”P”型 駆逐艦

"P" Class Destroyers

英国海軍 イギリス海軍


HMS Pathfinder
スペックデータ
排水量:(基)1,610t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油484t
全長:(全)105.16m
全幅:10.67m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:4.57m
出力:40,000hp
武装:
45口径10.2cm(4inch)単装高角砲5基、2pdr4連装ポンポン砲
1基、70口径20mm単装機関砲4〜6基、21inch魚雷4連装発射管1基、
爆雷42〜70個(投射機4、投下軌条2)
※Partridgeのみ主砲4基、魚雷発射管2基で竣工
最大速力:36.75kt
航続距離:20ktで2,800浬
乗員定数:176名

同型艦名(8隻:艦名水色太字が嚮導艦
ペケナム[Pakenham]パラディン[Paladin]パンサー[Panther]
パートリッジ[Partridge]パスファインダー[Pathfinder]ペン[Penn]
ピタード[Petard]ポーキュパイン[Porcupine] 

”P”型駆逐艦について
 ”O”型と同様に戦時急造計画(第二次計画)で建造された駆逐艦。船体設計は”O”型と同じであるが、搭載兵装は10.2センチ高角砲を主砲に据え対空火力を増強したものとなっている。更に魚雷発射管1基を減じ高角砲を1基増設しているため主砲塔は計5基となっている。
 防空駆逐艦として過酷な任務に投入されることが多かったため、第二次大戦中に5隻の戦没艦を出しているが、生き残った3隻のうち2隻(「パラディン」と「ピタード」)は高速フリゲートに類別変更され1960年代まで現役で使用されている。
 ”O”型は戦後トルコやパキスタンに売却されているが、当クラスは1隻も戦闘艦として売却されていない。

”P”型駆逐艦の歴史
ペケナム[Pakenham](嚮導艦)(G06)
1940年 2月 6日ホーソン・レスリー社にて「オンズロー」の名で起工
 艦名を「ペケナム」に改名
1941年 1月28日進水
1942年 2月 4日竣工。地中海にて哨戒任務などに従事
     10月30日地中海にて独潜「U−559」を撃沈(他艦と共同)
1943年 1月14日地中海にて伊潜「ナルヴァロ」を撃沈(他艦と共同)
      4月16日伊補給船団を追撃中、パンテレリア島沖にて伊水雷艇「カッシオペア」「チーニョ」
雷撃を受け大破、翌日英駆「パラディン」の砲撃により自沈処分
パラディン[Paladin] (G69→F169)
1940年 7月22日ジョン・ブラウン社にて起工
1941年 6月11日進水
     12月12日竣工。インド洋や地中海などで護衛任務等に従事
1943年 2月17日地中海にて独潜「U−205」を撃沈
      4月16日パンテレリア沖にて伊水雷艇「チーニョ」を撃沈
      5月 4日チュニス(チュニジア)沖にて伊水雷艇「ペルセオ」を撃沈(他艦と共同)
1944年 2月12日マルディブ諸島沖にて日潜「イ−27」と交戦、砲撃により撃沈する
1945年〜ビルマ、ラングーン、マレー半島などの上陸支援等に従事
1953年〜高速フリゲート(タイプ16)への改修工事を実施。完了は55年
改修完了後、艦番をF169に変更
1961年退役
1962年10月22日除籍。スクラップとして売却される
パンサー[Panther] (G41)
1940年 7月15日フェアフィールド造船にて起工
1941年 5月28日進水
     12月12日竣工。地中海にて哨戒任務などに従事
1942年 5月 8日仏潜「モンジ」を撃沈(他艦と共同)
1943年10月 9日ロードス島沖にて独軍機の爆撃を受け沈没
パートリッジ[Partridge] (G30)
1940年 6月 3日フェアフィールド造船にて起工
1941年 8月 5日進水
1942年 2月22日竣工。地中海にて哨戒任務などに従事
     12月18日アルジェリア沖にて独潜「U−565」の雷撃を受け沈没
パスファインダー[Pathfinder] (G10)
1940年 3月 5日ホーソン・レスリー社にて「オンスロート」の名で起工
 艦名を「パスファインダー」に改名
1941年 4月10日進水
1942年 4月13日竣工。地中海や北大西洋などで哨戒任務等に従事
      8月12日チュニジア沖にて伊潜「コバルト」を撃沈(他艦と共同)
      9月 3日カリブ海にて独潜「U−162」を撃沈(他艦と共同)
1943年 4月25日ファーウェル岬沖にて独潜「U−203」を撃沈(航空機と共同)
     11月 7日アモルゴス島(ギリシア)沖にて独特務船「GA45」を砲撃、撃沈(他艦と共同)
1945年 2月11日ラムニー島(ビルマ)上陸作戦を支援中、日軍機の爆撃を受け大破
全損判定となり、港に係留される
1948年11月除籍。スクラップとして解体される
ペン[Penn] (G77)
1939年12月26日ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所にて起工
1941年 2月12日進水
1942年 2月10日竣工。地中海などで哨戒任務に従事
      8月ペデスタル作戦に参加
1943年 7月〜シチリア上陸作戦を支援
     11月 7日アモルゴス島(ギリシア)沖にて独特務船「GA45」を砲撃、撃沈(他艦と共同)
1945年 6月15日スマトラ島沿岸にて日上陸舟艇を撃沈(他艦と共同)
1950年 1月31日除籍。同年10月スクラップとして解体処分される
ピタード[Petard] (G56→F26)
1939年12月26日ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所にて起工
1941年 3月27日進水
1942年 6月14日竣工
     10月30日地中海にて独潜「U−559」を撃沈(他艦と共同)
     12月15日マルタ島南方沖にて伊潜「ウアルシエク」を撃沈(他艦と共同)
1943年 5月 4日チュニス(チュニジア)沖にて伊水雷艇「ペルセオ」を撃沈(他艦と共同)
1953年〜高速フリゲート(タイプ16)への改修工事を実施。完了は55年
改修完了後、艦番をF26に変更
1964年 5月除籍。67年スクラップとして売却される
ポーキュパイン[Porcupine] (G93)
1939年12月26日ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所にて起工
1941年 6月10日進水
1942年 8月31日竣工
     12月 9日アルジェリア沖にて独潜水艦「U−602」の雷撃を受け大破
 本国へ回航されるが全損判定とされ、二つに分割し港湾ハルクとして使用される
二つに分割後は「ポーク」[Pork]&「パイン」[Pine]と呼称された
1946年 5月 6日廃棄が決定。スクラップとして売却される。翌年解体


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