あり)
武装7.5mm機銃×2、20mm機関砲×1、爆弾1,200kg搭載
主要タイプ Amiot 340.01:最初の原型機。単座高速郵便機原型。14N 0/1エンジン搭載(1機)
Amiot 351.01:爆撃機原型。3座。グノームローヌ14N 20/21エンジン搭載(1機改修)
Amiot 350:イスパノスイザ12Y 28/29エンジン搭載の計画。351改修(1機改修)
Amiot 351:生産型爆撃機。14N 28/29エンジン(950hp)搭載(17機)
Amiot 352:イスパノスイザ12Y 50/51エンジン(1,100hp)搭載。計画のみ(1機製作説あり)
Amiot 353:RRマーリンIII(1,030hp)エンジン搭載。ごく少数生産(1機?)
Amiot 354:生産型最終型。14N 48/49エンジン搭載。大半は実戦参加できず(45機)
Amiot 355:351にグノームローヌ14N 2/3エンジン(1,200hp)を搭載したモデル(1機改修)
Amiot 356:354にRRマーリンXエンジン(1,200hp)を搭載したモデル(1機改修)
Amiot 357:気密操縦席、イスパノスイザ12Zエンジン(1,200hp)搭載の高々度型試作機(1機)
Amiot 358:351にプラット&ホイットニーR-1830エンジン(1,200hp)を搭載したモデル(1機改修)
Amiot 370:パリ〜ニューヨーク間の航空レース(中止となった)用に製作された競争機。
        イスパノスイザ12Yjrs/krsエンジン(860hp)搭載(1機?)