イラストリアス型 航空母艦

"Illustrious" Class Aircraft Carriers

英国海軍


HMS Illustrious
スペックデータ(竣工時:【 】内はIndomitableのデータ)
排水量:(満)28,661t
    【(満)35,550t】
ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×6基 燃料搭載量:不明
全長:(全)230.80m
   【(全)233.54m】
全幅:(船)29.18m
   【(船)29.26m】
主機:Parsons式ギヤードタービン×3基、3軸推進
吃水:8.94m
出力:111,000hp
武装:
45口径4.5inch連装高角砲8基、2pdrポンポン砲6基、
ボフォース40mm4連装機関砲10基、航空機36機搭載
【航空機45機搭載】
最大速力:30.5kt
航続距離:14ktで11,000浬
乗員定数:2,000名程度 飛行甲板:229.21×35.43m、昇降機2基

同型艦名(4隻)
イラストリアス[Illustrious]ヴィクトリアス[Victorious]
フォーミダブル[Formidable]インドミタブル[Indomitable]

イラストリアス型航空母艦について
 英国海軍の艦隊型航空母艦のひな形として建造された 「アーク・ロイヤル」の 設計を改良して建造された艦。「アーク・ロイヤル」と同様の装甲化された飛行甲板などは踏襲されたが、 格納庫は2層から1層に減じられているため、搭載機数は半分に減少している。なお当クラス最終艦であ る「インドミタブル」は若干艦のサイズを拡大されたため搭載機数が少し持ち直しており(それでも米海軍 の正規空母に比べれば半分程だが)、資料によっては改良型として別項で扱っているものもある。
 着工は各艦とも第二次大戦前であったが、建造途中で開戦となり完成が急がれた。最も早く完成したネ ームシップ「イラストリアス」は大戦初頭の大一番であるタラント軍港攻撃に参加し大きな戦果を挙げて いる。他の姉妹艦も竣工直後から作戦に従事し、北は北極海から南はインド洋まで幅広い戦線で活躍して いる。特に「ヴィクトリアス」は途中で米海軍に貸し出され、米海軍艦艇として訓練任務に参加もしてい る。
 全艦とも無事大戦を乗り切っているが、戦後は旧式化していたため第一線には残れず練習艦などとして 使用された後は順次スクラップとなってしまった。

イラストリアス型航空母艦の歴史
イラストリアス[Illustrious]
1937年 4月27日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて起工
1939年 4月 5日進水
1940年 5月21日竣工
      7月〜地中海艦隊に所属し第二次大戦に参加
      9月16日ベンガジ攻撃を支援
     11月11日タラント軍港攻撃を支援
1941年 1月10日マルタ島への航空機輸送任務中に枢軸軍機の攻撃を受け大破
      3月〜応急修理の後アメリカへ回航され本格的な修理を実施。修理完了は同年末
1942年 5月〜インド洋に派遣されマダガスカル島攻略などを支援
1943年 2月〜英本国にてオーバーホールを実施。完了は4月頃
      6月〜地中海艦隊へ復帰
      9月サレルノ上陸作戦を支援
     12月〜英本国にて損傷個所の修理を実施。完了は翌年1月
1944年 2月〜東洋艦隊に編入。インド洋へ進出
      4月スマトラ攻略作戦を支援
      5月スラバヤ攻略作戦を支援
      7月〜ダーバンにおいて修理を実施。完了は同年12月
     12月新編成の太平洋艦隊へ配属。スマトラ油田攻撃を実施
1945年 2月シドニーにおいて修理を実施。完了は同年3月
      3月台湾・先島諸島の攻撃を支援
      4月 9日沖縄沖にて日本軍特攻機の攻撃を受け損傷
      5月〜シドニーにおいて修理を実施
      6月〜英本国にてオーバーホールを実施。完了は翌年6月
1946年 6月〜本国艦隊に所属し、練習艦として使用される
1947年予備役艦となる
1954年12月15日除籍。1956年11月スクラップとして解体売却される
ヴィクトリアス[Victorious]
1937年 5月 4日ビッカース社ウォールセンド船渠にて起工
1939年 9月14日進水
1941年 5月15日竣工
      5月24日独戦艦「ビスマルク」追撃に参加
1942年 3月独戦艦「ティルピッツ」攻撃作戦を支援
      5月〜船団護衛任務に従事
      8月ペデスタル作戦(マルタ島への緊急輸送)に参加
     11月北アフリカ沿岸にて上陸作戦を支援
1942年末〜米本土にてオーバーホールを実施。完了は翌年春
1943年 5月〜米海軍TF14に編入。米艦「ロビン」[Robin]と改名し米海軍機の訓練任務に従事
1943年末英海軍籍に復帰。艦名を「ヴィクトリアス」へ戻す
1944年 1月〜ソビエト向け船団の護衛任務に従事
      3月独戦艦「ティルピッツ」攻撃作戦を支援
      5月英本国にて修理を実施。完了後は東洋艦隊へ編入となった
      7月パレンバン、アンダマン攻略作戦を支援
     10月新編成の太平洋艦隊へ配属
     12月スマトラ油田攻撃を実施
1945年 2月先島諸島の攻撃を支援
      2月末シドニーにて修理を実施。完了は同年3月末
      5月 9日沖縄沖にて日本軍特攻機の攻撃を受け損傷
      7月24日別府湾沖にて日本空母「海鷹」を攻撃
      9月〜復員兵のための輸送艦として使用される
1947年 1月予備役艦となる
1947年10月再就役、練習空母として使用される
1950年 1月〜近代化改修を実施。アングルド・デッキ化、ジェット機対応改修が行われる
1958年〜本国艦隊や東洋艦隊に所属
1967年火災事故をおこし損傷
1968年除籍。1969年7月スクラップとして売却される
フォーミダブル[Formidable]
1937年 6月17日ハーランド&ヴォルフ社にて起工
1939年 8月17日進水
1940年11月21日竣工
     12月〜南アフリカ航路の警護に従事
1941年 2月地中海艦隊に編入
      3月27日マタパン岬沖海戦に参加
      5月26日枢軸軍機の攻撃を受け損傷
      6月〜応急修理の後アメリカへ回航され本格的な修理を実施。修理完了は同年末
1942年 3月〜インド洋に派遣
     10月地中海艦隊へ復帰
     11月北アフリカ沿岸にて上陸作戦を支援
1943年 7月シシリー島上陸作戦を支援
      9月サレルノ上陸作戦を支援
     10月北海方面へ派遣、警備活動に従事
1944年 1月英本土にてオーバーホールを実施。完了は同年6月
      7月独戦艦「ティルピッツ」攻撃作戦を支援
      9月〜ジブラルタルへ派遣、海峡警備に従事
1945年 4月太平洋艦隊へ配属。先島諸島攻撃を支援
      5月数度にわたり日本軍特攻機の攻撃を受けるも損傷は軽微
      7月〜日本本土への攻撃任務に従事
      9月〜復員兵のための輸送艦として使用される
1947年 3月除籍。1953年スクラップとして売却される
インドミタブル[Indomitable]
1937年11月10日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて起工
1940年 3月26日進水
1941年10月 1日竣工
     11月〜西インド諸島へ進出
1942年 1月東洋艦隊に編入
      5月〜ディエゴ・スアレス作戦に参加
      7月本国艦隊に編入
      8月ペデスタル作戦(マルタ島への緊急輸送)に参加
 枢軸軍機の攻撃を受け損傷
      9月〜応急修理の後アメリカへ回航され本格的な修理を実施。修理完了は翌年2月
1943年 2月地中海艦隊へ復帰
      6月〜シシリー島上陸作戦を支援
      6月15日独軍爆撃機の攻撃を受け損傷
      7月〜応急修理の後アメリカへ回航され本格的な修理を実施。修理完了は翌年2月
1944年 6月東洋艦隊に編入
      8月〜ニコバル・スマトラ等の攻略作戦を支援
1944年末新編成の太平洋艦隊へ配属
1945年 1月メダン、パレンバン等の攻撃作戦を支援
      3月先島諸島の攻撃を支援
      5月14日沖縄沖にて日本軍特攻機の攻撃を受け損傷
      6月〜シドニーにおいて修理を実施。完了は同年8月
      9月〜復員兵のための輸送艦として使用される
1947年予備役艦となる
1953年11月26日除籍。1955年10月スクラップとして売却される


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