コールドウェル(初代)型 駆逐艦

"Caldwell(1)" Class Destroyers

アメリカ海軍 他 アメリカ海軍 イギリス海軍


USS DD69 Caldwell

USS DD73 Stockton
スペックデータ
排水量:(基)1,125t ボイラー:Thornycroft罐(DD-69、70)、Yarrow罐(DD-71)、
     White Foster罐(DD-72、73)、Normand罐(DD-74)
     各艦とも重油専焼×4基
燃料搭載量:重油205t
全長:(全)96.16m
全幅:9.32m 主機:Curtis式ギヤードタービン×2基、2軸推進(DD-69)
    Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進(DD-70、71、74)
    Parsons式直結蒸気タービン×3基、3軸推進(DD-72、73)
吃水:3.51m
出力:18,500〜21,000hp
武装:
50口径4inch単装砲4基(DD-73は同連装砲1基、単装砲3基)、
1pdr単装高角砲2基(DD-70、71は3inch単装高角砲2基)、
21inch魚雷3連装発射管4基、爆雷搭載数不明(投下軌条2、
DD-70、71は投射機1)
最大速力:30.0kt
航続距離:20ktで2,500浬
乗員定数:100名

同型艦名(6隻)
コールドウェル(初代)[Caldwell(1)]クレイブン(初代)[Craven(1)]グウィン(初代)[Gwin(1)]
コナー(初代)[Conner(1)]ストックトン(初代)[Stockton(1)]マンリー[Manley]

コールドウェル型駆逐艦について
 第一次大戦に参加したアメリカ海軍はドイツ海軍の通商破壊作戦に悩まされ、対潜作戦の重要性を認識するに至った。そこでフラッシュデッカー(平甲板)型と呼ばれることになる急造駆逐艦の大量建造を計画し、1916年度から総数279隻もの建造を行った。当クラスはそのフラッシュデッカー型の先行量産型とも言えるモデルである。
 それまでの艦隊駆逐艦は船首楼甲板で、船体中央部以降の乾舷が低く荒天時の水雷戦などに支障があったため、当クラスは艦首から艦尾までの上甲板を全通とすることで、乾舷の不足を解消し凌波性も高められた。また船体構造も簡易化されたため大量生産に向くようになっている。
 機関は4種類のボイラーと3種類の主機を組み合わせたものであるが、これは以後に続くモデルの試験的意味合いが強く、またスタイルも計画通りの3本煙突で竣工した艦(DD-71、72、73)と4本煙突となった艦(DD-69、70、74)があり、並べてみても姉妹艦とは思えないほどバリエーションに富んでいる。
 第一次大戦では一部の艦が欧州戦線で船団護衛などに従事し、第二次大戦でも初期の駆逐艦不足を補うため英海軍に譲渡され、英国と極めて深い繋がりを持った艦である。

コールドウェル型駆逐艦の歴史
コールドウェル(初代)[Caldwell(1)] (DD-69)
1916年12月 9日メアーアイランド工廠にて起工
1917年 7月10日進水
     12月 1日竣工
1918年〜第一次大戦に参加。大西洋などで船団護衛や対潜任務に従事
1922年 6月27日退役。予備役船となる
1936年 1月 7日除籍。同年6月スクラップとして売却される
クレイブン(初代)[Craven(1)] (DD-70→G68)
1917年11月20日ノーフォーク工廠にて起工
1918年 6月29日進水
     10月19日竣工
1922年 6月15日退役。予備役船となる
1939年11月12日艦名を「コンウェイ」[Conway]と改名
1940年 8月 9日再就役。英国へ回航される
     10月23日退役。同日付けで英海軍籍に編入、艦名を「ルイス」[Lewes](G68)と改名
     11月〜船団護衛や対潜任務などに従事
1941年 1月 8日米海軍籍除籍。正式に英国へ譲渡される
      4月21日プリマスにて独軍機の空襲を受け損傷を負う。修理完了は同年末
1942年〜英本土近海、地中海などで船団護衛や対潜任務に従事
1944年 8月〜東洋艦隊へ転属。航空機の爆撃訓練標的艦として任務に従事
1945年 1月〜太平洋艦隊へ転属。オーストラリア近海で哨戒任務に従事
     10月12日退役。翌年スクラップとして解体処分。船体はシドニー沖で自沈処分
グウィン(初代)[Gwin(1)] (DD-71)
1917年 6月21日シアトル・タコマ造船にて起工
     12月22日進水
1918年 3月18日竣工
      6月〜第一次大戦に参加。米本土東海岸沿岸にて哨戒任務に従事
1922年 6月28日退役。予備役船となる
1937年 1月25日除籍。39年3月スクラップとして売却される
コナー(初代)[Conner(2)] (DD-72→G27)
1916年10月16日クランプ社にて起工
1917年 8月21日進水
1918年 1月12日竣工
      5月〜第一次大戦に参加。大西洋などで船団護衛などに従事
1919年10月 4日退役。予備役船となる
1921年10月13日再就役。対潜訓練などに従事
1922年 6月21日退役。予備役船となる
1940年 8月23日再就役。英国へ回航される
     10月23日退役。同日付けで英海軍籍に編入、艦名を「リーズ」[Leeds](G27)と改名
     11月〜英国近海にて哨戒任務などに従事
1941年 1月 8日米海軍籍除籍。正式に英国へ譲渡される
1942年 4月20日触雷損傷した英護衛駆逐艦「コッツウォルド」を救助・曳航する
1946年 4月退役。翌年スクラップとして解体処分される
ストックトン(初代)[Stockton(1)] (DD-73→G57)
1916年10月16日クランプ社にて起工
1917年 8月17日進水
     11月26日竣工
1918年〜第一次大戦に参加。大西洋などで船団護衛や対潜任務に従事
      3月30日商船「スリーブ・ブルーム」[Slieve Bloom]と衝突損傷。商船は沈没
1922年 6月26日退役。予備役船となる
1940年 8月16日再就役。英国へ回航される
     10月23日退役。同日付けで英海軍籍に編入、艦名を「ラドロー」[Ludlow](G57)と改名
     11月〜英国近海にて哨戒任務などに従事
1941年 1月 8日米海軍籍除籍。正式に英国へ譲渡される
1945年 6月退役。航空攻撃の標的艦として使用される
      7月15日フォース湾(エジンバラ沖)にて着底、放棄される
マンリー[Manley] (DD-74→AG-28→APD-1→DD-74)
1916年 8月22日バス鉄工所にて起工
1917年 8月23日進水
     10月15日竣工
1918年〜第一次大戦に参加。大西洋などで船団護衛等に従事
      3月19日搭載爆雷の暴発事故により中破。翌日曳航されクイーンズタウンへ入港
     12月下旬修理完了の後、アメリカへ帰還
1922年 6月14日退役。予備役船となる
1930年 3月 1日再就役。水雷実験や訓練任務などに従事
1938年10月スペイン内戦に際し、アメリカ権益保護のため地中海へ展開する
     11月28日雑役艦(AG-28)に類別変更され、兵員輸送艦として任務に従事
1940年 8月 2日高速輸送艦(APD-1)に類別変更
1942年 8月〜太平洋戦線へ展開。ガダルカナル方面への物資輸送任務に従事
      8月23日ツラギ湾にて大破した米駆逐艦「ブルー」[Blue]を雷撃、処分する
1945年 6月25日駆逐艦(DD-74)に類別変更。対空兵装を強化した
     11月19日退役。同年12月5日除籍。翌年11月スクラップとして解体処分される


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