タムボア型 潜水艦

"Tambor" Class Submarines ("T" Class 1st group)

アメリカ海軍 アメリカ海軍


USS Triton(1941)
USS Trout(1943)
(上段)「トライトン」(1940年頃:USN Photo)/(下段)「トラウト」(1943年:USN Photo)
スペックデータ
排水量(水上):1,475t排水量(水中):2,370t全長:(全)93.63m
出力(水上):5,400hp出力(水中):2,740hp全幅:8.31m
最大速力(水上):20.0kt最大速力(水中):8.0kt吃水:4.04m
航続距離(水上):10ktで11,000浬航続距離(水中):2ktで96浬乗員数:59名
燃料搭載量:重油320t(93,993ガロン)安全潜行深度:75m
主機関:General Motors製もしくはFairbanks-Morse製ディーゼル機関
      +General Electric製電動モーター×4基、2軸推進
武装:
《魚雷24発搭載》21inch魚雷発射管10門(艦首6、艦尾4)、
50口径3inch単装砲1基、12.7mm機関銃2基、7.62mm
機関銃2基(後に20mm機関砲を増設)

同型艦名(6隻)
タムボア[Tambor]タウトグ[Tautog]スレッシャー[Thresher]
トライトン[Triton]トラウト[Trout]トゥーナ[Tuna]

タムボア型潜水艦について

 1939年度予算で建造された艦隊型潜水艦。基本的に新”S”型(「サーモン」型および「サーゴ」型)の小改良モデルとなる。
 攻撃力の強化が設計に盛り込まれており艦首魚雷発射管は新”S”型より2門増やされている。また司令塔が若干長くなったことが新”S”型との識別点になる。なお大戦中に艦橋形状の改修が行われているため、シルエットは若干竣工時と変化している(上掲写真上段(竣工時)、下段(改修後)を参照のこと)。ちなみに攻撃力以外のスペックは新”S”型とあまり変わっていない。

 太平洋戦争開戦までに就役が完了した当クラスは、開戦直後から太平洋戦線にて過酷な任務をこなし、「ガトー」型などが大量に就役する1944年頃まで第一線で活躍した。特に「タウトグ」は第二次大戦中の米潜水艦で最も多大な戦果(撃沈トン数133,726トン。ただし当サイトでは経歴に軍用艦艇の撃沈記録しか記載していない)を挙げた艦となっている。


タムボア型潜水艦の歴史
タムボア[Tambor] (SS-198)
1939年 1月16日エレクトリックボート社[Electric Boat]にて起工
      12月20日進水
1940年 6月 3日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。中部太平洋や南太平洋にて任務に従事
1945年 3月〜ピュージェット湾にて対潜訓練の標的艦として使用される
1945年12月10日退役。予備役艦となる
1947年 4月〜予備役訓練の練習艦として使用される
1959年 9月 1日除籍。スクラップとして売却される
タウトグ[Tautog] (SS-199)
1939年 3月 1日エレクトリックボート社にて起工
1940年 1月27日進水
       7月 3日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。中部太平洋や南太平洋にて任務に従事
1942年 5月17日マーシャル近海にて日潜「イ−28」を撃沈
1943年 1月 9日アンボン近海にて日軽巡「名取」を雷撃、損傷を負わせる
       4月 9日ボストン島沖にて日駆「磯波」を撃沈
      11月 4日ファイス島近海にて日駆潜艇「第30号」を撃沈
(と認定されているが実際には戦果なし。駆潜艇「第30号」は翌年末に戦没)
1944年 3月16日千島列島近海にて日駆「白雲」を撃沈
1945年 1月17日東シナ海にて日輸送艦「第15号」を撃沈
       4月〜サン・ディエゴにて海中安全設備の実験に参加
      12月 8日退役。予備役艦となる
1947年 5月 9日〜予備役訓練の練習艦として使用される
1959年 9月11日除籍。スクラップとして売却される
スレッシャー[Thresher] (SS-200)
1939年 4月27日エレクトリックボート社にて起工
1940年 3月27日進水
       8月21日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。中部太平洋や南太平洋にて任務に従事
1943年 7月 1日マカッサル海峡にて日駆「帆風」を雷撃、損傷を負わせる
1945年12月13日退役。予備役艦となる
1946年 2月 6日再就役。ビキニ環礁の原爆実験に使用される予定だったが実行されず
       7月12日退役。翌年12月23日除籍。スクラップとして売却される
トライトン[Triton] (SS-201)
1939年 7月 5日ポーツマス海軍工廠[Portsmouth Naval Shipyard]にて起工
1940年 3月25日進水
       8月15日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。中部太平洋や日本本土近海にて任務に従事
1942年 5月17日日本本土近海にて日潜「イ−164」を撃沈
(註:「イ−164」と艦名改称されたのは5月20日なので、撃沈時点では「イ−64」)
       7月 5日アリューシャン列島近海にて日駆「子ノ日」を撃沈
1943年 3月11日この日の通信を最後にラバウル近海にて消息を絶つ
(3月15日、日駆逐隊の攻撃により沈没)
       4月10日亡失と認定。除籍年月日不明
トラウト[Trout] (SS-202)
1939年 8月28日ポーツマス海軍工廠にて起工
1940年 5月21日進水
      11月15日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。中部太平洋や東南アジア方面にて任務に従事
1944年 2月東シナ海にて消息を絶つ
(2月19日、日駆「朝霜」の攻撃により沈没説が有力)
      4月17日亡失と認定。除籍年月日不明
トゥーナ[Tuna] (SS-203)
1939年 7月19日メアーアイランド海軍工廠[Mare Island Naval Shipyard]にて起工
1940年10月 2日進水
1941年 1月 2日竣工
 本土西海岸や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。中部・北太平洋や日本本土近海にて任務に従事
1946年〜ビキニ環礁にて原爆実験の標的艦として使用される
      12月11日退役。残留放射線の研究対象として使用される
1948年 9月24日本土西海岸沖合にて自沈処分される。同年10月21日除籍


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