航空母艦 フューリアス

Aircraft Carrier "Furious"

英国海軍


HMS Furious
HMS「フューリアス」(上段:竣工時(1917)、中段:第一次改修後(1918)、下段:全通改修後(1925))
スペックデータ(空母竣工時:【 】内は全通甲板最終改修(1943年)後のデータ)
排水量:(満)21,000t
     【(満)27,250t】
ボイラー:Yarrow罐・重油専焼×18基 燃料搭載量:重油4,035t
全長:(全)239.66m
全幅:26.8m
   【27.4m】
主機:Brown Curtis式ギヤードタービン×4基、4軸推進
吃水:8.28m
出力:90,000hp
武装:40口径14cm単装砲2基【改修に際して撤去】、50口径14cm単装
高射砲10基【改修に際して撤去】、45口径4inch単装高射砲6基
【同連装高射砲6基】、【40口径2pdrポンポン砲8基】、航空機10機
【30機程度】
最大速力:30.0kt
航続距離:15ktで6,400浬
乗員定数:1,108名
      【1,230名】
飛行甲板:69.5×約20m【175.56×24.08m】、【昇降機2基】

同型艦名(1隻)
フューリアス[Furious]

航空母艦フューリアスについて
 第一次大戦中に提案された軽防御・高速・大火力の巡洋艦『ハッシュ・ハッシュ・クルーザー(Hush-hush Cruiser、日本語に訳すと「極秘巡洋艦」か?)』として起工された「フューリアス」であったが、折からの航空機発達に伴い、洋上で航空機を運用するための艦として計画が変更された。艦の前後に置かれた18インチ単装砲のうち前部砲を撤去し、固定脚陸上機が飛び立てるように平らな甲板を施され1917年に竣工した当艦は、世界初の陸上用車輪を持つ航空機を運用できる艦(後に航空母艦と呼ばれるようになる)となった。
 竣工当初は艦前部にのみ飛行甲板があったため、発艦は可能だが着艦はできないようになっており、実際に着艦させるためには後部にも甲板が必要であると竣工直後から改修工事を開始、艦橋をはさんで前後に飛行甲板を持つ特異な形状の艦へ生まれ変わった(上掲中段写真、煙突後方に見える逆ハの字型の柱は艦後方から着艦する航空機が上部構造物へ追突するのを防ぐネットの支柱である)。しかし、この状態では発着艦に不便であり危険度も高かったため、艦橋や煙突も撤去して全通甲板とする改修が1922年から実施されている。
 改修前の空母「加賀」と同様(と言うか「加賀」が当艦の方式を真似たのだが)に、多段式飛行甲板と延長された煙路を持つ艦として再度生まれ変わった当艦は、第二次大戦に際して本国艦隊で船団護衛や地中海方面での作戦活動に従事したが、艦自体が既に旧式化しており格納庫や甲板も狭かったので、大型化した最新機の運用に無理が出てきた1944年に予備役編入となり、戦後しばらくして除籍廃艦となっている。

航空母艦フューリアスの歴史
フューリアス[Furious]
1915年 6月 8日アームストロング社にて巡洋艦として起工
1916年 8月15日進水
1917年春陸上用航空機を運用できる艦へ改造することが決定
       7月 4日前部に飛行甲板を持つ艦として竣工
       8月〜飛行甲板からの発着艦実験を実施
      11月17日〜後部への飛行甲板設置工事を実施。完了は翌年3月
1918年 4月再就役
1919年予備役へ編入されるが、航空機運用の実験は続けられた
1922年 6月22日〜艦橋などを撤去し全通飛行甲板への改修工事を実施。完了は25年8月
1925年 9月再就役
1931年対空兵装の換装工事を実施。完了は翌年初頭
1939年つり下げ式艦橋から島型艦橋への改修工事を実施
       9月〜本国艦隊に所属し第二次大戦に参加。北大西洋方面で行動
1940年 4月〜ノルウェー沖方面で船団護衛などに従事
1941年10月〜米国へ回航され修理を実施。完了は翌年4月
1942年 4月〜マルタ島へスピットファイア戦闘機の輸送任務に従事
1944年 1月〜ノルウェー方面で作戦行動。「ティルピッツ」攻撃などを行う
       9月15日予備役へ編入される。以降は補給艦として使用される
1945年 1月〜練習船や標的船として使用される
1948年 1月除籍。後にスクラップとして売却処分される


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