”Q”型 駆逐艦

Destroyer "Q" Class

英国海軍 他 イギリス海軍 オーストラリア海軍 オランダ海軍


HMAS Queenborough
スペックデータ(最大速力は設計値)
排水量:(基)1,705t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油615t
全長:(全)109.12m
全幅:10.87m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:4.88m
出力:40,000hp
武装:
45口径12cm単装砲4基、2pdr4連装ポンポン砲1基、70口径
20mm単装機関砲6基、21inch魚雷4連装発射管2基、爆雷70個
(投射機4、投下軌条1)
最大速力:36.75kt
航続距離:20ktで4,680浬
乗員定数:176名

同型艦名(8隻:艦名水色太字が嚮導艦
クワドラント[Quadrant]クワリティ[Quality]クイーンバラ[Queenborough]
キブロン[Quiberon]クイックマッチ[Quickmatch]クウェイル[Quail]
クエンティン[Quentin]クィリアム[Quilliam] 

”Q”型駆逐艦について
 ”O”型”P”型に続く第三次戦時緊急計画で建造された戦時急造駆逐艦。搭載兵装は”O”型同様に12センチ単装砲4基とされたが船体は若干拡大し、対空兵装の強化や燃料タンクの拡大が行われている。搭載燃料増加により航続距離が伸び船団護衛に有利となり、船体の拡大により対潜兵装(爆雷)の搭載量も増加している。
 しかし機関出力はこれまでどおりだったため、設計上の最高速度である36ノットオーバーを満載状態で発揮できる艦は無く、公試状態だと31ノット程度が最高であったと言われている。
 第二次大戦では8隻中2隻が戦没しているが、残りの6隻はオーストラリアおよびオランダへ譲渡もしくは売却された。
 なお当ページを作成している最中に筆者は、Qで始まる単語の少なさもあって”Q”型の艦名は非常に無理のある命名をしているように感じたのだが、皆様はどう思われるだろうか。

”Q”型駆逐艦の歴史
クワドラント[Quadrant] (G67→D17→G11→D11→F01)
1940年 9月24日ホーソン・レスリー社にて起工
1942年 2月28日進水
     11月26日竣工
1943年〜北海やインド洋にて船団護衛などに従事
1944年〜スラバヤ、ニコバル、台湾、沖縄などの攻略を支援。艦番をD17に変更
1945年10月18日オーストラリア海軍へ貸与される(艦名はそのまま)。艦番をG11に変更
1950年 4月対潜装備の近代化改修工事を実施。同年6月永久供与となり、艦番をD11に変更
1953年 7月16日対潜フリゲートに類別変更され再就役。艦番をF01に変更
1954年 2月オーストラリア行幸の英女王専用ヨットの護衛任務に従事
1957年 8月16日退役。予備役船となる
1963年 2月15日除籍。スクラップとして売却される
クワリティ[Quality] (G62→D18→G62→D262)
1940年10月10日スワン・ハンター社にて起工
1941年10月 6日進水
1942年 9月 7日竣工
1943年〜南大西洋、インド洋などで任務に従事。44年頃、艦番をD18に変更
1945年10月 8日オーストラリア海軍へ貸与される(艦名はそのまま)。艦番をG62に変更
1946年 1月25日退役。予備役船となる。艦番をD262に変更
1950年 6月永久供与となる
1958年 4月10日除籍。スクラップとして売却される
クイーンバラ[Queenborough] (G70→D19→G70→D270→F02→57)
1940年11月 6日スワン・ハンター社にて起工
1942年 1月16日進水
     12月10日竣工
1943年〜南大西洋、インド洋などで任務に従事。44年11月、艦番をD19に変更
1945年10月29日オーストラリア海軍へ貸与される(艦名はそのまま)。艦番をG70に変更
1946年 5月20日退役。予備役船となる。艦番をD270に変更
1950年 5月永久供与となる。対潜装備の近代化改修工事を実施
1954年12月 7日対潜フリゲートに類別変更され再就役。艦番をF02に変更
1963年 5月 8日ジャービス湾にて英潜「タバード」と衝突、損傷を負う
      7月10日退役
1966年 7月28日対潜(ASW)練習艦に類別変更され再就役。69年艦番を57に変更
1972年 4月 7日退役。75年4月除籍の後スクラップとして売却される
キブロン[Quiberon] (G81→D20→D281→F03)
1940年10月 4日J・S・ホワイト社にて起工
1942年 1月31日進水
      7月22日竣工。オーストラリア海軍に運用を委任される
     10月〜英海軍の指揮下で北アフリカ上陸作戦や船団護衛などに従事
     11月28日アルジェリア沖にて伊潜「デジエ」を撃沈(他艦と共同)
1944年 4月〜インド洋へ転戦。スラバヤ、ニコバルなどの攻略戦を支援
1945年 3月〜太平洋へ転戦。沖縄、日本本土編攻撃を支援。艦番をD20に変更
1950年 5月15日退役。艦番をD281に変更。同年11月対潜装備の近代化改修工事を開始
1957年12月18日対潜フリゲートに類別変更され再就役。艦番をF03に変更
1964年 6月26日退役。予備役船となる
1972年 2月15日除籍。スクラップとして売却される
クイックマッチ[Quickmatch] (G92→D21→D292→F04)
1941年 2月 6日J・S・ホワイト社にて起工
1942年 4月11日進水
      9月30日竣工。オーストラリア海軍に運用を委任される
     11月〜南大西洋の哨戒任務に従事
1944年 5月〜インド洋へ転戦。アンダマン、スマトラ等攻略を支援
1945年 4月〜沖縄攻略、日本本土攻撃を支援。艦番をD21に変更
1950年 5月15日退役。予備役船となる。艦番をD292に変更
1951年 3月28日対潜装備の近代化改修工事を開始
1955年 9月23日対潜フリゲートに類別変更され再就役。艦番をF04に変更
1963年 4月26日退役。予備役船となる
1972年 2月15日除籍。スクラップとして売却される
クウェイル[Quail] (G45)
1941年 9月30日ホーソン・レスリー社にて起工
1942年 6月 1日進水
1943年 1月 7日竣工。地中海や南大西洋などで護衛任務等に従事
     11月15日アドリア海にて触雷、損傷を負い修理のためタラントへ曳航される
1944年 5月18日応急修理完了後、マルタ島へ移動のため曳航中にタラント港外にて転覆沈没
クエンティン[Quentin] (G78)
1940年 9月25日J・S・ホワイト社にて起工
1941年11月 5日進水
1942年 4月15日竣工。地中海や北大西洋などで護衛任務等に従事
      9月 3日カリブ海にて独潜「U−162」を撃沈(他艦と共同)
     11月28日アルジェリア沖にて伊潜「デジエ」を撃沈(他艦と共同)
     12月 2日ボン岬沖にて枢軸軍機の雷撃を受け沈没
クィリアム[Quilliam](嚮導艦)(G09→D801)
1940年 8月19日ホーソン・レスリー社にて起工
1941年11月29日進水
1942年10月22日竣工。北大西洋やインド洋などで哨戒任務等に従事
1945年 5月20日沖縄戦を支援中、英空母「インドミタブル」と衝突、損傷を負う
     11月 1日除籍。オランダへ売却、艦名を「バンケルト」[Banckert]と改名(艦番D801)
1952年 4月退役
1956年10月19日除籍。翌年スクラップとして売却される


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