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ガトリング砲 (Gatling Gun)
 1862年にアメリカ人のリチャード・ガトリングが発明した機関銃の一種。銃身を6本束ねた形状をしており、手動(クランク)で回転させることで装填・発射・排莢を連続的に行うようになっている。ガス圧や反動を利用した機関銃(砲)に比べメンテナンスが手間(何しろ砲身数が多いため)であることや、機構的に小型化が難しいことなどから1900年代に入って一時廃れたが、航空機がジェット化したことによる空中格闘戦の高速化により、不発実包があっても問題なく稼働し、大口径化も容易、発射速度も高くできることなどから多銃身の利点が見直され、GE社が開発したM61機関砲(⇒バルカン)の成功により現代ではモーターで駆動させる方式の多銃身機関砲が航空機や艦艇、車両などに搭載されるようになっている。なお、小銃と同程度の銃弾を使用するもの(商標としてはミニガンやマイクロガン)も製造されているが、やはり外部機構により強制駆動させる必要性から人間が容易に運搬できるサイズにまとめることは成功したとは言い難いようだ。⇒機銃・機関銃・機関砲
カナード (Canard)
 フランス語でアヒルという意味だが、航空機の主翼より前方に取りつけられた小さな水平翼(もしくはこの水平翼を持つ機体)を指す。この小さな水平翼は固定式もしくは可動式で、これを取りつけると失速へ陥りにくくすることができる。
 1900年代初頭の航空機黎明期の時代にこのような小さな水平翼を付けたフランスの航空機に「カナル」と愛称が付いたことにちなんだ命名である。
可変ピッチプロペラ (comtrolled pitch propeller)
 航空機や船舶の推進装置に付いているプロペラの羽根の付け根を動かすことでプロペラの取りつけ角度(ピッチ)を変化させる機構。加速が必要な場合は高抵抗な低ピッチに、巡航時など抵抗をあまり受けたくない場合は高ピッチへ変化させる。また急減速時にピッチを逆転させることができる可逆ピッチプロペラというものもある。
 (航空機限定の話ではあるが)世界で最初の可変ピッチ搭載航空機は1910年製造の独パルセバル飛行船と言われている。また最初に可変ピッチプロペラを商品化したのはハミルトン・スタンダード・プロペラ社で1933年頃のことだった。



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機銃・機関銃・機関砲
 英語ではMachine Gun。弾薬を発射することで得られる反動や発射ガス圧などにより次弾装填と撃発を自動化することで連続射撃を可能とした銃器の総称である。当初は単発銃の銃身を束ねた多銃身式(機械的に撃発位置を変更することで連続射撃を行った)だったが1860年に米国人ガットリングが発明した回転式多銃身機関砲では薬莢式弾薬との組み合わせにより速い(といっても120発/分程度)射撃速度を実現できた。ちなみに反動式機関銃は1883年に英国で発明されたマキシム機関銃、ガス圧式機関銃は1874年頃にフランスのホチキス社が開発(発明したのはオーストリアのオドコレック砲兵大佐)したホチキス機関銃が最初だと言われている。機銃は機関銃の略称であるが機関銃と機関砲に明確な区別は無く、通常は口径により線引きがなされるものの各国軍によりその基準はマチマチである。当サイトでは口径20mm未満を機関銃(機銃)、それ以上を機関砲としている。
キャノピー (canopy)
 日本語では「風防」。飛行機の操縦席を覆う透明な水滴状のもの。旧式機では枠組みに強化ガラスやアクリル樹脂の板をはめ込んだものだったが、現在はアクリル樹脂もしくはポリカーボネート製の一体成形で作られている。射出座席が備えられている機体のキャノピーは簡単に投棄もしくは破壊できるような仕掛けがされている。また電子機器のカタマリである現代機では外部電磁波の影響を防ぐ意味もあって電波吸収素材や伝導率の高い金属を極薄く吹き付けてある場合も多い(この吹きつけは高空における紫外線の影響を防ぐためにも有効である)。
キューポラ (cupola)
 日本語では「展望塔」。元々の単語の意味は丸屋根という意味であるが、戦車の砲塔上部につけられた車長用の展望ハッチをこう呼ぶ。車長が周囲の状況を知るときは、このハッチから身を乗り出し目視を行うが、戦闘中など危険が伴う場合はキューポラ側面に配した防弾窓(素通しの直視窓でなくプリズムを利用した潜望鏡スタイルのものもある)から見渡すことも可能である。



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グラス・コクピット (glass cockpit)
 多数のメーターやスイッチ類がひしめいていた操縦席周りを液晶ディスプレイなどで統合したもの。必要なデータのみを呼び出して表示できるため操縦士の労力が軽減された。操縦席まわりがディスプレイのガラス面で覆われたように感じるため、この名称が付いた



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口径
 1)砲口(銃口)の直径。使用弾の直径の近似値(完全にイコールではない)となるため銃弾などの名称や分類もこの口径に基づく場合が多い。表記方法としては『7.62mm口径』や『20.3cm口径』のようにメートル法で表されるが、『.30口径』などのように小数以下で表される場合はインチ単位である(.30口径=7.62mm口径:ただし小数点が省略される場合もあるため注意が必要である)。
 2)砲身(銃身)の長さを表す単位。砲身(銃身)長が砲口(銃口)直径の何倍あるかで表される。この場合はメートル法やインチなどの単位は付かない。『40口径20.3cm砲』だと20.3cm×40=8.12mの砲身長ということになる。
 上記1と2は表記方法によっては混同され易いので、関係資料などの読解には注意が必要である。基本的に砲身(銃身)長を表す口径が表記されるときは同時に砲口(銃口)直径も表記される。
コントラ・プロペラ (contra propeller)
 プロペラを二重にし、それぞれを逆方向へ回転させることで回転トルクをうち消す方式。