クイーン・エリザベス型 戦艦

"Queen Elizabeth" Class BattleShips

英国海軍


HMS Queen Elizabeth

HMS Queen Elizabeth
HMS「クイーン・エリザベス」(上段:1925年/下段:1936年)
スペックデータ(就役時)
排水量:(満)33,000t ボイラー:Babcock&Wilcox罐・石炭重油混焼×24基
 もしくはYarrow罐・石炭重油混焼×24基(Warspite,Barham)
燃料搭載量:重油 3,300t
        石炭 100t
全長:(全)196.0m
全幅:27.4m 主機:Parsons式オールギヤードタービン×4基または
Brown-Curtis式直結タービン(Barham,Valiant)×4基、4軸推進
吃水:10.0m
出力:75,000hp
武装:
42口径15inch連装砲4基、45口径6inch単装砲14基、
50口径3inch単装砲2基、21inch魚雷発射管4門
(Malayaは2門)
最大速力:25.0kt
航続距離:10ktで4,500浬
乗員定数:925〜951名
スペックデータ(最終改修後)
排水量:(満)36,300t
  (Warspiteは35,500t)
ボイラー:はAdmiralty罐・重油専焼×6基もしくは8基 燃料搭載量:重油3,400t
全長:196.0m
全幅:31.7m 主機:Parsons式オールギヤードタービン×4基、4軸推進
吃水:10.0m
出力:80,000hp
武装:
42口径15inch連装砲4基、45口径4.45inch連装両用砲20基
(Warspiteは45口径6inch連装砲8基、Malayaは45口径4inch連装
砲8基)、45口径2pdrポンポン砲32基(Malayaは8基)、
21inch魚雷発射管4門(Malayaは2門)
最大速力:23.5kt
航続距離:12.5ktで8,600浬
乗員定数:1,124〜1,184名

同型艦名(5隻)
クイーン・エリザベス[Queen Elizabeth]ウォースパイト[Warspite]バーラム[Barham]
ヴァリアント[Valiant]マラヤ[Malaya] 

クイーン・エリザベス型戦艦について
 「アイアン・デューク」[Iron Duke]型戦艦にあった幾つかの欠点を改修して設計・建造された当戦艦は、第一次大戦中に建造された英国戦艦の最高傑作とも言える艦であった。
 巡洋戦艦並の高速力と通常戦艦の防御力を併せ持つ高速戦艦として計画されたのでボイラーが増強されており、代わりに主砲塔は「アイアン・デューク」型よりも1基減少している。主砲は新開発の15インチMk.を採用しており、この砲は信頼性も高く以後建造される英国海軍戦艦の主砲として長らく活躍することになった。
 第一次大戦ではジュットランド海戦において強力な火力と強靱な防御力を見せつけた当艦であったが、各国戦艦の発達が著しい情勢であったため1920年代になって近代化改修が行われた。1930年代にも大規模改修が行われ、大戦中にもレーダー搭載などの改修が加えられているため、最終的には搭載機関や搭載兵装は各艦で異なっている。
 第二次大戦では戦没した「バーラム」を除いて、ノルウェイ沖から地中海を経てインド洋まで幅広い戦線で活躍しており、欧州戦線における大海戦にも参加した殊勲艦であったが大戦後まもなく全艦が解体処分となった。

クイーン・エリザベス型戦艦の歴史
クイーン・エリザベス[Queen Elizabeth]
1912年10月21日ポーツマス造船所にて起工
1913年10月16日進水
1915年 1月19日竣工
1916年 5月31日ジュットランド海戦に参加
1926年近代化改修に着手、翌年完了
1937年対空兵装増強および旗艦設備追加工事に着手、1940年完了
1941年 5月地中海艦隊旗艦となる
      12月19日アレクサンドリア湾にてイタリア潜水工作員の手により爆破、大破着底
1942年 2月浮揚後、ボストン海軍工廠にて修理開始。翌年戦線へ復帰
1943年本国艦隊に所属
1944年東洋艦隊へ編入。インドネシア方面で作戦行動
1946年 8月除籍。1948年3月スクラップとして売却される
ウォースパイト[Warspite]
1912年10月31日デヴォンポート海軍工廠にて起工
1913年11月26日進水
1915年 3月19日竣工
1916年 5月31日ジュットランド海戦に参加
1916年 8月24日ヴァリアントと衝突事故、損傷。修理完了は同年9月末
1924年11月部分的近代化改修に着手、完了は1926年4月
1934年 3月完全な近代化改修に着手、完了は1937年3月
1937年地中海艦隊旗艦となる(〜1940年)
1940年 4月13日ノルウェイ方面へ派遣。第二次ナルビク海戦に参加
       5月頃地中海艦隊に所属
       7月 9日カラブリア岬沖海戦に参加
1941年 3月27日マタパン岬沖海戦に参加
       5月22日クレタ島にて敵機の爆撃を受け破損
       5月24日アレクサンドリアにて応急修理中に爆撃至近弾を受け破損拡大
       5月25日米国へ修理のため回航される。同年12月末修理完了
1942年 1月東洋艦隊に所属
1943年 6月地中海艦隊に所属。シシリー島上陸作戦などに参加
       9月16日サレルノ上陸作戦の支援中にドイツ軍機の攻撃を受け大破
      10月マルタ島にて応急修理の後、本国で修理。翌年3月一応完了
1944年 6月ノルマンディー上陸作戦に参加。触雷により推進軸1機を損傷
 ブレスト、ル・アーブル等への砲撃を行う
1945年 2月 1日予備役へ編入
1947年 3月12日スクラップとして売却される。4月に曳航移送中座礁
バーラム[Barham]
1913年 2月24日ジョン・ブラウン社にて起工
1914年10月13日進水
1915年11月 5日竣工
1916年 5月31日ジュットランド海戦に参加。敵の砲撃により大破
1930年部分的近代化改修に着手、完了は1933年
1940年地中海艦隊に所属。カラブリア岬沖海戦に参加
1941年 3月27日マタパン岬沖海戦に参加
      11月25日地中海にて独潜「U−331」の雷撃を受け沈没
ヴァリアント[Valiant]
1913年 1月31日フェアフィールド社にて起工
1914年11月 4日進水
1916年 2月19日竣工
1916年 8月24日ウォースパイトと衝突事故、損傷。修理完了は同年10月
1929年部分的近代化改修に着手、完了は1930年
1937年 3月完全な近代化改修に着手、完了は1939年10月
1940年地中海艦隊に所属。カラブリア岬沖海戦に参加
1941年 3月27日マタパン岬沖海戦に参加
      12月19日アレクサンドリア湾にてイタリア潜水工作員の手により爆破、大破着底
 浮揚後、シモンズタウンにて修理開始。1943年戦線へ復帰
1943年シチリア上陸、サレルノ上陸などを支援
1944年東洋艦隊へ編入。インドネシア方面で作戦行動
       8月 8日セイロンにて浮きドック入渠中、事故のため浮きドックが崩壊
当艦は横転し、スクリュー及び舵を損傷した
1945年 7月除籍。1948年3月スクラップとして売却される
マラヤ[Malaya]
1913年10月20日アームストロング社にて起工
1915年 3月18日進水
1916年 2月19日竣工
       5月31日ジュットランド海戦に参加。敵の砲撃により破損
1927年部分的近代化改修に着手、完了は1929年
1934年10月完全な近代化改修に着手、完了は1936年12月
1940年地中海艦隊に所属。カラブリア岬沖海戦に参加
1941年 3月20日北アフリカ西方沖にて独潜「U-106」の雷撃を受け損傷を負う
       7月米ニューヨーク海軍工廠にて修理後、戦線に復帰
以降は大西洋横断やマルタ、南アへの船団護衛に従事
1944年予備役艦となる
1945年除籍。1948年2月スクラップとして売却される


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