ハント型 護衛駆逐艦

"Hunt"(Type I) Destroyer Escorts

英国海軍 他 イギリス海軍 エジプト海軍 中華民国海軍 イスラエル海軍 エクアドル海軍


HMS Atherstone
スペックデータ
排水量:(基)1,000t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油240t
全長:(全)85.34m
全幅:8.84m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:2.44m
出力:19,000hp
武装:
45口径10.2cm連装高角砲2基、2pdr4連装ポンポン砲1基(一部
艦は同単装1基も搭載)、20mm単装機関砲2基、爆雷40個搭載(投射
機2、投下軌条1)
最大速力:27.5〜29.0kt
航続距離:12ktで1,740浬
乗員定数:146名

同型艦名(20隻)
アサーストン[Atherstone]バークレイ[Berkeley]キャティストック[Cattistock]
クリーブランド[Cleveland]コッツウォルド[Cotswold]コッテスモア[Cottesmore]
エグリントン[Eglinton]エクスモア(初代)[Exmoor(1)]ファーニー[Fernie]
ガース[Garth]ハンブルドン[Hambledon]ホルダーネス[Holderness]
メンディップ[Mendip]メイネル[Meynell]ピッチレイ[Pytchley]
クァントック[Quantock]クォーン[Quorn]サウスダウン[Southdown]
タインデール[Tynedale]ワッドン[Whaddon] 

ハントI型護衛駆逐艦について
 戦争が勃発した際、船団護衛などに従事させる計画だった旧式駆逐艦(第一次大戦中から終戦直後にかけて就役した”R”型や”S”型)が退役していくことによる空白を埋めるため1938年に計画された新型護衛艦。
 護衛用ということでスループ艦に範を取った設計だったため、艦隊型駆逐艦に比べ比較的小型で速度や兵装も劣っていたが、第一次大戦でドイツ軍潜水艦に苦しめられた教訓から対潜兵装が充実しており、計画当初は3基搭載が予定されていた主砲塔をトップヘビー解消のため1基減じて、替わりに2ポンドポンポン砲を搭載して対空能力も併せ持つようになった。また一部の艦は独魚雷艇を迎撃するため、艦首部に単装2ポンド機関砲を追加搭載している(この艦首機関砲は「バウ・チェイサー」と呼ばれていた)。
 第二次大戦開戦後に順次就役していった当型は、英国本土周辺の哨戒任務や北海・北大西洋・地中海などで船団護衛任務に従事し、地味ながらも戦争遂行の立役者として活躍した。
 ちなみにクラス名である「ハント」は、対潜戦闘を英国流の狐狩り(fox hunt)になぞらえて命名されたものである。

注意!「この型は同型艦が多いため他のページとは年表の形が異なります。年月日は総て西暦表示です。」
造船所略号
 CLC = キャンメル・レイアード社 [Cammell Laird]
 YAS = ヤーロー社 [Yarrow Shipbuilders]
 VAT = ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所 [Vickers-Armstrong , Newcastle-upon-Tyne]
 JBC = ジョン・ブラウン社 [John Brown & Company]
 SHC = スワン・ハンター社 [Swan Hunter & Wigham Richardson]
 SSE = スコッツ社 Scotts Shipbuilding and Engineering Company]
 JSW = ホワイト社 [J. Samuel White]
 ASS = アレクサンダー・ステフェン社 [Alexander Stephen and Sons]
国名略称
 エジプト海軍 = エジプト、中華民国海軍 = 中華民国、イスラエル海軍 = イスラエル、エクアドル海軍 = エクアドル
ハント型護衛駆逐艦の歴史
艦番艦名造船所起工進水竣工戦歴など
L05アサーストン[Atherstone]CLC'39.06.08'39.12.12'40.03.23北大西洋、地中海などで護衛・哨戒任務
に従事、'40.09.11イギリス海峡にて独軍機
の爆撃を受け損傷を負う、'45.10退役、予
備役艦となる、'57年除籍、同年11.23売却
L17バークレイ[Berkeley]CLC'39.06.08'40.01.29'40.06.06北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'42.08.19ディエップ上陸作戦を支援
中に独軍機の爆撃を受け大破、英護衛駆
「アルブライトン」の砲撃により自沈処分
L35キャティストック[Cattistock]YAS'39.06.09'40.02.22'40.08.01北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'44.06ノルマンディ上陸作戦を支援
'46.03退役、予備役艦となる、'57年除籍、
同年06月売却
L46クリーブランド[Cleveland]YAS'39.07.07'40.04.24'40.09.18北大西洋・地中海などで護衛・哨戒任務に
従事、'43年サレルノ・シシリー上陸作戦を
支援、'44年南フランス上陸・ギリシア掃討
を支援、'45.09退役、予備役艦となる、
'57年除籍、'57.06.28曳航中座礁、'59年
解体完了
L54コッツウォルド[Cotswold]YAS'39.10.10'40.07.18'40.11.16北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'44.06ノルマンディ上陸作戦を支援
'45.09退役、予備役艦となる、'56年除籍、
防波堤として自沈処分、'57.09.11浮揚、
スクラップとして解体
L78コッテスモア[Cottesmore]YAS'39.12.12'40.09.05'40.12.29北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'44.06ノルマンディ上陸作戦を支援
'46.02退役、予備役艦となる、'50年除籍、
同年09.17エジプト海軍へ売却、艦名を「イブラヒ
ム・エルアワール」[Ibrahim el Awal]と改
名、'51年艦名を「モハメド・アキエルケ
ビール」[Mohamed Ali El Kebir]と改名、
練習艦任務に従事、'72年解体処分
L87エグリントン[Eglinton]VAT'39.06.08'39.12.28'40.08.28北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'44.06ノルマンディ上陸作戦を支援
'45.09退役、予備役艦となる、'56年除籍、
同年05.28解体処分
L61エクスモア(初代)[Exmoor(1)]VAT'39.06.08'40.01.25'40.10.18北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'41.02.25北海にて独魚雷艇「S-30」
(別の艇説もある)の雷撃を受け沈没
L11ファーニー[Fernie]JBC'39.06.08'40.01.09'40.05.29北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'47年退役、予備役艦となる、
'55年除籍、'56.11.07解体処分
L20ガース[Garth]JBC'39.06.08'40.02.14'40.07.01北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'45.12退役、予備役艦となる、
'58年除籍、同年08.25解体処分
L37ハンブルドン[Hambledon]SHC'39.07.09'39.12.12'40.06.08北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'40.10月イギリス海峡にて触雷損
傷、'44.03.30地中海にて独潜「U-223」
撃沈(共同)、'45.12退役、予備役艦とな
る、'55年以降ハルクとして使用される、
'57年除籍・解体処分
L48ホルダーネス[Holderness]SHC'39.06.29'40.02.08'40.08.10北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'43.12.05クローマー海岸にて触雷
損傷、'45.05退役、予備役艦となる、
'56年除籍、同年11.20解体処分
L60メンディップ[Mendip]SHC'39.08.10'40.04.09'40.10.12北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'48年除籍、同年05月中華民国海軍へ売
却、艦名を「リン・フー(林福?)」[Lin Fu]
と改名、'49.05英国へ返還艦名を「コン
ソート」[Consort]と改名。
'49.05.12退役、'49.11.15エジプト海軍へ売却、
艦名を「モハメド・アキエルケビール」と
改名、'51年艦名を「イブラヒム・エル
アワール」と改名、'56年第二次中東戦
争に参加、イスラエル海軍に捕獲されイスラエル
海軍へ編入、艦名を「ハイファ」[Haifa]
と改名、'68年除籍、標的艦として使用
され沈没
L82メイネル[Meynell]SHC'39.08.10'40.06.07'40.12.30北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'45.03.10座礁、損傷を負う、'47年
退役、予備役艦となる、'54年除籍、同
年10.18エクアドル海軍へ売却、艦名を「プレジデ
ンテ・ヴェラスコ・イバラ」[Presidente
Velasco Ibarra]と改名、'78.05.05年除籍
L92ピッチレイ[Pytchley]SSE'39.07.27'40.02.13'40.10.23北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'46.08退役、予備役艦となる。
'56年除籍、同年12.01解体処分
L58クァントック[Quantock]SSE'39.07.26'40.04.22'41.02.06北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'45.12退役、予備役艦となる。
'54年除籍、同年10.18エクアドル海軍へ売却、艦名
を「プレジデンテ・アルファロ」
[Presidente Alfaro]と改名、'78年除籍、
解体処分
L66クォーン[Quorn]JSW'39.08.22'40.03.27'40.09.21北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'44.08.03ノルマンディ沖にて独軍
人間魚雷「ネーガー」の攻撃を受け沈没
L25サウスダウン[Southdown]JSW'39.08.22'40.07.05'40.11.08北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'46.04退役、予備役艦となる。
'55年除籍、'56.11.01解体処分
L96タインデール[Tynedale]ASS'39.07.27'40.06.05'40.11.05北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'43.12.12アルジェ沖にて独潜
「U-593」の雷撃を受け沈没
L45ワッドン[Whaddon]ASS'39.07.27'40.07.16'41.02.28北海・北大西洋などで護衛・哨戒任務に
従事、'54年退役、予備役艦となる。
'58年除籍、'59.04解体処分


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