戦艦 ヴァンガード

BattleShip "Vanguard"

英国海軍


HMS Vanguard
HMS「ヴァンガード」(1950年代)
スペックデータ
排水量:(満)48,500t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×8基 燃料搭載量:重油7,000t
全長:(全)249.0m
全幅:32.8m 主機:Parsons式減速ギア×4基、4軸推進
吃水:9.3m
出力:130,000hp
武装:
42口径15inch連装砲4基、50口径5.25inch連装砲8基、
56口径40mmボフォース機関砲73基(練習戦艦改装時に撤去)
最大速力:29.75kt
航続距離:20ktで9,000浬
乗員定数:1,590名

同型艦名(1隻)
ヴァンガード[Vanguard]  

戦艦ヴァンガードについて
 第二次大戦前に空母へ改造された巡洋戦艦「カレイジャス」型が搭載していた15インチ砲塔は全部予備として保管されていた。そこで、その砲を利用して新たな戦艦1隻を建造しようという案が出された。折しも第二次大戦の勃発により新造戦艦「ライオン」型の建造も中止となっており、チャーチル首相(計画段階では海軍相だった)の強力な後押しもあって1941年から建造が開始された。
 ドレッドノート[Dreadnought](第一次大戦前に英国が建造した画期的戦艦。俗に言うド級戦艦の語源ともなった歴史的艦である)の流れを汲む英国戦艦の集大成とも言えるべき艦となるはずであったのだが、実際のところ戦時中という状況の下「キング・ジョージV世」型戦艦の設計に手を加えた戦時急造の感が否めないものとなってしまった。しかし「プリンス・オブ・ウェールズ」沈没の戦訓を含み改良が加えられた防水区画、強力な対空兵装や英国戦艦中最速の速力などは、他国戦列艦と比較しても何ら劣るところの無いものであった。特に航洋性が優れており米海軍との合同演習中、嵐に遭遇した当艦は米海軍が誇る「アイオワ」型戦艦の半分程しか動揺せず、非常に扱いやすい艦であったと伝えられる。なお、高速発揮時の波かぶりを押さえるため前甲板は大きく反り返っており、第一砲塔の主砲は仰角なしでは艦正面へ砲撃することができなくなっている。
 海軍では1944年完成を見込んでいたのだが、戦闘による現役艦の損傷修理や熟練工員の不足などから建造は遅れに遅れ、竣工は終戦後の1946年にまでずれ込んでしまった。そのため戦闘に参加することも無く、英国海軍最後の戦艦は王室専用ヨット的な扱いを受けた後、練習戦艦として生涯を閉じた。

戦艦ヴァンガードの歴史
ヴァンガード[Vanguard]
1941年10月 2日ジョン・ブラウン社にて起工
1944年11月30日進水
1946年 8月 9日竣工。本国艦隊旗艦となる
1947年王室南ア訪問のため御召艦として使用される
1948年王室濠州訪問のため御召艦として使用される
1949年王室地中海沿岸諸国訪問のため御召艦として使用される
1951年本国艦隊旗艦兼練習艦隊旗艦となる
1955年本国艦隊旗艦の任を解かれる
      11月予備役艦隊に編入。予備役艦隊旗艦となる
1960年 6月 7日除籍。その後解体処分となる


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