改ディド型(ベローナ型) 防空軽巡洋艦

"Mod.Dido" Class("Bellona" Class) Light Anti-Aircraft Cruisers

英国海軍


HMS Black Prince
スペックデータ
排水量:(満)7,410t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×4基 燃料搭載量:重油1,105t
全長:(全)156.06m
全幅:15.35m 主機:蒸気ギヤ×4基(別に巡航用タービンを1基持つ)、4軸推進
吃水:5.61m
出力:62,000hp
(巡航タービンは3,900hp)
武装:
50口径5.25inch連装砲4基、40口径2pdr4連装ポンポン砲3基、
60口径20mmエリコン連装機関砲6基、爆雷投射機6基、21inch魚雷
3連装発射管2基
最大速力:31.5kt
(巡航タービンのみ21kt)
航続距離:15ktで5,100浬
乗員定数:550名

同型艦名(5隻)
ベローナ[Bellona]スパータン[Spartan]ロイヤリスト[Royalist]
ブラック・プリンス[Black Prince]ダイアデム[Diadem] 

改ディド型(ベローナ型)防空軽巡洋艦について
 「ディド」型の第2グループ は1938年度計画の5隻に続いて、1939年度に建造を計画された艦が6隻あった。この6隻のうち 「アルゴノート」だけは順調に建造されているが、他の艦はダンケルク撤退による余波や主砲の不足によ り工事が中断してしまった。そのため工事を再開するにあたって、それまでの「ディド」型の運用実績や 戦闘記録を元に改良が加えられ竣工することになったのが当クラスに分類した5隻である。
 基本的に「ディド」型第2グループと同じ設計であるが、最初から3番砲塔は搭載せずに対空兵装を 強化されている。また対空攻撃に際して邪魔にならないよう艦橋は一段低くされている。
 資料によっては「ディド」型および当クラスは防空軽巡洋艦ではなく、単なる両用砲を搭載した軽巡洋 艦としているものも見受けられる。これは主砲としていた5.25インチ砲塔の旋回速度が遅く、対空砲 としてはイマイチの性能だったからだと思われる。

改ディド型(ベローナ型)防空軽巡洋艦の歴史
ベローナ[Bellona]
1939年11月30日フェアフィールド社にて起工
1942年 9月29日進水
1943年10月29日竣工
1944年〜本国艦隊に所属し、第二次大戦に参加
 北海方面での独補給線破壊や哨戒に従事
1945年太平洋艦隊に転属
1946年10月 1日ニュージーランド海軍へ貸与される
1956年 4月17日英国へ返還され、そのまま除籍となる
1959年スクラップとして解体処分される
スパータン[Spartan]
1939年12月21日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて起工
1942年 8月27日進水
1943年 8月10日竣工
 本国艦隊に所属し、第二次大戦に参加
1943年末地中海方面へ展開。アンツィオ上陸作戦を支援
1944年 1月29日イタリア西方にて独HS293滑空爆弾を被弾、沈没
ロイヤリスト[Royalist]
1940年 3月21日スコッツ社にて起工
1942年 5月30日進水
1943年 9月10日竣工
 本国艦隊に所属し、第二次大戦に参加。北海方面で哨戒・護衛任務に従事
1944年 8月〜地中海方面へ展開。南フランス上陸作戦などを支援
1944年後半太平洋艦隊へ転属。東インド洋へ展開
 第21護衛空母隊旗艦としてラングーン上陸などを支援
1945年 5月日本軍によるアンダマンへの兵員輸送を阻止するためマレー沖へ展開
1946年除籍。保管船となる
1954年本国にて改修を実施。完了は56年4月。完了後に再就役
1956年 7月 9日ニュージーランド海軍へ貸与(艦籍移転は同年4/17)
1966年 7月 4日英国へ返還される
1967年11月スクラップとして売却される
ブラック・プリンス[Black Prince]
1939年12月 1日ハーランド&ヴォルフ社にて起工
1942年 8月27日進水
1943年11月20日竣工
 本国艦隊に所属し、第二次大戦に参加。北海方面で護衛・哨戒に従事
1944年 4月25日独魚雷艇と交戦。魚雷艇「T29」を撃沈
      6月 6日〜ノルマンディ上陸作戦に参加
      8月〜南フランス上陸を支援するためエーゲ海へ展開
     11月〜東インド洋へ展開
1945年 1月〜太平洋艦隊に所属し、マレー半島・沖縄攻略戦を支援
      9月香港再占領を支援
1946年 7月 1日ニュージーランド海軍へ貸与
1960年11月28日英国へ返還され、同日付けで保管船となる
1962年 3月スクラップとして売却される
ダイアデム[Diadem]
1939年12月15日ホーソン・レスリー社にて起工
1942年 8月21日進水
1944年 1月 6日竣工
 本国艦隊に所属し、第二次大戦に参加。独戦艦「ティルピッツ」攻撃などに従事
      6月 6日〜ノルマンディ上陸作戦に参加
      8月〜ブリタニー沖にて哨戒活動に従事
      9月〜北海方面にて警護・哨戒活動に従事
1945年 1月28日独駆逐艦と交戦。駆逐艦「Z31」を大破させる
1950年除籍。保管船となる
1956年 2月29日パキスタンへ売却され、パキスタン海軍巡洋艦「バーブル」[Babur]と改名
1961年パキスタン陸軍士官学校の練習船「ジャハンギール」[Jahangir]となる
年月不詳スクラップとして解体処分される


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