ベンハム(初代)型 駆逐艦

"Benham(1)" Class Destroyers

アメリカ海軍 アメリカ海軍


USS DD 399 Lang
スペックデータ
排水量:(基)1,500t ボイラー:Babcock & Wilcox罐・重油専焼×3基 燃料搭載量:重油530t
全長:(全)103.86m
全幅:10.82m 主機:General Electric式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:3.91m
出力:50,000hp
武装:
38口径5inch単装両用砲4基、40,,連装機関砲2基、12.7mm単装
機銃4基、21inch魚雷4連装発射管4基、爆雷14個搭載(投下軌条2)
最大速力:38.5kt
航続距離:12ktで5,390浬
乗員定数:180〜250名

同型艦名(10隻)
ベンハム(初代)[Benham(1)]エレット[Ellet]ラング[Lang]
メイラント[Mayrant]トリップ[Trippe]リーンド[Rhind]
ローワン(初代)[Rowan(1)]スタック[Stack]スタレット[Sterett]
ウィルソン[Wilson]  

ベンハム(初代)型駆逐艦について
 1936年度計画で建造された駆逐艦で、基本的には「バグレイ」型の準同型である。ボイラーを高温高圧罐へ変更したため、罐数が減少したにもかかわらず高速発揮が可能となっているが、航続距離は短くなっている。なお資料によっては当クラスを「バグレイ」型の後期モデルとして同一項目で扱っているものもある。
 当クラスの起工に前後してロンドン条約の期限(1936年末)が訪れ各艦単位での排水量制限は無くなる予定であったが、続く第二次ロンドン条約で合計保有排水量が定められることになっていたため、当クラスも「バグレイ」型と同じ基準排水量で設計されている。そのため「バグレイ」型同様、大戦中に対空兵装を強化する際に魚雷発射管を代替重量として降ろした艦が大半を占めており、アメリカが想定していた重雷装艦による戦術は実戦でほとんど使用されなかった。
 なお、結局は1936年1月15日に日本がロンドン軍縮会議から脱退したため第二次ロンドン条約の締結は行われず、条約の期限切れとなった1937年からは無条約時代に突入した。

ベンハム(初代)型駆逐艦の歴史
ベンハム(初代)[Benham(1)] (DD-397)
1936年 9月 1日フェデラル造船にて起工
1938年 4月16日進水
1939年 2月 2日竣工
 大西洋、メキシコ湾、太平洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年 4月東京空襲の機動部隊に所属し空母を護衛
      6月〜ミッドウェイ海戦、東部ソロモン海戦などに参加
     11月14日ガダルカナル海戦(日呼称第三次ソロモン海戦)に参加。日艦隊の攻撃を受け
大破、翌15日に米駆逐艦「グウィン」の砲撃により自沈処分
エレット[Ellet] (DD-398)
1936年12月 3日フェデラル造船にて起工
1938年 6月11日進水
1939年 2月17日竣工
 大西洋や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年 4月東京空襲の機動部隊に所属し空母を護衛
      6月〜ミッドウェイ海戦、東部ソロモン海戦などに参加
1944年〜マーシャル、ニューギニア攻略を支援
1945年〜硫黄島攻略を支援、サイパン・グアム近海で警護任務に従事
     10月29日退役。11月13日除籍。47年8月スクラップとして売却される
ラング[Lang] (DD-399)
1937年 4月 5日フェデラル造船にて起工
1938年 8月28日(8月27日説あり)進水
1939年 3月30日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年〜大西洋にて船団護衛任務に従事
      7月〜ガダルカナル、ソロモン攻略を支援
1943年〜ソロモン攻略を支援、ベラ湾海戦などに参加
1944年〜マリアナ、グアム、ニューギニア、フィリピン攻略を支援
1945年〜沖縄攻略を支援
     10月16日退役。11月13日除籍。46年12月スクラップとして売却される
メイラント[Mayrant] (DD-402)
1937年 4月15日ボストン海軍工廠にて起工
1938年 5月14日進水
1939年 9月13日竣工
 本土東海岸、大西洋にて任務に従事
1940年夏〜大西洋にて中立パトロールを実施
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入。大西洋にて護衛任務に従事
1942年 5月〜北海にて哨戒・護衛任務に従事
     11月〜北アフリカ上陸作戦を支援
1943年 7月26日地中海にて独軍機の攻撃を受け損傷を負う(同年11月修理完了)
1944年〜大西洋や地中海にて護衛任務に従事
1945年 5月〜太平洋戦線へ転戦。硫黄島、沖縄攻略を支援
1946年 7月ビキニ環礁にて原爆実験の標的艦として使用され損傷を負う
      8月28日退役。48年4月4日クェゼリンにて自沈処分。同月30日除籍
トリップ[Trippe] (DD-403)
1937年 4月15日ボストン海軍工廠にて起工
1938年 5月14日進水
1939年11月 1日竣工
 カリブ海や大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年10月19日カスコ湾にて米駆逐艦「ベンソン」(DD-421)と衝突事故を起こし損傷を負う
     11月13日〜修理完了後、本土東海岸で訓練任務に従事
1943年 5月〜地中海へ展開、シシリー上陸を支援
     10月〜オラン港を拠点に地中海にて警護任務に従事
     12月16日地中海にて独潜「U−73」を撃沈(他艦と共同)
1944年〜アンツィオ上陸を支援。地中海横断の船団護衛に従事
1945年 5月〜太平洋戦線へ転戦。硫黄島、沖縄攻略を支援
1946年 7月ビキニ環礁にて原爆実験の標的艦として使用され損傷を負う
      8月28日退役。48年2月3日クェゼリンにて自沈処分。同月19日除籍
リーンド[Rhind] (DD-404)
1937年 9月22日フィラデルフィア海軍工廠にて起工
1938年 7月28日進水
1939年11月10日竣工
 カリブ海や大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年〜北大西洋にて船団護衛任務に従事
     11月〜北アフリカ上陸作戦を支援
1943年〜地中海北アフリカ沿岸にて哨戒任務に従事
      7月〜シシリー上陸を支援
1944年〜大西洋横断の船団護衛に従事
1945年 5月〜太平洋戦線へ転戦。沖縄近海の哨戒任務に従事
1946年 7月ビキニ環礁にて原爆実験の標的艦として使用され損傷を負う
      8月28日退役。48年3月22日クェゼリンにて自沈処分。同年4月5日除籍
ローワン(初代)[Rowan(1)] (DD-405)
1937年 6月25日ノーフォーク海軍工廠にて起工
1938年 5月 5日進水
1939年 9月23日竣工
 カリブ海や大西洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年〜北大西洋にて船団護衛任務に従事
     11月〜北アフリカ上陸作戦を支援
1943年〜大西洋横断の船団護衛に従事
      7月〜シシリー上陸を支援
      9月11日サレルノ沖にて独魚雷艇の攻撃を受け沈没
スタック[Stack] (DD-406)
1937年 6月25日ノーフォーク海軍工廠にて起工
1938年 5月 5日進水
1939年11月20日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年〜南アメリカ沿岸や大西洋にて警護任務に従事
      3月17日アイスランド沖にて米空母「ワスプ」と衝突事故をおこし損傷を負う
      6月〜修理完了後、太平洋戦線へ転戦。ガダルカナル、ソロモン攻略を支援
1943年〜南太平洋にて警護任務に従事
      8月 6日ベラ湾海戦に参加。日駆「江風(3代)」を撃沈(他艦と共同)
     11月ラバウル空襲を支援
1944年〜マーシャル、クェゼリン、マジュロ、フィリピン攻略を支援
1945年〜沖縄攻略を支援
      9月母島の占領任務に従事
1946年 7月ビキニ環礁にて原爆実験の標的艦として使用され損傷を負う
      8月28日退役。48年4月24日クェゼリンにて自沈処分。同年5月28日除籍
スタレット[Sterett] (DD-407)
1936年12月 2日チャールストン海軍工廠にて起工
1938年10月27日進水
1939年 8月15日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年〜北大西洋にて船団護衛に従事
      7月〜太平洋戦線へ転戦。ガダルカナル攻略を支援
     11月13日ガダルカナル海戦(日呼称第三次ソロモン海戦)に参加
日艦隊の砲撃を受け中破
1943年 2月〜修理後戦線へ復帰。ソロモン近海の哨戒任務に従事
      8月 6日ベラ湾海戦に参加。日駆「江風(3代)」を撃沈(他艦と共同)
1944年〜マリアナ、マーシャル、サイパン攻略を支援
1945年〜沖縄攻略を支援
      4月 9日沖縄沖にて日特攻機の攻撃を受け損傷を負う(同年8月修理完了)
     11月 2日退役。47年2月25日除籍。同年8月スクラップとして売却される
ウィルソン[Wilson] (DD-408)
1937年 3月22日ピュージェット・サウンド海軍工廠にて起工
1939年 4月12日進水
      7月 5日竣工
 カリブ海や太平洋にて任務に従事
1941年12月〜米国参戦のため戦争状態へ突入
1942年〜大西洋にて護衛任務に従事
      7月〜太平洋戦線へ転戦。ガダルカナル攻略を支援
      8月 9日サボ島海戦(日呼称第一次ソロモン海戦)に参加
1943年〜ソロモン、ラバウル攻略を支援
1944年〜レイテ攻略を支援。南太平洋にて護衛任務に従事
1945年〜沖縄攻略を支援
      4月16日沖縄沖にて日特攻機の攻撃を受け損傷を負う
1946年 7月ビキニ環礁にて原爆実験の標的艦として使用され損傷を負う
      8月28日退役。48年3月8日クェゼリンにて自沈処分。同年4月5日除籍


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