カーライル型(C型) 軽巡洋艦

"Carlisle" Class(C-Class) Light Cruisers

英国海軍


HMS Capetown

HMS Carlisle
(上段)「ケープタウン」(1920年代)/(下段)「カーライル」(防空艦改装後:1942年)
スペックデータ(竣工時:【 】内は防空巡改装後の数値)
排水量:(常)4,200t ボイラー:Yarrow罐・重油専焼×6基 燃料搭載量:重油950t
全長:(全)137.8m
全幅:13.3m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
    (Carlisle、ColomboはBrown-Curtis式ギヤードタービン×2基)
吃水:4.3m
出力:40,000hp
武装:
45口径6inch単装砲5基、45口径3inch単装高角砲2基、2pdr単装ポンポン砲2基、
21inch魚雷連装発射管4基、【主・副砲を撤去し4inch連装高角砲4基、2pdr4連装
ポンポン砲1基、20mm単装機銃6基】
最大速力:29.5kt
航続距離:10ktで5,900浬
乗員定数:400名

同型艦名(5隻)
カーライル
[Carlisle]
カイロ
[Cairo]
カルカッタ
[Calcutta]
ケープタウン
[Capetown]
コロンボ
[Colombo]

カーライル型(C型)軽巡洋艦について

 「シアリーズ」型に続いて1917年から1922年にかけて建造された軽巡洋艦。C型軽巡としては最後のサブクラスとなる。基本的に「シアリーズ」型の小改良型であるが、凌波性をさらに高めるため艦首部分のガンネル(甲板縁の立ち上がり)を高くしており、ナックルライン(艦首部の波返し)も強くなっている。竣工が1918年末からになったため、第一次大戦への出撃には間に合わなかった。
 姉妹艦のうち「カーライル」「カイロ」「カルカッタ」の3隻は1930年代に防空軽巡へ改装され、「コロンボ」も大戦中に防空軽巡への改装が行われており、他のC型軽巡洋艦と同様の扱いをされている。第二次大戦では地中海や紅海、インド洋など幅広い戦線で活躍したが、姉妹艦のうち2隻(「カイロ」「カルカッタ」)は戦没してしまっている。

 なお、当サイトでは本クラスのネームシップを最も竣工の早かった「カーライル」としたが、資料によってはアルファベット順で「カイロ」をネームシップとしたものや、最後まで防空巡に改造されなかった「ケープタウン」をネームシップとしたものも見受けられる。

カーライル型(C型)軽巡洋艦の歴史
カーライル[Carlisle]
1917年10月 2日フェアフィールド造船にて起工
1918年 7月 9日進水
      11月11日竣工
1919年初頭第5巡洋艦戦隊に所属し任務に従事
       3月〜東洋艦隊に転属
1929年〜第6巡洋艦戦隊に転属。アフリカ沿岸で任務に従事
1930年 2月〜第2巡洋艦戦隊へ転属。大西洋方面で任務に従事
1937年 3月予備役艦となる
1939年 6月〜防空巡洋艦への改装を実施(完了は翌年1月)
1940年 5月〜ドイツ軍のノルウェー侵攻を受け、対抗作戦(船団護衛)に従事
       8月〜東洋艦隊へ転属し紅海へ進出。アデン湾からの民間人避難を支援
1941年 3月〜地中海艦隊へ転属。マタパン岬沖海戦、シルテ海戦、クレタ島攻略などに参加
       5月22日枢軸軍機の攻撃を受け損傷を負う
1943年 7月〜シチリア島上陸などエーゲ海方面の攻撃支援を実施
      10月 9日独軍機の攻撃を受け大破
曳航され避難に成功するも損害が大きく修理は行われず
1944年アレキサンドリア港のハルク(係留倉庫船)として使用される
1948年 3月スクラップとして売却され、翌年解体処分
カイロ[Cairo]
1917年11月17日キャンメル・レイアード社にて起工
1918年11月19日進水
1919年 9月23日竣工
1920年〜東洋艦隊に所属し、中国沿岸やインド洋などで任務に従事
1926年〜北米・西インド艦隊に転属。大西洋方面で任務に従事
1928年〜地中海艦隊へ転属。戦隊旗艦として任務に従事
1931年〜本国へ帰還しオーバーホールを実施(完了は翌年)
完了後は本国艦隊へ転属し、戦隊旗艦となる
1938年〜防空巡洋艦への改装を実施(完了は翌年5月)
1940年 5月〜ドイツ軍のノルウェー侵攻を受け、対抗作戦(船団護衛)に従事
       5月28日ナルヴィク沖にて独軍機の攻撃を受け損傷を負う
1942年 6月10日〜マルタ島輸送(ハープーン作戦)に参加
       6月15日イタリア艦隊と交戦(パンテレリア海戦)。伊軽巡の砲撃を受け損傷を負う
       8月カイロからマルタ島への船団護衛(ペデスタル作戦)に参加
       8月12日チュニジア沖にて伊潜「アクスム」の雷撃を受け沈没
カルカッタ[Calcutta]
1917年10月18日ビッカース社にて起工
1918年 7月 9日進水
1919年 8月28日竣工
1920年〜北米・西インド艦隊に所属。大西洋方面で任務に従事
       3月 6日トリニダード・トバゴにて火災を起こした米商船「バラバク」[Balabac]を救助
1926年10月21日バミューダにてハリケーンに遭遇。風で流され桟橋に接触し損傷を負う
1926年末〜修理を実施。修理後は予備役艦となる
1929年 9月18日〜再就役。第6巡洋艦戦隊旗艦として南アフリカへ進出
1931年再度、予備役艦となる
1938年 8月〜防空巡洋艦への改装を実施(完了は翌年7月)
1939年 9月〜第二次大戦勃発。北海にて船団護衛任務などに従事
1940年 5月〜ドイツ軍のノルウェー侵攻を受け、対抗作戦(船団護衛)に従事
       5月末〜ダンケルク撤退(ダイナモ作戦)を支援
       6月 2日ダンケルク沖にて独軍機の攻撃を受け軽微な損傷を負う
       6月後半〜仏西部からの撤退(エアリアル作戦)を支援
       6月28日ジロンド川河口にてカナダ駆「フレーザー」と衝突(損傷軽微)
「フレーザー」は船体切断により沈没した
       8月〜地中海にて船団護衛などに従事
1941年 5月20日〜独軍のクレタ島侵攻に対抗するためクレタ島周辺へ展開
       5月27日〜クレタ島からの将兵撤退作戦に従事
       6月 1日アレクサンドリア沖にて独軍機の攻撃を受け沈没
ケープタウン[Capetown]
1917年 2月23日キャンメル・レイアード社にて起工
1918年 6月28日進水
1922年 2月竣工
 地中海艦隊などに所属し、任務に従事
1934年 7月〜東洋艦隊に転属
1938年 8月本国へ帰還し、オーバーホールを実施
1939年〜紅海方面で行動
1940年 8月〜地中海艦隊に転属
1941年 4月 6日エリトリア沖にて伊魚雷艇の攻撃を受け損傷を負う
ポートスーダンで応急修理後、ボンベイにて修理を実施
1944年本国艦隊へ転属
       6月ノルマンディー上陸作戦を支援
1946年 4月 5日スクラップとして売却され、同年6月解体処分
コロンボ[Colombo]
1917年12月 8日フェアフィールド造船にて起工
1918年12月18日進水
1919年 6月18日竣工
1920年〜北米・西インド艦隊に配属。大西洋方面で任務に従事
1927年〜本国艦隊に転属
1932年〜東洋艦隊に転属
1935年〜予備役艦となる
1939年 9月〜再就役。本国艦隊に所属し本土北部の哨戒任務に従事
      11月17日アイスランド南東沖にて独商船「ヘニング・オルデンドルフ」[Henning Oldendorff]を拿捕
      11月29日英仮装巡洋艦「ラワルピンディ」[Rawalpindi]を撃沈した独艦隊追撃に参加
1940年 8月〜東洋艦隊に転属
1942年 6月〜本国へ戻り、防空巡洋艦への改装を実施(完了は翌年3月)
1948年 1月22日スクラップとして売却され、同年5月解体処分


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