”S”型 潜水艦(旧”S”型)

"S" Class Submarine (outdated "S" Class)

アメリカ海軍 他 アメリカ海軍 イギリス海軍 自由ポーランド海軍


USS S-36
USS S-14
USS S-43
USS S-48
(上から) 「S−36」 「S−14」 「S−43」 「S−48」
スペックデータ(第1グループ:ホランド社設計艦「S−1」クラス)
排水量(水上):854t排水量(水中):1,062t全長:(全)66.83m
出力(水上):1,200hp出力(水中):1,500hp全幅:6.30m
最大速力(水上):14.5kt最大速力(水中):11.0kt吃水:4.85m
航続距離(水上):10ktで5,000浬航続距離(水中):不明乗員数:38名
燃料搭載量:重油143t(41,921ガロン)安全潜行深度:60m
主機関:NELSECO製ディーゼル機関+複数メーカー製電動モーター×2基、2軸推進
     (モーターは Electro-Dynamic、Ridgway、General Electricの各社製)
武装:
《魚雷12発搭載》21inch魚雷発射管4門(艦首)、50口径4inch単装砲1基
スペックデータ(レイク社設計艦「S−2」)
排水量(水上):854t排水量(水中):1,062t全長:(全)63.09m
出力(水上):1,800hp出力(水中):1,200hp全幅:5.97m
最大速力(水上):15.0kt最大速力(水中):11.0kt吃水:4.93m
航続距離(水上):10ktで8,000浬航続距離(水中):不明乗員数:38名
燃料搭載量:重油90t(26,458ガロン)安全潜行深度:60m
主機関:Busch-Sulzer製ディーゼル機関+(メーカー不詳)電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷12発搭載》21inch魚雷発射管4門(艦首)、50口径4inch単装砲1基
スペックデータ(第2グループ:海軍造修局設計艦「S−3」クラス。【 】内は「S−3」の数値)
排水量(水上):876t【875t】排水量(水中):1,092t【1,088t】全長:(全)70.41m
出力(水上):2,000hp【1,400hp】出力(水中):1,200hp全幅:6.65m
最大速力(水上):15.0kt最大速力(水中):11.0kt吃水:3.99m
航続距離(水上):10ktで5,000浬航続距離(水中):不明乗員数:38名
燃料搭載量:重油126t(36,950ガロン)安全潜行深度:60m
主機関:NewYork海軍工廠製(MAN式)またはBusch-Sulzer製ディーゼル機関+Westinghouse製電動モーター×2基、2軸推進
     【NELSECO製ディーゼル機関+(メーカー不詳)電動モーター×2基、2軸推進】
武装:
《魚雷14発搭載》21inch魚雷発射管5門(艦首4、艦尾1)、50口径4inch単装砲1基
【《魚雷12発搭載》21inch魚雷発射管4門(艦首)、50口径4inch単装砲1基】
スペックデータ(第3グループ:ホランド社設計艦「S−42」クラス)
排水量(水上):903t排水量(水中):1,126t全長:(全)68.66m
出力(水上):1,200hp出力(水中):1,200hp全幅:6.30m
最大速力(水上):14.5kt最大速力(水中):11.0kt吃水:3.99m
航続距離(水上):10ktで5,000浬航続距離(水中):不明乗員数:38名
燃料搭載量:重油158t(46,363ガロン)安全潜行深度:60m
主機関:NELSECO製ディーゼル機関+Electro-Dynamic製電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷12発搭載》21inch魚雷発射管4門(艦首)、50口径4inch単装砲1基
スペックデータ(第4グループ:海軍造修局(レイク社)設計艦「S−48」クラス)
排水量(水上):903t排水量(水中):1,230t全長:(全)73.15m
出力(水上):1,800hp出力(水中):1,500hp全幅:6.65m
最大速力(水上):14.5kt最大速力(水中):11.0kt吃水:4.11m
航続距離(水上):10ktで8,000浬航続距離(水中):不明乗員数:38名
燃料搭載量:重油151t(44,350ガロン)安全潜行深度:60m
主機関:Busch-Sulzer製ディーゼル機関+Ridgway製電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷16発搭載》21inch魚雷発射管5門(艦首4、艦尾1)、50口径4inch単装砲1基

同型艦名(51隻)
(プロトタイプ:3隻)
S−1 [S-1](ホランド)S−2 [S-2](レイク)S−3 [S-3](海軍造修局)
(第1グループ/「S−1」クラス:24隻)
S−18 [S-18]S−19 [S-19]S−20 [S-20]
S−21 [S-21]S−22 [S-22]S−23 [S-23]
S−24 [S-24]S−25 [S-25]S−26 [S-26]
S−27 [S-27]S−28 [S-28]S−29 [S-29]
S−30 [S-30]S−31 [S-31]S−32 [S-32]
S−33 [S-33]S−34 [S-34]S−35 [S-35]
S−36 [S-36]S−37 [S-37]S−38 [S-38]
S−39 [S-39]S−40 [S-40]S−41 [S-41]
(第2グループ/「S−3」クラス:14隻)
S−4 [S-4]S−5 [S-5]S−6 [S-6]
S−7 [S-7]S−8 [S-8]S−9 [S-9]
S−10 [S-10]S−11 [S-11]S−12 [S-12]
S−13 [S-13]S−14 [S-14]S−15 [S-15]
S−16 [S-16]S−17 [S-17] 
(第3グループ/「S−42」クラス:6隻)
S−42 [S-42]S−43 [S-43]S−44 [S-44]
S−45 [S-45]S−46 [S-46]S−47 [S-47]
(第4グループ/「S−48」クラス:4隻)
S−48 [S-48]S−49 [S-49]S−50 [S-50]
S−51 [S-51]  

”S”型潜水艦について

 第一次大戦後期の1916年度から18年度にかけて計画建造された中型潜水艦。沿岸向けに建造された”O”型”R”型とは異なり、大西洋戦線を想定した中距離進出向けの潜水艦である。
 まず米海軍はプロトタイプとしてホランド、レイクと海軍造修局にて1隻ずつを建造し、比較の結果海軍式設計のS−4〜17、ホランド設計のS−18〜41が量産発注されている。また、第二期発注として航続距離を延伸したモデルがS−42〜47(ホランド式)、S−48〜51(海軍式)として建造された。当サイトではホランド設計の艦を第1グループ、海軍設計の艦を第2グループ、第二期発注艦をそれぞれ第3、第4グループと区分けした。

 大西洋戦線を想定した艦であるため広大な太平洋向きではなかったが、太平洋戦争開戦時にはフィリピンなどにも配備されていた。しかし艦が比較的小型であったため荒れた海面では乗り心地が悪く、乗員達は艦のことを「砂糖船(Sugar Boat)」や「豚船(Pig Boat)」などと呼んでいたという。

なお、各艦とも艦番号(SSナンバー)が付与されたのは1920年7月15日もしくは17日です。この日付以降に竣工した艦には最初から付与されていました。


注意!「この型は同型艦が多いため他のページとは年表の形が異なります。年月日は総て西暦表示です。」
造船所略号
 BSF = ベスレヘム造船サンフランシスコ造船所 [Bethlehem Shipbuilding , SanFrancisco]
 BSQ = ベスレヘム造船クインシー造船所 [Bethlehem Shipbuilding , Quincy]  FRS = フォアリバー造船 [Fore River Ship and Engine Building]
 LTB = レイク・トーピード・ボート社 [Lake Torpedo Boat]  PONY = ポーツマス海軍工廠 [Portsmouth Naval Shipyard]
 UIW = ユニオン鉄工所 [Union Iron Works]  (EBC = エレクトリック・ボート社 [Electric Boat])
国名略称(略称に続く「 」内は貸与等後の艦名)
イギリス海軍 = イギリス 自由ポーランド海軍 = ポーランド アメリカ海軍 = アメリカ  
”S”型潜水艦の歴史
艦番艦名造船所起工進水竣工戦歴など
105S−1 [S-1]FRS'17.12.11'18.10.26'20.06.05'37.10.20退役、予備役艦。'40.10.16再就役。'42.04.20イギリス海軍「P.552」。'44.10.16アメリカ海軍返還。'45.07.20スクラップ
106S−2 [S-2]LTB'17.07.30'18.02.15'20.05.25'29.11.25退役、予備役艦。'31年除籍、スクラップ
107S−3 [S-3]PONY'17.08.16'18.12.21'19.01.30'31.03.24退役、保管船。'37.01.25除籍、スクラップ
109S−4 [S-4]PONY'17.12.04'19.08.27'19.11.19'27.12.17コッド岬沖にて米駆と衝突事故をおこし沈没。'28.03.17浮揚。'28.03.19退役、予備役艦(修理実施)。'28.10.16再就役、救難実験艦となる。'33.04.07退役、予備役艦。'36.01.15除籍、自沈処分
110S−5 [S-5]PONY'17.12.04'19.11.10'20.03.06'20.09.01浸水事故により沈没。'21年除籍
111S−6 [S-6]PONY'18.01.29'19.12.23'20.05.17'31.04.10退役、予備役艦。'37.01.25除籍、スクラップ
112S−7 [S-7]PONY'18.01.29'20.02.05'20.07.01'31.04.03退役、予備役艦。'37.01.25除籍、スクラップ
113S−8 [S-8]PONY'18.11.09'20.04.21'20.10.01'31.04.11退役、予備役艦。'37.01.25除籍、スクラップ
114S−9 [S-9]PONY'19.01.20'20.06.17'21.02.21'31.04.15退役、予備役艦。'37.01.25除籍、スクラップ
115S−10 [S-10]PONY'19.09.11'20.12.09'22.09.21'36.07.17除籍、スクラップ
116S−11 [S-11]PONY'19.12.02'21.02.07'23.02.11'36.09.30退役、予備役艦。'40.09.06再就役、パナマ近海の哨戒に従事。'45.05.02退役。'45.10.28除籍
117S−12 [S-12]PONY'20.01.08'21.08.04'23.04.30'36.09.30退役、予備役艦。'40.11.04再就役、パナマ近海の哨戒に従事。'45.05.18退役。'45.10.28除籍
118S−13 [S-13]PONY'20.02.14'21.10.20'23.07.14'36.09.30退役、予備役艦。'40.10.28再就役、パナマ近海の哨戒に従事。'45.04.10退役。'45.10.28除籍
119S−14 [S-14]LTB'17.12.07'19.10.22'21.02.11'35.05.22退役、予備役艦。'40.12.10再就役、パナマ近海の哨戒に従事。'45.05.18除籍、スクラップ
120S−15 [S-15]LTB'17.12.13'20.03.08'21.01.15'35.04.26退役、予備役艦。'41.01.03再就役、カリブ海の哨戒に従事。'46.06.11除籍、スクラップ
121S−16 [S-16]LTB'18.03.19'19.12.23'20.12.17'35.05.25退役、予備役艦。'40.12.02再就役、パナマ近海の哨戒に従事。'44.10.04除籍。'45.04.03実艦標的として使用され沈没
122S−17 [S-17]LTB'18.03.19'20.05.22'21.03.01'35.03.29退役、予備役艦。'40.12.16再就役、パナマ近海の哨戒に従事。'44.10.04退役。'44.11.13除籍
123S−18 [S-18]BSQ'18.08.15'20.04.29'21.04.03大戦中は本土西海岸、キスカ方面にて哨戒に従事。'45.10.29退役。'45.11.13除籍
124S−19 [S-19]BSQ'18.08.15'20.06.21'21.08.24'22.03.08退役(欠陥是正のためBSQへ返却)。'23.01.06再就役。'34.02.10退役、予備役艦。'38.12.18除籍。
'38.12.18実艦標的として使用され沈没
125S−20 [S-20]BSQ'18.08.15'20.06.09'22.11.22'45.07.16退役。'45.07.25除籍
126S−21 [S-21]BSQ'18.12.19'20.06.18'21.08.24'22.03.31退役(欠陥是正のためBSQへ返却)。'23.09.14再就役。'42.09.14イギリス海軍「P.553」。'44.07.11アメリカ海軍返還。
'45.03.23実艦標的として使用され沈没
127S−22 [S-22]BSQ'19.01.06'20.07.15'24.06.23'42.06.19イギリス海軍「P.554」。'44.07.11アメリカ海軍返還。'45.08除籍
128S−23 [S-23]BSQ'19.01.18'20.10.27'23.10.30大戦中はアラスカ・キスカ方面の哨戒に従事。'45.11.02退役。'45.11.16除籍
129S−24 [S-24]BSQ'18.11.01'22.06.27'23.08.24'42.08.10イギリス海軍「P.555」。終戦後アメリカ海軍返還。'47.08.25除籍
130S−25 [S-25]BSQ'18.10.16'22.05.20'23.07.09'41.11.04イギリス海軍「P.551」、同日自由ポーランド海軍「ジャストラブ」[Jastrząb]。'42.05.02ノルウェー沖にて英駆逐艦「アルバヌス」の誤射により沈没
131S−26 [S-26]BSQ'19.11.07'22.08.22'23.10.15'41.12.19パナマ沖にて米沿岸警備艇「PC-460」と衝突沈没
132S−27 [S-27]BSQ'19.04.11'22.10.18'24.01.22'42.06.19キスカ島にて座礁。'42.06.25放棄となる(除籍日不明)
133S−28 [S-28]BSQ'19.04.16'22.09.20'23.12.13'44.07.04訓練中に沈没(原因不明)
134S−29 [S-29]BSQ'19.04.17'22.11.09'24.05.22'42.06.05イギリス海軍「P.556」。'46.01.26アメリカ海軍返還、除籍
135S−30 [S-30]UIW'18.04.01'18.11.21'20.10.29大戦中は北太平洋方面の哨戒に従事。'45.10.09退役。'45.10.24除籍
136S−31 [S-31]UIW'18.04.13'18.12.28'22.05.11'22.10.04退役(EBCにて改修実施)。'23.03.08再就役。'37.12.07退役、予備役艦。'40.09.18再就役、北太平洋の哨戒に従事。'45.10.19退役。'45.11.01除籍
137S−32 [S-32]UIW'18.04.12'19.01.11'23.02.21大戦中はカリブ海・北太平洋の哨戒に従事。'45.10.19退役。'45.11.01除籍
138S−33 [S-33]UIW'18.06.14'18.12.05'22.04.18'22.06.15退役(EBCにて改修実施)。'22.12.21再就役。'37.12.01退役、予備役艦。'40.10.16再就役、パナマ・北太平洋の哨戒に従事。'45.10.23退役。'45.11.01除籍
139S−34 [S-34]BSF'18.05.28'19.02.13'22.07.12'22.10.25退役(EBCにて改修実施)。'23.04.23再就役、北太平洋の哨戒に従事。'45.10.23退役。'45.11除籍
140S−35 [S-35]BSF'18.06.14'19.02.27'22.08.17'22.10.25退役(EBCにて改修実施)。'23.05.07再就役、北太平洋の哨戒に従事。'45.03.19退役、除籍日不明
141S−36 [S-36]BSF'18.12.10'19.06.03'23.04.04大戦中は東南アジア方面の哨戒に従事。'42.01.21マカッサル海峡にて座礁沈没
142S−37 [S-37]UIW'18.12.12'19.06.20'23.07.16大戦中は南太平洋の哨戒に従事。'42.02.08マカッサル海峡にて日駆「夏潮」を攻撃、大破させる。'45.02.06退役。'45.02.20実艦標的として使用され沈没。'45.02.23除籍
143S−38 [S-38]UIW'19.01.15'19.06.17'23.05.11大戦中は南太平洋の哨戒に従事。'42.02.28スラバヤ沖にて沈没した英駆「エレクトラ」乗員の救助を実施。
'44.12.14退役。'45.01.20除籍。'45.02.20実艦標的として使用され沈没
144S−39 [S-39]BSF'19.01.14'19.07.02'23.09.14大戦中は南太平洋の哨戒に従事。'42.08.13珊瑚海ラッセル島沖にて座礁放棄
145S−40 [S-40]BSF'19.03.05'21.01.05'23.12.20大戦中は東南アジア方面の哨戒に従事。
'45.10.29退役。'45.11.13除籍
146S−41 [S-41]BSF'19.04.17'21.02.21'24.01.15大戦中は東南アジア方面の哨戒に従事。
'45.02.13退役。'46.02.25除籍
153S−42 [S-42]BSQ'20.12.16'23.04.30'24.11.20大戦中は南太平洋の哨戒に従事。'42.05.11ラバウル沖てに日敷設艦「沖島」を雷撃、大破させる。'45.10.25退役、'45.11.13除籍
154S−43 [S-43]BSQ'20.12.13'23.03.31'24.12.31大戦中は南太平洋の哨戒に従事。
'45.10.10退役。'45.11.13除籍
155S−44 [S-44]BSQ'21.01.14'23.10.27'25.02.16'42.08.10カビエン近海にて日重巡「加古」を撃沈。
'43.10.07クリル諸島近海にて日海防艦「石垣」の攻撃を受け沈没
156S−45 [S-45]BSQ'20.12.29'23.06.26'25.03.31大戦中は南太平洋の哨戒に従事。
'45.10.30退役。'45.11.13除籍
157S−46 [S-46]BSQ'21.02.23'23.09.11'25.06.05大戦中は南太平洋の哨戒に従事。
'45.11.02退役。'45.11.16除籍
158S−47 [S-47]BSQ'21.02.26'24.01.05'25.09.16大戦中は南太平洋の哨戒に従事。
'45.10.25退役。'45.11.13除籍
159S−48 [S-48]LTB'20.10.22'21.02.26'22.10.14'25.01.29ニューハンプシャー沿岸で座礁。'25.07.07修理のため退役。'28.12.08再就役。'35.09.16退役、予備役艦となる。'40.12.10再就役、潜水艦学校練習艦となる。
'45.08.29退役。'45.09.17除籍
160S−49 [S-49]LTB'20.10.22'21.04.23'22.06.05'27.08.02退役、予備役艦。'31.03.31除籍、スクラップ
161S−50 [S-50]LTB'20.03.15'21.06.18'22.05.20'27.08.20退役、予備役艦。'31.03.31除籍、スクラップ
162S−51 [S-51]LTB'19.12.22'21.08.20'22.06.24'25.09.25ブロックアイランド沖にて商船「シティ・オブ・ローマ」[City of Rome]と衝突沈没。'30.01.27除籍


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