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AAA(えー・えー・えー)
 Anti Aircraft Artilleryの略。対空砲のこと。米空軍ではトリプルAやフラック(Flak:ドイツ語で対空砲のこと)とも呼ばれている。近年ではミサイルの発達や航空機の高速化により大口径の対空高射砲はほぼ絶滅状態となり、かわりにレーダーと連動して弾幕をはれる対空機関砲が幅をきかせている。
3システム(しー・きゅーぶど・しすてむ)
 指揮(Command)、管制(Control)、通信(Communication)を有機的に統合し機械化・自動化された通信体系システムのこと。日本語では指揮管制通信体系と呼ばれる。現代戦ではこの重要な3項目(指揮・管制・通信)に情報(Inteligence)を加えたC3I(シー・キューブド・アイ)と呼ばれるシステムが主流となっている。
 近年はこれにもう一つのCとして電算・電脳(Computers)を加えたC4(しー・くわどるぶるど、もしくは、しー・ふぉー)とされることが多い。
CIC(しー・あい・しー)
 Combat Information Centersの略。日本語に訳すと「戦闘情報中枢」。戦闘情報を収集し評価を行い、必要な部署へデータを配布することで各種攻撃・防御兵器の有効度を高め艦艇の戦闘能力を発揮させる部署。センサー類の発達により外界を目視する必要が無くなったため近代艦艇においては艦内の奥まった場所に備えられるようになった。
CIWS(しうす)
 Close In Weapon Systemの略。日本語に訳すと「近接防空兵器システム」。個艦防空の最終段階で使用されるもので、レーダーとコンピュータによる自動制御(もちろん手動制御も可能だが)により弾幕を張り艦へ接近するミサイルや航空機を迎撃する。代表的なものとして20mmバルカン・ファランクスがある。
”しーうす”と発音するのが米海軍っぽくてツウ好みらしい。
ECM(いー・しー・えむ)
 Electronics Counter Measure の略。日本語に訳すと「対電子防御活動」。電波妨害などの電子的な各種妨害を実施する事。ECMに対して防御活動を行う事はECCM (Electronics Counter Counter Measure)と呼ばれる。
ESM(いー・えす・えむ)
 Electronics Support Measure の略。日本語に訳すと「対電子支援」。通信電波やレーダー波を傍受する事で行う偵察活動の事。電子偵察とも呼ぶ。



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FAC(えふ・えー・しー:ふぁく)
 Forward Air Controllerの略。日本語に訳すと「前線航空統制(官)」。航空機による地上軍支援攻撃の際に高速で飛び回る航空機から地上の状況を判断できないため、攻撃する航空機と地上軍との間を取り持ち地上軍からの攻撃要請などを航空機へ伝える任務を負う米空軍将兵を指す。戦闘機・攻撃機の高性能化が進んだベトナム戦争頃から目立って使用されるようになった。
 専門の訓練を受けた要員が小型低速の航空機(主にO−1バードドッグ、O−2、OV−10ブロンコなどが使用される)を操縦し、地上軍が持つFM無線と空軍機の短波無線を同時に操りながら地上攻撃目標の指示を行う。これら小型機には自衛用の武器は搭載されないことも多いが、空軍機に攻撃位置を指定するための発煙弾頭無誘導ロケットを搭載する。地上の状況を判断するためにかなりの低空(ベトナム戦争の逸話では『ジャングルの木々の梢よりも低く』)を飛行し、敵の砲火を浴びることも多いためFAC要員は技量・度胸とも並のものでは通用しない。
 空軍機は操縦する者が将官であれ誰であれ、FAC(主に尉官が多い)の許可無しには地上攻撃を行うことができず、また味方と敵の距離が近い場合は攻撃位置を指示するFACの技量に味方地上軍の安否が左右されるため、前線での地上軍支援攻撃においては絶大な権限と責任を持つ任務である。
 余談ではあるが、FACの略語は通常『エフ・エー・シー』もしくは『ファク』と読まれるが、血気盛んなパイロット達は『ファック』(性交を意味する米卑語"Fuck"の発音)と呼ぶことも多いようだ。
HIJMS(えいあいじぇいえむえす)
 大日本帝国海軍軍艦を示す接頭辞。His Imperial Japanese Majesty's ship(天皇陛下の船)の略。戦後の海上自衛隊の警備艦はJDS(Japanese Defence shipの略)の接頭辞を使用する。
HMS(えいちえむえす)
 英国海軍軍艦を示す接頭辞。His(Her) Majesty's shipの略で、国王(女王)陛下の船という意味。英連邦の国の場合はshipの前に国名が入る(たとえばカナダはHMCS、濠州はHMAS、ニュージーランドはHMNZSとなる)。また英国(英連邦)でない君主国海軍も同様の接頭辞が付くことがある。
HOTAS(ほったす)
 Hands On Throttle And Stickの略。航空機の操縦桿やスロットル(エンジン絞り弁)にコックピット制御操作スイッチを集中させることで、操縦桿から手を離すことなく兵装使用などの任務に必要な動作を行えるようになっている。
HUD(えいち・ゆー・でぃー)
 Head Up Displayの略。操縦席前方に設置された透過率の高い反射板や前面風防に計器情報を投影することで、パイロットが確認のため視線を下げることを減少させる装置。近未来に向けた構想ではさらに発展した多重投影装置と動作センサーを利用したビッグピクチャー(操縦席計器をすべて投影像とし、パイロットは投影されたグラフィックを指し示すだけで操縦・回避行動・攻撃などが行われる)などがある。
IFF(あい・えふ・えふ)
 Identification Friend or Foe の略。日本語に訳すと「敵味方識別装置」。符号化(暗号化も)した電波を発射して相手に返答を要求する装置。正しい返答が返ってくれば味方であると判別し、レーダースクリーン上などに味方として表示する。動作自体はほぼ完全に自動化されており、航空機や艦船などに応答装置が搭載されるほか対空ミサイル発射装置などにも誤射防止用として搭載されている。
ILS(あい・える・えす)
 Instrument Landing System の略。日本語に訳すと「計器着陸方式」。滑走路に沿って進入着陸コースを示す指向性を持った電波を発射して、航空機上に搭載した装置に進入コースを指示させるもの。悪天候時などの着陸進入に威力を発揮する。最近の旅客機などは更に進化した機器を搭載しており、自動操縦装置との連携により完全自動化での着陸も可能となっている。
JATO(じゃとー)
 Jet Assisted Take-Offの略。航空機(主に固定翼プロペラ機)の離陸において離陸滑走距離を短くするため使用される補助ジェットエンジンのこと。推進機構にロケットを使用しているものはRATO(ラトー:Rocket Assisted Take-Off)と呼ばれる。JATOは輸送機や爆撃機、RATOは爆撃機や艦上機に使用されている。



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MAP(まっぷ)供与
 MAPはMilitary Assistance Program(軍事援助計画)の略。米国が同盟国や相互協定を結んだ国家に対して無償で武器供与を行う仕組みのこと。冷戦時代までは盛んに行われていたが先進国に対する供与は1963年末で終了したため、現在は大規模なMAP供与は行われていない。
 ちなみに自衛隊設立直後は装備品調達のうち約5割弱がこのMAP供与であった。
MFD(えむ・えふ・でぃー)
 Multi Function Displayの略。グラスコクピットの要となる計器で、液晶ディスプレイなどに必要な情報を呼び出して参照できるようにしたもの。パイロットが自分の必要な情報のみを選択参照できるため作業率の向上と疲労減少に役立つ。最近では軍用機だけでなく民間旅客機などにも採用されている。⇒グラスコクピット
NATOコード (なとー)
 ナトーコード(NATO Code)の項を参照のこと
NOE(のえ)飛行
 Nap Of the Earthの略。日本語に直訳すると『地面を毛羽立てる』だが意訳すると『匍匐飛行』となり、ヘリコプターが行う超低空飛行を指す。市街地のビルや山間部の稜線を遮蔽物として飛行し、被発見率や被弾率を下げる。ベトナム戦争では前線統制任務の固定翼機が木々よりも低く飛んだ実例があるが、基本的には空中で静止近くまで速度を落とせるヘリコプターにしかできない飛行方法である。しかし遮蔽物に激突したり電線などに引っかかり墜落する恐れも高い。
Pz(ぴーぜっと)
 ドイツ語のPanzerの略号。戦車のこと(他に装甲という意味もある)。ドイツ軍戦車に付けられている略号の代表的なものは以下のとおり。
 PzKpfw : PanzerKampfWagenの略。通常の戦車を指す。日本語に訳すと『装甲戦闘車両』か?
 PzBefWg : PanzerBefelsWagenの略。指揮戦車を指す。部隊指揮用として充実した無線装置を搭載する戦車
 PzBeobWg : PanzerBeobachtsWagenの略。観測戦車を指す。砲兵部隊の観測任務用に使用される戦車のこと
RN(あーるえぬ)
 イタリア海軍軍艦を示す接頭辞。Regia Nave(イタリア語で「王国の船」の意)の略。
RPV(あーる・ぴー・ぶい)
 Remotely Piloted Vehicle の略。日本語に訳すと「遠隔操縦機」。ラジオコントロールなどの遠隔操作で操縦する小型の飛翔体。カメラやセンサーを搭載して敵地上空を飛行しリアルタイムで画像情報などを送信してくる無人偵察機で、敵情偵察や砲兵支援などが主任務である。小型のため視認されにくく、最近はステルス性も持っているため発見は非常に困難である。⇒無人機



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SdKfz(えすでぃーけーえふぜっと:すだこふつ)
 ドイツ語のSonderKraftfahrzeugの略。日本語に訳すと『特殊な自動車』だろうか?。ドイツ軍装甲車両に付与される特殊車両番号のこと。例えばティーガーI型戦車はSdKfz181、パンターはSdKfz171などが付与されている。装輪装甲車などはこの番号で呼称される場合が多い(4輪装甲車SdKfz222など)。
STOL (えすとーる)
 Short Take-Off and Landingの略。日本語では『短距離離着陸』。通常より短い距離で離着陸ができることを指す。STOL性能が高ければ短い滑走路や道路などにも離着陸できるし、航空母艦で運用する艦上機には不可欠な能力でもある。揚力を得る力やエンジン推力の強さ低速時の安定性など、この性能を高めるために必要となる技術は多岐にわたる。
USS(ゆーえすえす)
 米国海軍軍艦を示す接頭辞。United States shipの略で、U.S.S.と表記されることもある。軍艦籍にある艦を指すものなので海軍に所属している船全部では無い(一時的に海軍が使用している民間船や軍艦ではない補助艦船などはUnited States Naval Ship(米海軍船。USNSと略す)と呼称される)。1907年の大統領令第549号で公式に制定された。



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