サーゴ型 潜水艦

"Sargo" Class Submarines (New "S" Class 2nd group)

アメリカ海軍 アメリカ海軍


USS Sailfish(Squalus)
「セイルフィッシュ」(1943年:Photo from US National Archives)
スペックデータ
排水量(水上):1,450t排水量(水中):2,350t全長:(全)94.49m
出力(水上):5,500hp出力(水中):2,740hp全幅:8.26m
最大速力(水上):20.0kt最大速力(水中):8.75kt吃水:4.17m
航続距離(水上):10ktで11,000浬航続距離(水中):2ktで96浬乗員数:55名
燃料搭載量:重油307t(90,000ガロン)安全潜行深度:75m
主機関:Hooven-Owens-Rentschler製もしくはGeneral Motors製
       ディーゼル機関+General Electric製電動モーター×4基、2軸推進
     (H.O.R製搭載艦は後にGM製へ換装された)
武装:
《魚雷24発搭載》21inch魚雷発射管8門(艦首4、艦尾4)、
50口径3inch単装砲1基、12.7mm機関銃2基、7.62mm
機関銃2基(後に20mm機関砲を追加)

同型艦名(10隻)
サーゴ[Sargo]ソーリー[Saury]スピアフィッシュ[Spearfish]
スカルピン[Sculpin]スクアラス[Squalus]
(セイルフィッシュ[Sailfish])
ソードフィッシュ[Swordfish]
シー・ドラゴン[Sea Dragon]シー・ライオン(初代)[Sea Lion(1)]シー・レイヴン[Sea Raven]
シーウルフ[Seawolf]

サーゴ型潜水艦について
 新”S”型の第二グループとして1937年〜1938年度計画で建造された艦隊型潜水艦。基本的には第一グループである「サーモン」型と変化無いが、燃料タンクの配置が変更となり船体が微妙に延長されている。また司令塔の形状も若干変わっている。「スクアラス」は竣工後の訓練にて沈没事故を起こし浮揚修理の後に再就役しているが、その際に艦名を変更されている(当ページでは艦名を並記した)。
 当クラスは太平洋戦争開戦前後から東南アジアや中部太平洋にて活動、日本軍との交戦で姉妹艦のうち4隻が戦没しており、特に開戦直後の12月10日に大破、後に爆破処分された「シー・ライオン」は対日戦における最初の戦没潜水艦となっている。また「シーウルフ」は自軍の誤射による沈没と推定されており、隠密行動を行う潜水艦の敵味方識別が難しいことがよく分かる。

サーゴ型潜水艦の歴史
サーゴ[Sargo] (SS-188)
1937年 5月12日エレクトリックボート社[Electric Boat]にて起工
1938年 6月 6日進水
1939年 2月 7日竣工
 中部太平洋、東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1944年〜日本本土近海にて通商破壊任務に従事
1945年〜マーシャル諸島にて対戦訓練の練習艦として使用
1946年 6月22日退役。同年7月19日除籍。スクラップとして売却される
ソーリー[Saury] (SS-189)
1937年 6月28日エレクトリックボート社にて起工
1938年 8月20日進水
1939年 4月 3日竣工
 パナマ近海、太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1943年 7月31日硫黄島近海にて日本艦の攻撃を受け損傷を負う
      8月〜真珠湾にて修理を実施。同時に新型レーダー等を搭載。戦線復帰は同年10月
1946年 6月22日退役。同年7月19日除籍。スクラップとして売却される
スピアフィッシュ[Spearfish] (SS-190)
1937年 9月 9日エレクトリックボート社にて起工
1938年10月29日進水
1939年 7月17日竣工
 パナマ近海、太平洋にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1943年〜日本本土近海にて通商破壊任務に従事
1945年〜真珠湾にて対戦訓練の練習艦として使用される
1946年 6月22日退役。同年7月19日除籍。スクラップとして売却される
スカルピン[Sculpin] (SS-191)
1937年 9月 7日ポーツマス海軍工廠[Portsmouth Naval Shipyard]にて起工
1938年 7月27日進水
1939年 1月16日竣工
      5月23日沈没した「スクアラス」乗員の救助に参加
 東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1943年 6月10日三宅島付近で日空母「飛鷹」を雷撃、損傷を負わせる
     11月29日クロムウェル島近海にて消息不明となる
(11月19日日駆「山雲」の攻撃により撃沈)
     12月30日亡失と認定。翌年3月25日除籍
スクアラス[Squalus](セイルフィッシュ[Sailfish])(SS-192)
1937年10月18日ポーツマス海軍工廠にて起工
1938年 9月14日進水
1939年 3月 1日「スクアラス」の名で竣工
      5月23日潜水訓練中の浸水事故により沈没着底(26名殉職)。同年9月13日浮揚される
     11月15日退役。ポーツマス海軍工廠にて修理を実施
1940年 5月15日「セイルフィッシュ」と改名のうえ、再就役
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1943年12月 4日日本本土沖にて日空母「冲鷹」を撃沈
1944年11月 4日フィリピン海にて日駆「春風(2代)」を雷撃、大破させる
1945年 2月〜潜水艦学校や対潜学校の練習艦として使用される
     10月27日退役。48年4月30日除籍。スクラップとして売却される
ソードフィッシュ[Swordfish] (SS-193)
1937年10月27日メアーアイランド海軍工廠[Mare Island Naval Shipyard]にて起工
1939年 4月 1日進水
      7月22日竣工
 東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1944年 6月 9日ボニン島近海にて日駆「松風」を撃沈
1945年 1月 3日沖縄近海への移動命令の受領通信後、消息を絶つ(喪失原因不明)
      2月15日亡失と認定。除籍年月日不明
シー・ドラゴン[Sea Dragon] (SS-194)
1938年 4月18日エレクトリックボート社にて起工
1939年 4月11日進水
     10月23日竣工
 東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月10日カヴィテ(フィリピン)にて停泊中、日軍機の攻撃を受け損傷を負う
     12月末〜応急修理の上、戦線へ復帰。東南アジア方面にて任務に従事
1942年12月21日ラバウル沖にて日潜「イ−4」を雷撃・撃沈するも、自魚雷の誤爆事故により損傷を負う
1945年 5月〜大西洋艦隊へ転属。グアンタナモ湾にて訓練任務に従事
     11月15日退役
1946年 2月 8日捕獲潜水艦の不活性化作業を補助するため再就役
     10月29日退役。予備役艦となる
1948年 4月30日除籍。スクラップとして売却される
シー・ライオン(初代)[Sea Lion(1)] (SS-195)
1938年 6月20日エレクトリックボート社にて起工
1939年 5月25日進水
     11月27日竣工
 東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月10日カヴィテ(フィリピン)にて停泊中、日軍機の攻撃を受け大破着底
     12月25日日本軍の接収をおそれ爆破処分される。除籍年月日不明
シー・レイヴン[Sea Raven] (SS-196)
1938年 8月 9日エレクトリックボート社にて起工
1939年 6月21日進水
     10月 2日竣工
 東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1946年ビキニ環礁での原爆実験標的艦として使用。同年12月11日退役
1948年10月21日除籍。同年9月11日実艦標的として使用され沈没
シーウルフ[Seawolf] (SS-197)
1938年 9月27日ポーツマス海軍工廠にて起工
1939年 8月15日進水
     12月 1日竣工
 東南アジア方面にて任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争開戦。東南アジア方面、南太平洋にて任務に従事
1943年 4月 1日クリスマス島沖にて日軽巡「那珂」を雷撃、大破させる
      4月23日日本本土近海にて日「第39号掃海艇」(旧式駆逐艦「蓼」)を撃沈
1944年12月28日帰還せず、亡失と認定(同年10月3日モロタイ沖にて米護衛駆逐艦
「リチャード・M・ローウェル」の誤射により沈没と推定される)
1945年 1月20日除籍


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