”R”型駆逐艦

"R" Class Destroyers

英国海軍 他 イギリス海軍 インド海軍


HMS Rocket
スペックデータ
排水量:(基)1,705t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油615t
全長:(全)109.12m
全幅:10.87m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:4.88m
出力:40,000hp
武装:
45口径12cm単装砲4基、2pdr4連装ポンポン砲1基、70口径
20mm単装機関砲6基、21inch魚雷4連装発射管2基、爆雷70個
(投射機4、投下軌条1)
最大速力:36.75kt
航続距離:20ktで4,680浬
乗員定数:176名

同型艦名(8隻:艦名水色太字が嚮導艦
レイスホース[Racehorse]レイダー[Raider]ラピッド[Rapid]
リダウト[Redoubt]リレントリス[Relentless]ロケット[Rocket]
ロゥバック[Roebuck]ロザラム[Rotherham] 

”R”型駆逐艦について
 1941年の第4次戦時緊急計画で建造が発令された戦時急造駆逐艦。基本的に”Q”型と同様の設計であるが、士官居住区の配置が見直され艦中央に移動している部分が最も大きな相違点となっている。また嚮導艦として建造された「ロザラム」は後部甲板室が若干拡大され司令部要員の居住区にされている。
 開戦後の緊急計画による建造だったため竣工が急がれていたが、ダンケルク撤退やノルウェー戦による被害艦の修理に造船所が手一杯となり、またドイツ軍による造船所爆撃の影響もあって工事は遅れ、1942年後半から43年にかけて竣工することになった。
 姉妹艦のうち「ロゥバック」は建造中に独軍機の爆撃を受け、船台から滑落して浸水着底してしまい、再度引き上げられてから工事を行うなど竣工前から不幸な目に遭っていたが、当クラスからは1隻の戦没艦も出ず、戦後すぐに解体処分された1隻を除きインドへ売却された3隻や高速フリゲートに改修された4隻は1960〜70年代まで現役として使用されている。

”R”型駆逐艦の歴史
レイスホース[Racehorse] (H11)
1941年 6月25日ジョン・ブラウン社にて起工
1942年 6月 1日進水
      10月30日竣工
1949年11月 8日(12月説もある)除籍。スクラップとして売却される
レイダー[Raider] (H15→D115)
1941年 4月16日キャンメル・レイアード社にて起工
1942年 4月 1日進水
      11月16日竣工
1949年 9月 4日除籍。インドへ売却され、艦名を「ラナ」[राना (Rana)]と改名(艦番D115)
1970年末除籍。スクラップとして解体処分される
ラピッド[Rapid] (H32→F115)
1941年 6月16日キャンメル・レイアード社にて起工
1942年 7月16日進水
1943年 2月20日竣工。インド洋や太平洋で任務に従事
1945年 3月19日アンダマン諸島攻略作戦中、沿岸砲台の砲撃を受け損傷
1952年〜高速フリゲート(タイプ15)改修工事を実施。艦番をF115に変更
1981年 9月 3日除籍。実艦標的として使用され沈没
リダウト[Redoubt] (H41→D141)
1941年 6月19日ジョン・ブラウン社にて起工
1942年 5月 2日進水
      10月 1日竣工
      12月 1日スペイン西方沖にて伊商船「コルテラッツオ」[Cortellazzo]を撃沈(他艦と共同)
1949年 6月 4日除籍。インドへ売却され、艦名を「ランジット」[रणजीत (Ranjit)]と改名(艦番D141)
1970年代末除籍。スクラップとして解体処分される
リレントリス[Relentless] (H85→F185)
1941年 6月20日ジョン・ブラウン社にて起工
1942年 7月15日進水
      11月30日竣工
1944年 2月12日インド洋にて独タンカー「シャーロット・シュリーマン」[Charlotte Schliemann]を追撃
タンカーは自沈(「リレントレス」の雷撃により沈没説もある)
1952年〜高速フリゲート(タイプ15)改修工事を実施。艦番をF185に変更
1971年 1月 1日除籍。スクラップとして売却される
ロケット[Rocket] (H92→F193)
1941年 3月14日スコッツ社にて起工
1942年10月28日進水
1943年 8月 4日竣工
      10月23日イギリス海峡にて独水雷艇隊と交戦(カリュブディス海戦)
大破した英護衛駆「リンボーン」を雷撃により自沈処分する
      11月29日アゾレス諸島東方沖にて独潜「U−86」を撃沈(未確認。他艦と共同)
1951年頃高速フリゲート(タイプ15)改修工事を実施。艦番をF193に変更
1967年 3月 1日除籍。スクラップとして売却される
ロゥバック[Roebuck] (H95→F195)
1941年 6月19日スコッツ社にて起工
1942年12月10日独軍機の爆撃により船台から滑落、浸水着底。翌年3月浮揚後に工事再開
(このため正式な進水式は行われていない)
1943年 6月10日竣工
1951年高速フリゲート(タイプ15)改修工事を実施。艦番をF195に変更
1968年海軍建造研究機構[NCRE:Naval Construction Research Establishment]の水中爆発
実験艦として使用される
       8月 8日除籍。翌年スクラップとして売却される
ロザラム[Rotherham](嚮導艦)(H09→D141)
1941年 4月10日ジョン・ブラウン社にて起工
1942年 3月21日進水
       8月27日竣工。インド洋などでに任務に従事
1949年 6月29日除籍。インドへ売却され、艦名を「ラージプート」[राजपूत (Rajput)]と改名(艦番D141)
1971年12月 4日インド・パキスタン戦争において、パキスタン潜「ガジ」[Ghazi](旧米潜「ディアブロ」
を撃沈(未確認)
1976年頃除籍。後にスクラップとして解体処分される


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