ノースロップ A−17攻撃機

Northrop(Ex Douglas) A-17

合衆国陸軍航空隊 他

A-17A
米国陸軍へ納入前のA−17原型機

 ノースロップ社が自社で生産していたガンマ輸送機をベースに軍用(軽爆撃機)へ設計変更した機体。 自社費用負担で設計された機体は1934年にYA−13の呼称で米国陸軍航空隊が審査用として入手 した。その後出力を強化した機体をXA−16と名付け継続審査となったが、この機体では馬力過大で あることが判明したため、生産型A−17では出力をYA−13程度に戻すことになっている。
 米国陸軍は110機のA−17を発注し1935年末から納入が開始されたが、すぐに改良型である A−17Aが開発されたため契約もこちらへ移行した。生産された機体のうち93機が米陸軍航空隊に 就役したが18ヶ月という短期間で退役し、フランスや英国へ売却されている。英国では当機にノーマ ッド(遊牧民の意)という名称を付けたが本国では使用せず、全機が南アフリカへ譲られた。
 ノースロップ社は1937年にダグラス社の一部門として吸収されてしまったため、最終的に当機を 生産したのはダグラス社で、同社はダグラス8Aの名称で当機の生産を継続、輸出用機体としてアルゼ ンチンやイラク、オランダ、ノルウェーなどに輸出を行っている。ペルー向けに生産された機体の一部 は大戦勃発に伴って米陸軍へ徴用され練習機として使用されてもいる。

機体詳細データ(A−17A)
全長 9.65m全高 3.66m
全幅14.55m翼面積33.63m2
自重2,320kg最大重量3,400kg
最高速度354km/h上昇限度6,000m
航続距離1,200km巡航速度274km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1535-13 星形空冷9気筒 825馬力×1基
乗員数2名総生産機数不明
武装7.62mm機銃×5(前方固定4、後方旋回1)、45kg爆弾×4等(内部爆弾倉)
主翼下への吊り下げも併用した場合は爆弾最大1,200lb(544kg)
主要タイプ YA-13:最初の審査用機体。ライトSR-1820エンジン(735hp)搭載
XA-16:出力強化型審査機。P&W R-1820エンジン(950hp)搭載
A-17:初期生産型。P&W R-1535エンジン(750hp)搭載
A-17A:改良型。尾輪引き込み式。P&W R-1535-13エンジン(825hp)搭載
Nomad Mk.I:英国が調達した機体の名称。A-17A相当。南アへ譲渡
Douglas 8A-1:アルゼンチン向け輸出機体。輸出機体はA-17に準ずる
Douglas 8A-2:イラク向け輸出機体
Douglas 8A-3:オランダ向け輸出機体
Douglas 8A-4:ノルウェー向け輸出機体
Douglas 8A-5:ペルー向け輸出機体。一部は米陸軍に徴用された
A-33:徴用したDouglas 8A-5の米陸軍呼称。練習機として使用