ホーキンス(カヴェンジシュ)型 重巡洋艦

"Hawkins"("Cavendish" or "Improved Birmingham" or "Elizabethan") Class Heavy Cruisers

英国海軍


HMS Frobisher(改修後)
スペックデータ
排水量:(基)9,800t ボイラー:Yarrow罐石炭重油混焼×10基
(後に重油専焼×8基に換装、Frobisherは10基)
燃料搭載量:重油2,150t
全長:(全)184.4m
全幅:19.8m 主機:Brown-Curtis式もしくはParsons式ギヤードタービン×4基、4軸推進
吃水:5.9m
出力:55,000hp
(Frobisherは65,000hp)
武装:
45口径7.5inch単装砲(Hawkinsは50口径)7基、4inch単装高角砲4基、
21inch魚雷発射管6門(後に4門へ減)(後にEffinghamは6inch単装砲9基、
4inch連装高角砲4基に換装、Frobisherは主砲を2基減じ対空機関砲を増設
した)
最大速力:29.5kt
(Frobisherは改修後30.5kt)
航続距離:14ktで5,400浬
乗員定数:712名

同型艦名(5隻:第二次大戦に巡洋艦として参加したのは3隻)
ホーキンス[Hawkins]カヴェンジシュ(初代)[Cavendish(1)]
(ヴィンディクティブ[Vindictive])
ローリー[Raleigh]フロビシャー[Frobisher]
エフィンハム[Effingham] 

ホーキンス型重巡洋艦について
 1915年頃に対通商破壊艦艇(仮装巡洋艦など)を捜索・排除する巡洋艦として計画された艦。以前に計画建造された改「タウン」型(1930年代の同名艦とは異なる)である「バーミンガム」型の拡大型として設計され、より強力な火砲として7.5インチ砲を搭載した。計画当初は9.2インチ砲や6インチ砲の搭載も計画されたが、9.2インチは強力すぎるとされ、6インチでは敵巡洋艦と同等の砲であり、アウトレンジ攻撃ができないとされたため7.5インチ砲が選定された(ただし7.5インチ砲は中途半端な口径であり、その後軍縮条約により主砲口径の制限もあったため、以降建造された艦には採用されていない)。
 姉妹艦のうち「カヴェンジシュ」は建造中に航空巡洋艦(軽空母?)に改装され、後に巡洋艦へ戻されており、第二次大戦時には工作艦として参戦した。また「ローリー」は1922年に座礁事故で沈没している。ちなみに当クラスはロンドン海軍条約により重巡洋艦として類別されたが、「エフィンハム」は主砲を6インチのものに換装したため軽巡に類別し直されている(この改修時に機関も換装したため姉妹艦の中で「エフィンハム」だけが1本煙突のシルエットを持っている)。
 当サイトではクラス名を「ホーキンス」型としたが、「カヴェンジシュ」型や改「バーミンガム」型、(艦名にエリザベス朝時代の航海者の名前が付いていることから)「エリザベサン」型などとも呼ばれている。

ホーキンス型重巡洋艦の歴史
ホーキンス[Hawkins]
1916年 6月 3日チャタム工廠にて起工
1917年10月 1日進水
1919年 7月23日竣工
1929年機関および対空火器の近代化改修を実施
1930年ロンドン条約により重巡洋艦へ類別
1930年代後半予備役編入
1940年南大西洋にて行動。哨戒任務などに従事
1941年東インド艦隊へ転属
1942年本国艦隊へ転属。その後東洋艦隊へ転属
1944年本国艦隊へ転属。ノルマンディー上陸作戦を支援
その後は練習艦として任務に従事
1945年予備役編入。1947年除籍解体
カヴェンジシュ(初代)[Cavendish(1)]
1916年 6月29日ハーランド&ウルフ社にて起工
1918年 1月17日進水
      6月航空巡洋艦へ計画変更。艦名を「ヴィンディクティブ」と改名
     10月 1日竣工
1919年 7月 6日フィンランド湾(レニングラード沖)にて座礁大破
      8月〜ポーツマスへ回航され修理を実施
翌年3月に修理完了後は予備役編入となる
1923年〜ワシントン海軍条約により軽巡洋艦へ類別
飛行甲板を撤去し、射出機を装備。輸送任務などに従事
1935年〜全砲塔撤去を実施。練習艦となる
1939年〜工作艦へ改修、類別変更。南大西洋にて行動
1942年〜地中海艦隊へ転属
1944年〜本国艦隊へ転属
1945年予備役編入となる。翌年除籍解体
ローリー[Raleigh]
1919年ビアドモア造船所にて起工
1920年進水
1921年 7月竣工
1922年 8月 8日フォルト湾(カナダ・ラブラドル半島)にて座礁沈没
フロビシャー[Frobisher]
1916年 8月 2日デヴォンポート工廠にて起工
1920年 3月20日進水
1924年 9月20日竣工
1932年練習艦へ類別変更。訓練任務に従事
1939年〜第二次大戦により部隊編入。船団護衛任務などに従事
1944年ノルマンディ上陸作戦に揚陸母艦として参加。その後は訓練任務に従事
1945年予備役編入。1949年除籍解体
エフィンハム[Effingham]
1917年 4月 2日ポーツマス工廠にて起工
1921年 6月 8日進水
1925年 7月竣工
1925年〜東洋艦隊に所属し旗艦任務に従事(1932年頃まで)
1937年〜兵装及び機関の近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦勃発により北大西洋にて哨戒・護衛任務に従事
1940年 4月ノルウェー方面にて戦闘を実施
      5月18日ナルヴィク沖にて座礁。同月21日味方艦の砲撃により自沈処分


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