ダグラス A−26インベーダー軽爆撃機

Douglas A-26 "Invader"

合衆国陸軍航空隊 他

A-26B
A−26B攻撃機

 1942年7月にA−20ハボックの後継機として 完成したダグラスA−26は、設計段階から攻撃・爆撃・夜間戦闘の3タイプが考えられていたが、最初に採用 されたのは攻撃型原型XA−26Bを元にする機体であった。
 実戦の参加は44年9月からで、まず英国の基地からフランスやイタリアへの作戦任務に飛び立っていった。本 機の軽快な運動性と容易な運用性は実戦部隊で歓迎されたが、初期機体の計器類の複雑さは尋常ではなかった。し かし時間がかかったものの、この問題は改良により解決されている。爆撃機とは思えぬ運動性能は敵戦闘機に追尾され ても高機動により自己防衛できるほどであったといわれる。
 大戦終結後も朝鮮戦争・ベトナム戦争をはじめインドシナ・アルジェリア・ビアフラ・キューバ・コンゴなどの 紛争でも活躍し、開発から40年以上も現役であったことは本機の優秀さを証明する事実であろう。ちなみに米軍 最後の機体は1969年、米沿岸警備隊でも72年に退役している。
 なお、1948年にA−26B、A−26CはそれぞれB−26B、B−26Cと改称されている(1966年 に現役として生き残っていた機体(B−26K)は再度A−26Aへと改称された)。

機体詳細データ(B−26B)
全長15.24m全高 5.64m
全幅21.34m翼面積50.17m2
自重10,365kg最大重量15,876kg
最高速度571km/h(高度4,570m)上昇限度6,740m
航続距離2,250km巡航速度457km/h
発動機プラット&ホイットニー R-2800-27「ダブルワスプ」空冷星形複列18気筒 2,000馬力×2基
乗員数 3名総生産機数2,642機(2,452機説あり)
武装12.7mm機銃×6〜8、爆弾最大4,000lb(1,814kg)
主要タイプ XA-26:ガラス張りの機首を持つ爆撃機型原型機
XA-26A:腹部機銃ポッドを持つ夜間戦闘機型原型
XA-26B:金属張り機首、75mm機関砲×1を搭載した攻撃機型原型
A-26A:YB-26KとB-26Kを改称した後の呼称
A-26B:最初の生産型。攻撃/爆撃機型。12.7mm機銃×10+爆弾1,800kg搭載
XA-26C:機首部に20mm機関砲×4を搭載する計画案。計画のみ
A-26C:ガラス張り機首(爆撃手席)を持つ爆撃機型。12.7mm機銃は2丁に減
RB-26C:A-26Cの偵察機改造型
CB-26C:A-26Cの貨物輸送機改造型
TB-26C:A-26Cの練習機改造型
XA-26D:12.7mm機銃×14(機首8、主翼6)を搭載した重武装型原型
XA-26E:ガラス張り機首を持つが、XA-26D同様の重武装化機原型
XA-26F:GE社製J-31ジェットエンジン(補助用)と4翅プロペラを持つ試験機
A-26G:戦後生産モデル。風防天井を高くし、翼下に落下タンクを装備
A-26H:戦後生産モデル。ガラス張り機首装備。他の改良点はA-26Gと同じ
A-26Z:A-26GおよびA-26Hのダグラス社内での総称
B-26B:1948年にA-26Bから改称した後の呼称
B-26C:1948年にA-26Cから改称した後の呼称
YB-26K:東南アジア地域向けに改修された機体原型。再生産はオンマーク社が担当
B-26K:東南アジア地域向け改修機の生産型呼称。生産はオンマーク社が担当
JD-1:米海軍向けの標的曳航型。後にUB-26Jと改称
JD-1D:米海軍向けの無人機指令機。後にDB-26Jと改称
Marksman A:オンマーク社製造の要人輸送機型。機内与圧。R-2800-83AM3エンジン
Marksman B:Marksman A同様だが、翼端タンクを装備。R-2800-83AM4Aエンジン
Marksman C:Marksman A同様だが、追加燃料タンク装備。R-2800-CB16/17エンジン
Marketeer:Marksman Cの非武装・非与圧型。民間市場向け輸送機
Super 26:翼端タンク装備、内装を改良した要人輸送機改造型。L.B.スミス社製作
Tempo I:R-2800-Bエンジン搭載の要人輸送機改造型。機体延長。L.B.スミス社製作
Tempo II:Tempo Iの与圧型
Biscay 26:Tempoモデルの胴体延長型。高速旅客輸送機