潜水艦 アルゴノート(初代)

Submarine "Argonaut(1)"

アメリカ海軍 アメリカ海軍


USS Argonaut
「アルゴノート」(1930年頃)
スペックデータ
排水量(水上):2,710t排水量(水中):4,164t全長:(全)116.13m
出力(水上):2,800hp出力(水中):2,200hp全幅:10.31m
最大速力(水上):15.0kt最大速力(水中):8.0kt吃水:4.67m
航続距離(水上):8ktで18,000浬航続距離(水中):8ktで10浬乗員数:88名
燃料搭載量:重油593t(173,875ガロン)安全潜行深度:90m
主機関:BuEng製(MAN式)ディーゼル機関×3基(主機1,400hp×2、補機400hp×1)+Ridgway製電動モーター×2基、2軸推進
    (後にGeneral Motors製ディーゼル機関×6基(主機1,200hp×4、補機400hp×1+200hp×1)へ換装)
武装:
《魚雷16発搭載》21inch魚雷発射管4門(艦首)(※)、53口径6inch単装砲2基、
7.62mm機関銃2基、機雷60個搭載(艦尾に敷設用発射管2門)
※大戦中に上構内へ魚雷発射管2門を増設(計6門、魚雷20発搭載)、機雷敷設装備を撤去

同型艦名(1隻)
アルゴノート(初代)[Argonaut(1)]

潜水艦アルゴノート(初代)について

 第一次大戦中にドイツ海軍は機雷敷設潜水艦を建造し作戦に投入した。この敷設潜水艦は大型で航続距離も長かったため戦後各国において、これらの艦を真似た大型潜水艦が試験的に建造されるようになったが、米国海軍も例外ではなく「バラクーダ」型をベースに、さらに拡大した船体を持つ敷設潜水艦の建造が計画された。

 1924年度計画で1隻の建造が計画され翌年着工した米海軍唯一の敷設潜水艦は、2,700トンもの大型の船体を持ち、航続距離も一万八千浬と長大なものになっていた。船内には60個のMk11懸吊式機雷が収納され、艦尾に2基備えられた敷設用発射管から敷設することが可能であった。また船体が大型のため主砲も6インチ砲2門(司令塔前後に1門ずつ)と強力なものになっている。
 船体構造も改良され全長に渡る複殻構造(ダブルハル)となっており、潜水深度も最大90m(300フィート)と向上している。能力的には広大な太平洋でも充分任務に堪えるものであったが、これだけ大型の艦を自在に行動させるための機関が調達できず、最高速度は15ノットと「バラクーダ」型に比べ低下してしまっている。

 対日戦開戦後の1942年になって機雷用の装備を撤去し輸送用潜水艦へ改装が行われており、その際にGM社製の機関へ換装して出力を強化したが、それでも大型の船体が災いし運動能力は向上しなかった。
 輸送用への改修後もマキン環礁への奇襲上陸作戦支援や南太平洋の哨戒に従事しているが、1943年1月に日本海軍の輸送船団(貨物船5、護衛の駆逐艦3)と交戦し沈没した。


潜水艦アルゴノート(初代)の歴史
アルゴノート(初代)[Argonaut(1)] (SF-7/SM-1/APS-1)
1925年 5月 1日ポーツマス海軍工廠[Portsmouth Naval Shipyard]にて起工
1927年11月10日進水
1928年 4月 2日「V−4」の名で竣工。艦番号SF−7
 本土西海岸などで任務に従事
1931年 2月19日艦名を「アルゴノート」と改名。同年7月1日艦番号をSM−1と変更
1934年〜太平洋方面にて任務に従事
1942年〜メアーアイランド海軍工廠にて輸送用潜水艦への改造工事を実施
       8月〜戦線へ復帰。ガダルカナル方面にて輸送任務に従事
       9月22日輸送潜水艦へ類別変更。艦番号をAPS−1と変更
1943年 1月10日ニューブリテン島近海にて日輸送船団の護衛艦と交戦
日駆逐艦「磯風」「舞風」や航空機の攻撃を受け沈没
       2月26日除籍


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