スタージョン(”S”)型 潜水艦

"Sturgeon"("S") Class Submarines ("S" Class 1st&2nd group)

英国海軍 他 イギリス海軍 オランダ海軍 ソビエト海軍


HMS Swordfish
HMS「ソードフィッシュ」
スペックデータ(【 】内は第二グループの数値)
排水量(水上):640t【670t】排水量(水中):935t【960t】全長:(全)61.72m【63.63m】
出力(水上):1,550hp【1,990hp】出力(水中):1,300hp【同左】全幅:7.32m【同左】
最大速力(水上):13.75kt【同左】最大速力(水中):10.0kt【同左】吃水:3.20m【同左】
航続距離(水上):10ktで3,690浬【3,800浬】航続距離(水中):不明乗員数:36名【39名】
燃料搭載量:重油45t【40t】安全潜行深度:95m【同左】
主機関:アドミラルティ式8気筒ディーゼル機関+電動モーター×2基、2軸推進【同左(ディーゼルは強化型)】
武装:
《魚雷12発搭載》21inch魚雷発射管6門(艦首)、45口径3inch(12pdr)単装砲1基、
7.7mm機関銃1基 【第一グループと同様】

同型艦名(12隻)
(第一グループ:4隻)
スタージョン[Sturgeon]シーホース[Seahorse]ソードフィッシュ[Swordfish]
スターフィッシュ[Starfish]  
(第二グループ:8隻)
サーモン[Salmon]シーライオン[Sealion]スピアフィッシュ[Spearfish]
シャーク(初代)[Shark(1)]スナッパー[Snapper]サンフィッシュ[Sunfish]
ステーレット[Sterlet]シーウルフ[Seawolf] 

スタージョン(”S”)型潜水艦について
 1920年代末期になって英国海軍は比較的近海での哨戒任務に従事する中型艦と、海外への遠征も行える大型艦の二種類の哨戒潜水艦が必要となるであろうと見込み、二本立てで哨戒潜水艦を建造することにした。
 当クラスは1929年度から建造が開始された中型の哨戒潜水艦であるが、当初計画の4隻(第一グループと分類される)と続いて建造された8隻(第二グループ)が戦前に建造され、第二次大戦開戦後も戦時急造型として簡略化された第三グループ(別項目で紹介)の建造が続けられる息の長い潜水艦となった。
 これまでの潜水艦運用実績から外部タンクによる搭載燃料増加はデメリットが大きいとして廃止されており航続距離は短くなっている。また搭載砲はこれまでのように上部構造物の上ではなく直接甲板上に設置された。

スタージョン(”S”)型潜水艦の歴史
スタージョン[Sturgeon] (N73)
1931年 1月 3日チャタム工廠にて起工
1932年 1月 8日進水
1933年 2月27日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
      11月20日ヘルゴランド沖にて独特設哨戒艇「V−209」(旧船名「ガウライター・テルショウ」
[Gauleiter Telschow])を撃沈(第二次大戦初の英潜水艦による戦果)
1943年 4月〜デヴォンポート工廠にてオーバーホールを実施
      10月11日オランダ海軍へ貸与され、艦名を「ゼーフント」[Zeehond]と改名
1945年 9月14日蘭海軍除籍。同年11月17日英海軍籍へ復帰
1947年除籍。スクラップとして解体される
シーホース[Seahorse]
1931年 9月14日チャタム工廠にて起工
1932年11月15日進水
1933年10月 2日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
      12月26日〜哨戒任務のためヘルゴランドを出港、消息不明となる
(翌年1月7日ヘルゴランド沖にて独掃海艇の攻撃を受け沈没、もしくは同年12月
29日に独機雷原啓開船[Sperrbrecher]「4号」の体当たりにより沈没説がある)
ソードフィッシュ[Swordfish]
1930年12月 1日チャタム工廠にて起工
1931年11月10日進水
1932年11月28日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年 7月26日トロンヘイム近海にて独水雷艇「ルクス」を撃沈
      11月 7日哨戒任務のためポーツマスを出港、消息不明となる
(同月15〜16日ビスケー湾にて触雷もしくは独駆逐艦の攻撃により沈没の説が有力)
スターフィッシュ[Starfish]
1931年 9月29日チャタム工廠にて起工
1933年 3月14日進水
      10月27日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年 1月 9日ヘルゴランド沖にて独掃海艇「M7」と交戦大破
浮上後乗員は捕虜となり船体は放棄後沈没する
サーモン[Salmon]
1933年 6月15日キャンメル・レイアード社にて起工
1934年 4月30日進水
1935年 3月 8日進水
 本国艦隊や地中海艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
      12月 4日北海にて独潜「U−36」を撃沈
      12月12日〜ノルウェー沖にて独艦隊を雷撃。独軽巡「ライプチヒ」「ニュルンベルグ」に損傷を与える
1940年 7月 4日哨戒任務のためノルウェーを出港、消息不明となる
(ノルウェー沖にて触雷もしくは航空機攻撃により沈没の説が有力)
シーライオン[Sealion]
1933年 5月16日キャンメル・レイアード社にて起工
1934年 3月16日進水
      12月21日竣工
 本国艦隊や地中海艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1941年12月アンクレット作戦(ロフォーテン諸島攻略)に参加
1942年〜ムルマンスクを拠点にノルウェー海の哨戒任務に従事
1944年末頃実戦任務から引き上げられる
1945年 3月 3日アラン諸島沖にて対潜兵器実験の標的艦として使用され沈没
スピアフィッシュ[Spearfish]
1935年 5月23日キャンメル・レイアード社にて起工
1936年 4月21日進水
      12月11日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
       9月 3日本国近海にて独潜(と思われる)の雷撃を受けるも命中せず
       9月26日ノルウェー沖にて独軍の攻撃を受け損傷を負う
1940年 4月10日独装甲艦「リュッツォウ」(旧「ドイッチュランド」)を雷撃、損傷を与える
       7月31日哨戒任務のためロサイスを出港。翌日独潜「U−34」の雷撃を受け沈没
シャーク(初代)[Shark(1)]
1933年 6月12日チャタム工廠にて起工
1934年 5月31日進水
      12月31日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年 7月 5日ノルウェー沖にて哨戒任務中、独軍機の攻撃を受け大破
翌日独軍へ降伏、乗員は捕虜となり船体は曳航される途中で沈没した
スナッパー[Snapper]
1933年 9月18日チャタム工廠にて起工
1934年10月25日進水
1935年 6月15日竣工
 本国艦隊や地中海艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年 5月 6日ノルウェー沖にて独特設巡洋艦「ヴィダ」[Widder]を雷撃するも命中せず
1941年 2月哨戒任務にためアシャントを出港。消息不明となる
(2月11日独掃海艇隊と交戦し沈没した可能性が高い)
サンフィッシュ[Sunfish]
1935年 7月22日チャタム工廠にて起工
1936年 9月30日進水
1937年 7月 2日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年12月 5日ノルウェー沿岸にてフィンランド商船「オスカー・ミッドリング」[Oscar Midling]を撃沈
1944年 4月10日ソビエトへ貸与。6月26日艦名を「V−1」と改名しソビエト海軍編入
       7月27日ムルマンスク近海にて英空軍機の誤爆を受け沈没
ステーレット[Sterlet]
1936年 7月14日チャタム工廠にて起工
1937年 9月22日進水
1938年 4月 6日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年 4月14日カテガット沖にて独砲術練習艦「ブルンマー」(初代)を撃沈
       4月18日スカゲラク湾にて独掃海艇と交戦し沈没
シーウルフ[Seawolf]
1934年 5月25日スコッツ社にて起工
1935年11月28日進水
1936年 3月12日竣工
 本国艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により本国近海の哨戒任務に従事
1940年 4月18日スカゲラク湾にて独商船「ハム」[Hamm]を撃沈
1942年 5月〜ムルマンスクを拠点にノルウェー海の哨戒任務に従事
1945年 6月23日除籍。後にスクラップとして解体される


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