グランパス型 潜水艦

"Grampus" Class Submarines

英国海軍 他 イギリス海軍 ドイツ海軍


HMS Rorqual
HMS「ロークァル」
スペックデータ(【 】内はPorpoiseのデータ)
排水量(水上):1,520t【1,500t】排水量(水中):2,157t【2,053t】全長:(全)89.31m【87.78m】
出力(水上):3,300hp出力(水中):1,630hp全幅:7.77m【9.07m】
最大速力(水上):15.75kt最大速力(水中):8.75kt吃水:4.80m【4.19m】
航続距離(水上):10ktで7,400浬航続距離(水中):4ktで64浬乗員数:55〜59名
燃料搭載量:重油150t安全潜行深度:66m
主機関:アドミラルティ式ディーゼル機関+電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷12発搭載》21inch魚雷発射管6門(艦首)、40口径4inch単装砲1基、
7.7mm機関銃2基、機雷50個搭載可能

同型艦名(6隻+キャンセル3隻)
グランパス[Grampus]ケシャロット[Cachalot]ノーファル[Narwhal]
ポーパス[Porpoise]ロークァル[Rorqual]シール[Seal]
P.411[P.411]P.412[P.412]P.413[P.413]

グランパス型潜水艦について

 英国海軍が初めて建造した実用型機雷敷設潜水艦。当初計画では9隻の建造が予定されたが、うち3隻は計画段階でキャンセルとなったため第二次大戦までに6隻が建造されている。
 外殻と内殻船体の間に設置した機雷庫に40〜50個の機雷を搭載することができるようになっており、艦尾から敷設を行う。この機雷庫は船体上部を貫通しているため、上構内に魚雷発射管を持っている他の英国潜水艦とは異なり、艦首から艦尾まで上甲板の高さは一定となっている。しかし、魚雷発射管から敷設できる新型機雷が完成したため、以降同様の敷設潜水艦が建造されることは無く、専用の機雷庫を持つ潜水艦は同クラスのみに終わっている。第二次大戦では機雷敷設任務の他、哨戒任務にも使用されており、姉妹艦6隻中5隻が戦没もしくは拿捕されている。

 なお、資料によっては当クラスを「ポーパス」型と記述しているものも見受けられるが、プロトタイプとして建造された「ポーパス」は姉妹艦と船体形状やスペックに若干の差があるため当サイトでは「グランパス」型と記述した。


グランパス型潜水艦の歴史
グランパス[Grampus] (N56)
1934年 8月20日チャタム工廠にて起工
1936年 2月25日進水
1937年 3月10日竣工
 シナ艦隊に所属し任務に従事
1940年〜地中海艦隊に転属、アレクサンドリアを拠点に任務に従事
      6月13日シシリー沖への機雷敷設を実施
      6月16日帰投途中、伊魚雷艇隊の攻撃を受け沈没
ケシャロット[Cachalot] (N83)
1936年 5月12日スコッツ社にて起工
1937年12月 2日進水
1938年 8月15日竣工
 本国艦隊や地中海艦隊に所属し任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦開戦により西インド艦隊に転属
1940年〜本国艦隊に転属、ビスケー湾を拠点に機雷敷設や哨戒任務に従事
      8月20日ビスケー湾にて独潜「U−51」を撃沈
     10月ノルウェー沖への機雷敷設を実施
1941年〜地中海艦隊に転属、アレクサンドリアを拠点に任務に従事
      8月 4日ベンガジ沖にて伊水雷艇「ジェネラーレ・アッキーレ・パパ」
ラム(衝角)攻撃を受け沈没(交戦沈没は7月26日という説もある)
ノーファル[Narwhal] (N45)
1934年 5月29日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて起工
1935年 8月29日進水
1936年 2月28日竣工
 本国艦隊に転属し任務に従事
1940年 2月25日シェットランド島沖にて独潜「U−63」を追跡、水上艦艇と共同でこれを撃沈
      4月レース島北方沖への機雷敷設を実施
      8月 1日ノルウェー沖の機雷敷設から帰投せず、亡失と認定
(7月23日ノルウェー沖にて機雷敷設に従事中、独軍機の攻撃を受け沈没)
ポーパス[Porpoise] (N14)
1931年 9月22日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて起工
1932年 8月30日進水
1933年 3月11日竣工
 本国艦隊に転属し任務に従事
1944年〜太平洋艦隊に転属、インド洋や南シナ海で任務に従事
1945年 1月19日マラッカ海峡にて日軍機、日駆潜艇「第9号」の攻撃を受け沈没
ロークァル[Rorqual] (N74)
1935年 5月 1日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて起工
1936年 7月21日進水
1937年 2月10日竣工
 地中海艦隊に所属し任務に従事
1940年 8月21日地中海にて伊船団を攻撃するも失敗。伊水雷艇の爆雷攻撃を受けるが損傷無し
1941年 1月28日アンコナ沖への機雷敷設を実施
      1月30日アドリア海にて伊浮き砲台および曳舟を攻撃、損傷を負わせる
      3月30日シシリー沖にて伊商船を撃沈
      3月31日ストロンボリ沖にて伊潜「ピエル・カッポーニ」を撃沈
1945年12月19日除籍。スクラップとして売却される
シール[Seal] (N37)
1936年12月 9日チャタム工廠にて起工
1938年 9月27日進水
1939年 5月24日竣工
 シナ艦隊に所属し任務に従事
1940年〜本国艦隊に転属
      4月29日ノルウェー沖への機雷敷設のため出撃
      5月 4日独軍機の攻撃を受け損傷。浮上後、独特設駆潜艇「Uj−128」へ降伏
船体は拿捕されキールへ曳航された
     11月独海軍籍編入。艦名を「UB」と改名。訓練任務などに使用される
1941年 7月除籍。キールに係留となる
1945年 5月 3日キール軍港内にて自沈。戦後浮揚解体される
P.411[P.411]
 計画キャンセルのため未着工
P.412[P.412]
 計画キャンセルのため未着工
P.413[P.413]
 計画キャンセルのため未着工


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