MTB71型(ヴォスパー60フィート型) 高速魚雷艇

"MTB71" Class Motor Torpedo Boat (Vosper 60 feet-type)

英国海軍 他(旧ノルウェー海軍) イギリス海軍 イギリス陸軍  (ノルウェー海軍


MTB71
大英帝国戦争博物館[Imperial War Museum]に展示される「MTB71」
(Photo from Wikipedia:Photo by Albion at wts wikivoyage(CC4.0))

スペックデータ
排水量:(基)25t ボイラー:−−−−− 燃料搭載量:ガソリン1,500英ガロン
             (6,819リットル)
全長:(全)18.6m
全幅:4.67m 主機:Isotta-Fraschini ガソリンエンジン×2基、2軸推進
吃水:0.94m
出力:2,300hp
武装:
12.7mm連装機銃1基、7.7mm連装機銃2基、
45cm魚雷単装発射管2基、対潜爆雷4個搭載(投下ラック)
最大速力:41.0kt
航続距離:巡航速度で450浬
乗員定数:10名

同型艦名(2隻)
MTB71 [MTB71]MTB72 [MTB72]

MTB71型(ヴォスパー60フィート型)高速魚雷艇について

 元はノルウェー海軍の発注によりイギリスで建造された60フィート級の高速魚雷艇だが、4隻発注されたうちの2隻が引き渡された時点でドイツ軍がノルウェーへ侵攻し占領下へ置いたため、残り2隻をイギリス海軍が接収し編入したものである。
 英海軍が使用していたヴォスパー社製高速魚雷艇は全長70フィート(約21メートル)以上の比較的大型のものが大半であったが、当クラスは全長61フィートとやや小ぶりの船体であった。機関はイタリアのイソッタ・フラスキーニ製ガソリンエンジンが搭載され、2300馬力の強力な出力で40ノット超の最高速度を発揮させている(実際には39ノット程が最大だったとの説もある)。兵装は45センチ魚雷2発と12.7ミリおよび7.7ミリ機銃であった。なお、ノルウェー海軍では爆雷の搭載は予定していなかったが、英海軍では対潜爆雷を4個搭載させている。

 他の高速魚雷艇と同様に大戦初期には英国周辺やドーバー海峡などで作戦に従事しているが、1943年頃には英陸軍支援隊へ移管され輸送任務などに従事している。大戦末期頃には船体の痛みも激しくなり行動も制限されるようになったとも言われている。「MTB71」は戦後何人かの所有者を転々としたが、最後の所有者が1992年に亡くなるとハンプシャー州議会に購入され補修・復元作業の後に2005年から大英帝国戦争博物館で展示されるようになった。


MTB71型(ヴォスパー60フィート型)高速魚雷艇の歴史
MTB71 [MTB71]
1940年ノルウェー海軍により英ヴォスパー社[Vosper & Company]へ「MTB No.7」として発注
1940年5月ノルウェーが独軍に占領されたため英海軍が接収
1940年 7月 2日竣工。英海軍へ就役。英国周辺海域にて作戦に従事
       9月11日ドーバー海峡にて独軍機の攻撃を受け損傷を負う
1941年 7月24日テムズ川河口にて座礁、損傷を負う
1942年 2月 8日ドーバー海峡を突破しようとした独水上艦隊(ツェルベルス作戦)の追撃に参加
独艦隊の砲撃を受け損傷を負う
1943年 6月14日退役。英陸軍支援隊[Royal Army Service Corps]へ移管。輸送任務に従事
1944年不調のため行動停止。MTB72の部品取り用に使用される
1945年 8月14日民間へ売却。以降何度か転売される
1992年最後の所有者死去のためハンプシャー州議会および公益信託[Charitable Trust]「MTB71グループ」により買収され、レストアが行われる
2005年 4月大英帝国戦争博物館へ寄贈され、展示開始
MTB72 [MTB72]
1940年ノルウェー海軍により英ヴォスパー社へ「MTB No.8」として発注
1940年5月ノルウェーが独軍に占領されたため英海軍が接収
1940年 7月 6日竣工。英海軍へ就役。英国周辺海域にて作戦に従事
1942年 2月 8日ドーバー海峡を突破しようとした独水上艦隊(ツェルベルス作戦)の追撃に参加
1943年 6月14日退役。英陸軍支援隊へ移管。輸送任務に従事
1945年頃退役。1946年民間へ売却。以降の消息不明


検索画面に戻るときはブラウザの「戻る」等の機能を使用してください。 LAST UPDATE 2017,12,22