ベンソン型 駆逐艦

"Benson" Class Destroyers

アメリカ海軍 他 アメリカ海軍 中華民国海軍


USS DD421 Benson
スペックデータ(数値データは計画値)
排水量:(基)1,620t ボイラー:Babcock & Wilcox罐・重油専焼×4基
(DD-425、427、428はFoster Wheeler罐・重油専焼×4基)
燃料搭載量:重油500t
全長:(全)106.17m
全幅:11.00m 主機:General Electric式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:4.01m
出力:50,000hp
武装:
38口径5inch単装両用砲5基、12.7mm単装機銃6〜10基、21inch
魚雷5連装発射管2基、爆雷22個搭載(投射機1、投下軌条2)
※大戦中に40mmボフォース連装機関砲2基や20mmエリコン
単装機関砲7基を増設し主砲と発射管を1基減じている
最大速力:35.0kt
航続距離:12ktで6,500浬
乗員定数:190〜208名

同型艦名(6隻)
ベンソン[Benson]メイヨー[Mayo]マディソン[Madison]
ランズデール(2代)
[Lansdale(2)]
ヒラリー・P・ジョーンズ
[Hilary P. Jones]
チャールズ・F・ヒューズ
[Charles F. Hughes]

ベンソン型駆逐艦について
 1938年度計画で建造された駆逐艦。船体はベスレヘム鉄工が設計したもので、当初は「シムス」型と同程度の兵装を搭載予定していたが、新開発の5連装魚雷発射管が完成したため同発射管を艦中心線上に2基を搭載した。機関は2基のボイラーとタービンをそれぞれ分散配置しており(そのため煙突は2本となっている)、損害を受けた時の生存性を高める設計となっている。
 船体の強度を高めたため排水量は若干増加しているがトップヘビー傾向は改善されておらず、大戦中に対空兵装を強化するための代替重量として3番砲塔や後部発射管が撤去されている。
 なお資料によっては同じ1938年度計画で建造された「グリーブス」(DD-423)、「ニブラック」(DD-424)を当クラスに含めているものも見受けられるが、この2艦はベスレヘム鉄工ではなくギブス&コックス社が設計を担当しており、1939〜40年度計画で建造された「リヴァモア」以下16隻のプロトタイプとも言えるモデルであるため当サイトでは「グリーブス」型として別ページを設けている。また「ラフェイ」(DD-459)以下の第二次大戦勃発後に着工した準同型艦も当クラスに含めて紹介している資料もあるが、当サイトでは「ブリストル」型のページに掲載しているのでご注意願いたい。

ベンソン型駆逐艦の歴史
ベンソン[Benson] (DD-421)
1938年 5月16日ベスレヘム鉄工クインシー造船所にて起工
1939年11月15日進水
1940年 7月25日竣工
 大西洋にて警護任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。北大西洋にて船団護衛に従事
1942年10月19日米駆逐艦「トリップ」と衝突事故を起こし損傷を負う
1943年 5月〜修理完了後戦線復帰。シシリー、サレルノ上陸を支援
      7月11日シシリー上陸を支援中枢軸軍機の攻撃至近弾を受け小破
     10月〜地中海にて警護任務に従事
1944年 8月〜フランス南部上陸、イタリア沿岸部砲撃を支援
1945年 6月〜太平洋戦線へ転戦。沖縄やフィリピン近海で哨戒任務に従事
1946年 3月18日退役。予備役艦となる
1954年 2月25日台湾(中華民国)へ供与され、艦名を「洛陽(ロー・ヤン)」[Lo Yang]と改名
1974年11月 1日台湾海軍籍除籍。翌年スクラップとして解体処分される
メイヨー[Mayo] (DD-422)
1938年 5月16日ベスレヘム鉄工クインシー造船所にて起工
1940年 3月26日進水
      9月18日竣工
 北大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。北大西洋にて船団護衛に従事
1942年11月北アフリカ上陸を支援。上陸戦終了後は船団護衛任務に復帰
1943年 8月〜地中海へ転戦。シシリー、サレルノ上陸を支援
1944年〜アンツィオ上陸を支援
      1月24日上陸戦支援中、右舷に被弾し中破。本国へ曳航される
      8月〜修理完了後戦線復帰。大西洋にて船団護衛に従事
1945年 6月〜太平洋戦線へ転戦。沖縄攻略を支援
      9月日本本土の占領任務に従事
1946年 3月18日退役。予備役艦となる
1972年12月 1日(71年12月1日説あり)除籍。72年スクラップとして売却される
マディソン[Madison] (DD-425)
1938年12月19日(9月19日説あり)ボストン海軍工廠にて起工
1939年10月20日進水
1940年 8月 6日竣工
 大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。北大西洋にて船団護衛に従事
1942年 4月〜英国海軍本国艦隊の指揮下に入り地中海にて任務に従事
     11月〜北アフリカ上陸を支援
1943年〜大西洋にて船団護衛に従事
1944年〜イタリア沿岸砲撃を支援。フランス南部上陸を支援
1945年 4月〜太平洋戦線へ転戦。沖縄攻略を支援
      9月占領任務のため東京湾へ入港
1946年 3月13日退役。予備役艦となる
1969年 6月 1日(68年6月1日説あり)除籍
69年10月14日フロリダ沖にて実艦標的として使用され沈没
ランズデール(2代)[Lansdale(2)] (DD-426)
1938年12月19日ボストン海軍工廠にて起工
1939年10月20日(10月30日説あり)進水
1940年 9月17日竣工
 カリブ海や大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。北大西洋にて船団護衛に従事
1942年11月〜北アフリカ上陸を支援
1943年〜大西洋にて船団護衛に従事
1944年 2月〜アンツィオ上陸を支援
      4月20日アルジェリア沖にて独軍機の爆撃を受け沈没
ヒラリー・P・ジョーンズ[Hilary P. Jones] (DD-427)
1938年 5月16日チャールストン海軍工廠にて起工
1939年12月14日進水
1940年 9月 7日(9月6日説あり)竣工
 カリブ海や太平洋、大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。北大西洋にて船団護衛に従事
1944年〜地中海へ転戦。アンツィオ上陸を支援、対潜哨戒に従事
1945年 6月〜太平洋戦線へ転戦。沖縄近海で哨戒任務に従事
      9月占領任務のため東京湾へ入港
1947年 2月 6日退役。予備役艦となる
1954年 2月26日台湾(中華民国)へ供与され、艦名を「漢陽(ハン・ヤン)」[Han Yang]と改名
1974年11月 1日台湾海軍籍除籍。同年スクラップとして解体処分される
チャールズ・F・ヒューズ[Charles F. Hughes] (DD-428)
1938年 1月 3日ピュージェット・サウンド海軍工廠にて起工
1940年 5月16日進水
      9月 5日竣工
 カリブ海や大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。北大西洋にて船団護衛に従事
1942年11月〜北アフリカ上陸を支援
1943年〜大西洋にて船団護衛に従事
1944年 2月〜アンツィオ上陸、南フランス上陸を支援
1945年 6月〜太平洋戦線へ転戦。沖縄近海で哨戒任務に従事
1946年 3月18日退役。予備役艦となる
1969年 3月26日ヴァージニア沖にて実艦標的として使用され沈没。6月1日除籍


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