サンガモン型 護衛空母

"Sangamon" Class Escort Carriers

アメリカ海軍


USS Santee
スペックデータ
排水量:(満)23,235t ボイラー:Babcock&Wilcox罐・重油専焼×4基 燃料搭載量:重油5,880バレル
全長:(全)168.56m
全幅:(船)22.86m 主機:General Electric式蒸気ギヤ×2基、2軸推進
 もしくはWestingouse式蒸気ギヤ×2基、2軸推進
吃水:9.27m
出力:16,900hp
武装:
51口径5inch単装砲2基、40mmボフォース4連装機関砲2基、
同連装機関砲12基、航空機最大36機搭載可能
最大速力:19.0kt
航続距離:15ktで26,340浬
乗員定数:1,100名 飛行甲板:153.0×25.91m、昇降機2基

同型艦名(4隻)
サンガモン
[Sangamon]
スワニー
[Suwannee]
シェナンゴ
[Chenango]
サンティー
[Santee]

サンガモン型護衛空母について
 貨物船改造型護衛空母「ボーグ」型の 調達を開始した米海軍であったが、実際に護衛空母として調達を計画していた数の貨物船を用意するこ とが出来なかった。そこで足りない分については以前民間から徴発し給油船として使用している「シマ ロン」[Cimarron]型タンカーを護衛空母のベースとして使用することにした。
 「シマロン」型給油艦は1930年代末に、建造中だった民間タンカーを徴発して米海軍の給油艦と して完成させたもので、全部で12隻の姉妹艦があったが、そのうち4隻を護衛空母として改造するこ とにした。「ボーグ」型がベースとした貨物船よりも大型の船体だったため、若干飛行甲板サイズが拡 大しており、給油艦時代の名残から他艦への給油装備も持っていたので船団護衛という任務には非常に 有効な艦であったが、戦線では護衛任務よりも作戦の支援任務の方が多く、正規空母並みの活躍を見せ た。
 1942年に相次いで護衛空母への改造が完了した4隻は大西洋戦線に投入され、同年11月の北ア フリカ上陸作戦(トーチ作戦)や船団護衛などに活躍した。また大西洋戦線が落ち着いた1944年に なると太平洋戦線へ戦いの場を移し、島嶼攻略戦や上陸作戦を支援することになった。しかし太平洋戦 線では4隻中3隻が日本軍機の特攻を受け損傷を負うなど被害も甚大であった。
 全艦とも終戦まで沈没せずに生き残ったが、特攻機による被害の大きかった「サンガモン」は戦後す ぐに除籍解体され、他の艦も保管船状態のまま1950年代末に生涯を終えている。
 なお米海軍が使用した商船(貨物船等)改造の護衛空母は当クラスが最後で、以降は最初から護衛空 母として建造された 「カサブランカ」型へ調達計画 は移行していくことになる。

サンガモン型護衛空母の歴史
サンガモン[Sangamon](AO-28/AVG-26/ACV-26/CVE-26)
1939年 3月13日フェデラル造船にて民間タンカー「トレントン」[Trenton]として起工
     11月 4日進水
1940年10月22日竣工。同日米海軍により徴発(買収)、給油艦(AO-28)となる
1942年 2月〜護衛空母への改造工事に着手。航空機搭載護衛艦「サンガモン」(AVG-26)と改称
      8月20日補助空母へ類別変更(ACV-26)
      8月25日改造工事完了
     11月北アフリカ上陸作戦(トーチ作戦)を支援
1943年 7月15日護衛空母へ類別変更(CVE-26)
1944年太平洋戦線へ移動
     10月24日〜レイテ沖海戦に参加。同月30日、日本軍特攻機の攻撃により損傷
1945年 5月 4日沖縄沖にて日本軍特攻機の攻撃を受け損傷
 米本土へ修理のため回航されるが、修理完了前に終戦を迎える
     10月24日除籍
1947年スクラップとして売却される
スワニー[Suwannee](AO-33/AVG-27/ACV-27/CVE-27/CVHE-27)
1939年 6月 3日フェデラル造船にて民間タンカー「マーケイ」[Markay]として起工
1940年 3月 4日進水
1941年 6月26日竣工。同日米海軍により徴発(買収)、給油艦(AO-33)となる
1942年 2月〜護衛空母への改造工事に着手。航空機搭載護衛艦「スワニー」(AVG-27)と改称
      8月20日補助空母へ類別変更(ACV-27)
      9月24日改造工事完了
     11月北アフリカ上陸作戦(トーチ作戦)を支援
1943年 7月15日護衛空母へ類別変更(CVE-27)
1944年太平洋戦線へ移動
     10月24日〜レイテ沖海戦に参加。同月25日、日本軍特攻機の攻撃により損傷
     10月26日触雷(日本潜水艦の雷撃?)により損傷拡大
1945年 5月24日沖縄沖にて艦内爆発事故を起こし損傷を受ける
1946年10月28日退役。保管船となる
1955年 6月12日護衛ヘリ空母へ類別変更(CVHE-27)
1959年 3月 1日除籍。後にスクラップとして売却される
シェナンゴ[Chenango](AO-31/AVG-28/ACV-28/CVE-28/CVHE-28)
1938年 7月10日サン造船にて民間タンカー「ニュー・オーリンズ」[New Orleans]として起工
1939年 1月 4日進水
1941年 5月31日竣工。同日米海軍により徴発(買収)、給油艦(AO-31)となる
1942年 2月〜護衛空母への改造工事に着手。航空機搭載護衛艦「シェナンゴ」(AVG-28)と改称
      8月20日補助空母へ類別変更(ACV-28)
      9月19日改造工事完了
     11月北アフリカ上陸作戦(トーチ作戦)を支援
1943年 7月15日護衛空母へ類別変更(CVE-28)
1944年太平洋戦線へ移動
     10月24日〜レイテ沖海戦に参加
1945年 4月 9日沖縄沖にて日本軍の攻撃により損傷を受ける
1946年 8月14日退役。保管船となる
1955年 6月12日護衛ヘリ空母へ類別変更(CVHE-28)
1959年 3月 1日除籍。後にスクラップとして売却される
サンティー[Santee](AO-29/AVG-29/ACV-29/CVE-29/CVHE-29)
1938年 5月31日サン造船にて民間タンカー「シーケイ」[Seakay]として起工
1939年 3月 4日進水
1940年10月30日竣工。同日米海軍により徴発(買収)、給油艦(AO-29)となる
1942年春〜護衛空母への改造工事に着手。航空機搭載護衛艦「サンティー」(AVG-29)と改称
      8月20日補助空母へ類別変更(ACV-29)
      8月24日改造工事完了
     11月北アフリカ上陸作戦(トーチ作戦)を支援
1943年 7月15日護衛空母へ類別変更(CVE-29)
1944年太平洋戦線へ移動
     10月24日〜レイテ沖海戦に参加。日本軍特攻機の攻撃により損傷。その後、日潜水艦と
思われる雷撃を受け浸水(「イ−56」の戦果と言われているが、記録に残る
攻撃時間(米側は25日朝、日本側は25日夕刻)に差があるため、異なる
潜水艦の攻撃ではないかとする説もある)
1946年10月21日退役。保管船となる
1955年 6月12日護衛ヘリ空母へ類別変更(CVHE-29)
1959年 3月 1日除籍。後にスクラップとして売却される


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