ハントIII型 護衛駆逐艦

"Hunt"(Type III) Destroyer Escorts

英国海軍 他 イギリス海軍 西ドイツ海軍 自由フランス海軍 ギリシア海軍 ノルウェー海軍


HMS Albrighton
スペックデータ
排水量:(基)1,037t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油265〜328t
全長:(全)85.34m
全幅:9.53m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:2.21m
出力:19,000hp
武装:
45口径10.2cm連装高角砲2基、2pdr4連装ポンポン砲1基(一部
艦は同単装1基も搭載)、20mm単装機関砲3基、53.3cm連装魚雷
発射管1基、爆雷110個搭載(投射機3、投下軌条4)
最大速力:27.0kt
航続距離:14ktで3,130浬
乗員定数:168名

同型艦名(21隻+7隻は竣工前に外国へ貸与)
エアデール[Airedale]アルブライトン[Albrighton]アルデナム[Aldenham]
ベルヴォア[Belvoir]ブリーン[Blean]ブリーズデール[Bleasdale]
ボゥルブローク[Bolebroke]ボーダー[Border]カテリック[Catterick]
ダーウェント[Derwent]イーストン[Easton]エッゲスフォード[Eggesford]
エスクデール[Eskdale]グレイスデール[Glaisdale]ゴースランド[Goathland]
ホールドン[Haldon]ハザーリー[Hatherleigh]ヘイドン[Haydon]
ホルクーム[Holcombe]リンボーン[Limborne]メルブレーク[Melbreak]
モドベリー[Modbury]ペニラン[Penylan]ロックウッド[Rockwood]
スティーブンストーン
[Stevenstone]
タリィボント[Talybont]タナトサイド[Tanatside]
ウェンズレイデール[Wensleydale] 

ハントIII型護衛駆逐艦について
 「ハント」型が就役をはじめ実戦で使用されるようになると、これらの護衛駆逐艦が船団護衛だけでなく、哨戒任務などにもある程度通用することが判ってきた。ところが搭載兵装は護衛任務(対潜作戦)に重点が置かれていたため対水上艦攻撃能力を持つ兵装が主砲塔しか無く、打撃力に欠けることも判明したため、魚雷発射管を搭載するタイプの建造を行うこととした。これが「ハントIII」型と呼ばれる当タイプである。
 船体サイズは変更せずに最後尾の砲塔を撤去し後部甲板室を若干後方へ動かして、艦中央に魚雷発射管を置くスペースが作られているため主砲は「ハントII」型よりも減っているが、20ミリ機関砲や爆雷投射機などは増強されており、魚雷搭載による打撃力強化もあって、艦隊型駆逐艦に劣らぬ戦力を持つ艦となっている。

注意!「この型は同型艦が多いため他のページとは年表の形が異なります。年月日は総て西暦表示です。」
造船所略号
 ALS = アレクザンダー・ステフェン社 [Alexander Stephen & Sons]  CML = キャンメル・レイアード社 [Cammell Laird]
 FSE = フェアフィールド社 [Fairfield Shipbuilding and Engineering]  HAW = ホーソン・レスリー社 [Hawthorn Leslie]
 JBS = ジョン・ブラウン社 [John Brown]  JSW = J.S.ホワイト社 [J. Samuel White]
 SHC = スワン・ハンター社 [Swan Hunter]  VAB = ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所
      [Vickers-Armstrong , Barrow]
 VAT = ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所
      [Vickers-Armstrong , Walker-on-Tyne]
 YAR = ヤーロー社 [Yarrow Shipbuilders Limited]
国名略称
西ドイツ海軍 = 西ドイツ 自由フランス海軍 = 自由フランス ギリシア海軍 = ギリシア ノルウェー海軍 = ノルウェー
イギリス海軍 = イギリス      
ハントIII型護衛駆逐艦の歴史
艦番艦名造船所起工進水竣工戦歴など
L07エアデール[Airedale]JBS'40.11.20'41.08.12'42.01.08地中海などで護衛・哨戒任務に従事
'42.06.15クレタ島沖にて独軍機の爆撃を受け大破放棄
L12アルブライトン[Albrighton]JBS'40.11.20'41.10.11'42.02.22地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'45.12月退役、予備役艦となる、'55年除籍、'59.05.14売却西ドイツ海軍「ラウル」[Raule]と改名、'68年除籍、翌年解体処分
L22アルデナム[Aldenham]CML'40.08.22'41.08.27'42.02.05地中海などで護衛・哨戒任務に従事、'42.03.27北大西洋にて独潜「U-587」を撃沈(共同)、'44.12.14アドリア海にて触雷沈没
L32ベルヴォア[Belvoir]CML'40.10.14'41.11.18'42.03.29地中海、北海などで護衛・哨戒任務に従事、'45年退役、予備役艦となる、'57年除籍、解体処分
L47ブリーン[Blean]HAW'41.02.22'42.01.15'42.08.23地中海などで護衛・哨戒任務に従事
'42.12.11オラン沖にて独潜「U-443」の雷撃を受け沈没
L50ブリーズデール[Bleasdale]VAT'40.10.31'41.07.23'42.04.16地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'52年退役、予備役艦となる、'56年除籍、解体処分
L65ボゥルブローク[Bolebroke]SHC'41.04.03'41.11.05'42.06.27'42.05月貸与ギリシア海軍「ピンドス」[Πἰνδος]と改名、'43.08.22パンテレリア沖にて独潜「U-458」を撃沈(共同)、'59年返還イギリス海軍、'60年解体
L67ボーダー[Border]SHC'41.05.01'42.02.03'42.08.05'42.06.20貸与ギリシア海軍「アドリアス」[Αδρἰας]と改名、'42.10.22カリムノス島沖にて触雷大破(艦橋より前部の船体を喪う)、全損判定となり修理されず、'45.11月解体処分
L81カテリック[Catterick]VAB'41.03.01'41.11.22'42.06.12地中海、大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'46年売却ギリシア海軍「ヘイスティングス」[Χέιστινγκς]と改名、'63年除籍、解体処分
L83ダーウェント[Derwent]VAB'40.12.29'41.08.22'42.04.24地中海などで護衛・哨戒任務に従事
'43.03.19トリポリ港にて独軍機の雷撃を受け大破、応急修理の後本国へ曳航されるが全損判定となり放置、'47年除籍、解体
L09イーストン[Easton]JSW'41.03.25'42.07.11'42.12.07地中海などで護衛・哨戒任務に従事、
'43.02.17ボウギー沖にて伊潜「アステリア」を撃沈(共同)、'43.08.22パンテレリア沖にて独潜「U-458」を撃沈(共同)、'47.11月退役、予備役艦となる、'52年除籍、翌年解体処分
L15エッゲスフォード[Eggesford]JSW'41.06.23'42.09.12'43.01.21地中海などで護衛・哨戒任務に従事、
'45.10月退役、予備役艦となる、'57年売却西ドイツ海軍「ブロミー」[Brommy]と改名、'79年除籍、解体処分
L36エスクデール[Eskdale]CML'41.01.18'42.03.16'42.07.31'42.07.20貸与ノルウェー海軍(艦名変更せず)、北大西洋などで護衛任務に従事、'43.04.14リザード岬沖にて独魚雷艇「S112」の雷撃を受け沈没
L44グレイスデール[Glaisdale]CML'41.02.04'42.01.05'42.06.12'41.12.23貸与ノルウェー海軍(艦名変更せず)、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'46.08ノルウェー政府が購入、艦名を「ナルヴィク」[Narvik]と改名、'56年フリゲートへ類別変更、'62年除籍、解体
L27ゴースランド[Goathland]FSE'41.01.30'42.02.03'42.11.06地中海、北海などで護衛・哨戒任務に従事、'44.07.24ノルマンディ沖にて触雷大破、全損判定となり修理されず、'46年解体処分
L19ホールドン[Haldon]FSE'41.01.16'42.04.27'42.12.30'42.12.01貸与自由フランス海軍「ラ・コンバッタント」[La Combattante]と改名、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'44.05.28イギリス海峡にて英魚雷艇「MTB732」を誤射撃沈。'45.02.23英本土東方沖にて触雷沈没(独小型潜水艇「U-5330」の攻撃説有り)
L53ハザーリー[Hatherleigh]VAT'40.12.12'41.12.18'42.08.10'42.03月貸与ギリシア海軍「カナリス」[Κανάρης]と改名、地中海などで護衛・哨戒任務に従事、'44.03.18英旧式巡「ホーキンス」と衝突損傷、'44.08月戦線復帰、'59年返還イギリス海軍、'60年解体処分
L75ヘイドン[Haydon]VAT'41.05.01'42.04.02'42.10.24地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'47.07船内火災により損傷、'47年末退役、予備役艦となる、'58年除籍、解体処分
L56ホルクーム[Holcombe]ALS'41.03.03'42.04.14'42.09.17地中海などで護衛・哨戒任務に従事、
'43.12.12アルジェ沖にて独潜「U-593」の雷撃を受け沈没
L57リンボーン[Limborne]ALS'41.04.08'42.05.12'42.10.23北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'43.10.23イギリス海峡にて独水雷艇「T22」「T24」の雷撃を受け大破、英駆「ロケット」及び英護衛駆「タリィボント」の攻撃により自沈処分
L73メルブレーク[Melbreak]SHC'41.06.23'42.03.05'42.10.10地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'45年末退役、予備役艦となる、'56年除籍、解体処分
L91モドベリー[Modbury]SHC'41.08.05'42.04.13'42.11.25'42.03.24貸与ギリシア海軍「ミアオーリス」[Μιαούλης]と改名、地中海で護衛任務などに従事、'60年返還イギリス海軍、翌年解体処分
L89ペニラン[Penylan]VAB'41.06.04'42.03.17'42.08.25北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、
'42.12.03イギリス海峡にて独魚雷艇「S115」の雷撃を受け沈没
L39ロックウッド[Rockwood]VAB'41.08.29'42.06.13'42.11.04地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'43.11.11エーゲ海にて独軍機の爆撃を受け大破、曳航されるも全損判定となり修理されず。'46年解体
L16スティーブンストーン
[Stevenstone]
JSW'41.09.02'42.11.23'43.03.18地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'46.03月英護衛駆「ブリッセンデン」と衝突損傷、'47年退役、'59年除籍、翌年解体
L18タリィボント[Talybont]JSW'42.11.28'43.02.03'43.05.19地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'47.01月ハイファにて難破船と衝突損傷、同年中退役、'61年除籍、解体処分
L69タナトサイド[Tanatside]YAR'41.06.23'42.04.30'42.09.04地中海、北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、'46年貸与ギリシア海軍「アドリアス(2代)」[Αδρἰας(II)]と改名、'62年返還イギリス海軍、同年除籍、'64年解体
L86ウェンズレイデール
[Wensleydale]
YAR'41.07.28'42.06.20'42.10.30北大西洋などで護衛・哨戒任務に従事、
'44.08.05イギリス海峡にて独潜「U-671」を撃沈(共同)、'44.08.20イギリス海峡にて独潜「U-413」を撃沈(共同)、'44.11.21イギリス海峡にて英揚陸艦「LST-367」と衝突大破、全損判定となり修理されず、'46.02.15解体処分


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