コロッサス型 航空母艦

"Colossus" Class Aircraft Carriers

英国海軍


HMS Vengeance
スペックデータ
排水量:(満)18,330t ボイラー:Admiralty罐・重油専焼×4基 燃料搭載量:不明
全長:(全)211.84m
全幅:(船)24.38m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:7.75m
出力:40,000hp
武装:
2pdrポンポン砲24基([Pioneer]と[Perseus]は12基)、
航空機37〜48機搭載([Pioneer]と[Perseus]は搭載せず)
最大速力:25.0kt
航続距離:14ktで12,000浬
乗員定数:1,300名 飛行甲板:211.38×25.90m、昇降機2基

同型艦名(10隻)
コロッサス[Colossus]ヴェンジャンス[Vengeance]ヴェネラブル[Venerable]
パイオニア[Pioneer]グローリー[Glory]オーシャン[Ocean]
−−−−− 以下の艦は戦後完成したもの −−−−−
パーシュース(2代)[Perseus(2)]シーシュース[Theseus]トライアンフ(2代)[Triumph(2)]
ウォリアー[Warrior]  

コロッサス型航空母艦について
 第二次大戦が勃発し、船団護衛や艦隊と航空兵器との連携のために航空母艦勢力の拡充が急務となった ことで急造された軽空母。戦時急造ということで 「イラストリアス」型の ように飛行甲板を装甲化せず船体も商船形式とされ、速度を犠牲にして機関もできるだけ小型化されてい る(商船形式としたのは戦後不要になった際、高速客船への転換も考慮されていたためもある)。
 全部で10隻の建造が計画され1942年から順次起工されたが、終戦までに完成したのは6隻だけだ った。戦時中に完成した艦も一部の艦が太平洋戦線で少しの間だけ使用されたのみに終わっており、開戦 後に建造着手して戦線で多大な貢献をした米国軽空母や護衛空母のようにはいかず戦時急造空母としては 不発に終わっている。
 ちなみに姉妹艦のうち「パイオニア」と「パーシュース」は 空母「ユニコーン」同様 の工作艦兼軽空母として使用されているため艦に所属する搭載機は持っていなかった。なお戦後いくつか の艦は外国へ売却され余生を送っている。

コロッサス型航空母艦の歴史
コロッサス[Colossus(Collossus)]
1942年 6月19日ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所にて起工
1943年 9月30日進水
1944年12月16日竣工
1945年 2月太平洋艦隊に所属し第二次大戦に参加
1946年 7月23日除籍
      8月 6日フランス海軍へ貸与。仏海軍艦艇「アローマンシュ」[Arromanches]と改名
 インドシナ戦争に参加
1949年 1月フランス本国へ帰還
1951年フランスへ正式に譲渡(売却)される
1952年 8月〜再度、インドシナ戦線へ派遣
1957年飛行甲板の改修(アングルドデッキ化)を実施。完了は翌年
1968年対潜ヘリ母艦に類別変更
1974年除籍。1978年スクラップとして解体処分される
ヴェンジャンス[Vengeance]
1942年11月16日スワン・ハンター社にて起工
1944年 2月23日進水
1945年 1月15日竣工
 太平洋艦隊に所属し第二次大戦に参加
1948年〜49年北極への実験航海を実施
1952年11月13日オーストラリア海軍へ貸与
1955年 8月13日オーストラリア海軍から返還。除籍。予備役艦となる
1956年12月12日ブラジルへ売却される。ブラジル海軍艦艇「ミナスジェイラス」[Minas Gerais]と改名
1957年〜飛行甲板の改修(アングルドデッキ化)を実施。完了は1960年
1976年〜オーバーホールを実施。完了は1980年
1987年〜カタパルト事故のため任務から外され保管船となる
1991年〜修理を実施。完了は1993年
1993年11月ヘリ空母として再就役
2001年10月除籍。翌年海軍飛行博物館として再生されることが決定
ヴェネラブル[Venerable]
1942年12月 3日キャンメル・レイアード社にて起工
1943年12月30日進水
1945年 1月17日竣工
 太平洋艦隊に所属し第二次大戦に参加
1947年 3月30日除籍
1948年 5月オランダへ売却。オランダ海軍艦艇「カレル・ドールマンII」[Karel Doorman II]と改名
1955年〜飛行甲板の改修(アングルドデッキ化)を実施。完了は1958年
1968年 4月機関室火災事故をおこす。
修理のため英艦「リヴァイアサン」[Leviathan]のボイラーを移植
     10月15日アルゼンチンへ売却。「ベインテシンコ・デ・マヨ」[Veinticinco de Mayo]と改名
1969年 8月22日修理完了したため、アルゼンチン海軍へ引き渡される
1982年 4月〜マルビナス戦争(フォークランド紛争)に参加
1986年 6月〜使用停止となり係留、保管船扱いとなる
1988年修理計画が提案され、1990年から修理工事が開始される
1993年資金不足のため修理工事は中止される
1994年イタリアの造船会社が近代化改修案を提示するが契約に至らず
1999年 1月スクラップとして売却され、処分のためインドへ回航される
2000年 3月インドにて解体処分される
パイオニア[Pioneer]
1942年12月 2日ヴィッカース・アームストロング社バーロー造船所にて「エサリオン」[Ethalion]の名で起工
 建造途中に「マルス」[Mars]と改名
1944年 5月20日進水
 艤装途中に「パイオニア」と改名
1945年 2月 8日竣工
 メンテナンス支援艦として行動
      8月オーストラリア沖に廃航空機を投棄する任務に従事
1946年除籍。予備役艦となる
1954年 9月スクラップとして解体処分される
グローリー[Glory]
1942年 8月27日ハーランド&ヴォルフ社にて起工
1943年11月27日進水
1945年 4月 2日竣工
 太平洋艦隊に所属し第二次大戦に参加
      8月ラバウルに停泊した当艦上にて日本陸軍南方軍総司令官今村均大将との降伏調印が行われる
1952年朝鮮戦争へ参加。航空機輸送任務などに従事
1956年〜保管船となる
1961年除籍。同年中にスクラップとして売却される
オーシャン[Ocean]
1942年11月 8日アレクザンダー・ステフェン社にて起工
1944年 7月 8日進水
1945年 8月 8日竣工
     12月 3日ホワイト島沖にて世界初のジェット機着艦を実施
1952年 5月〜国連軍艦隊に所属し朝鮮戦争に参加
      8月 9日当艦所属のシー・フュアリMiG-15と交戦、これを撃墜する
1956年11月英機動艦隊に所属しスエズ危機に対応するため展開
1957年 4月除籍。予備役艦となる
1960年廃棄が決定。1962年5月スクラップとして解体処分される
パーシュース(2代)[Perseus(2)]
1942年 6月 1日ヴィッカース・アームストロング社タイン造船所にて「エドガー」[Edgar]の名で起工
1944年 3月26日進水
 艤装途中に「パーシュース」と改名
1945年10月19日竣工
 メンテナンス支援艦として活動
1946年 6月保管船となる
1952年初頭蒸気カタパルトの試験艦として実用化実験を行う
1954年除籍。1958年5月スクラップとして解体処分される
シーシュース[Theseus]
1943年 1月 6日フェアフィールド社にて起工
1944年 7月 6日進水
1946年 2月 9日竣工
1956年11月英機動艦隊に所属しスエズ危機に対応するため展開
     12月21日除籍。予備役艦となる
1958年廃棄が決定。1962年スクラップとして解体処分される
トライアンフ(2代)[Triumph(2)]
1943年 1月27日ホーソン・レズリー社にて起工
1944年10月 2日進水
1946年 5月 9日竣工
1950年 5月〜朝鮮戦争に参加
1956年除籍。練習艦となる
1958年重工作艦への転換工事を実施。1962年再就役
1975年除籍。1980年スクラップとしてスペインに売却され、翌年解体
ウォリアー[Warrior]
1942年12月12日ハーランド&ヴォルフ社にて起工
1944年 5月20日進水
1946年 1月24日竣工
 カナダ海軍へ貸与
1948年 3月23日カナダから返還される
1954年飛行甲板の改修(アングルドデッキ化)を実施。完了は1956年
1958年除籍
      7月 4日アルゼンチンへ売却。8月6日「インディペンデンシア」[Independencia]と改名
1959年 1月26日アルゼンチン海軍へ引き渡し
1970年保管船となる。翌年廃棄が決定、スクラップとして解体処分される


検索画面に戻るときはブラウザの「戻る」等の機能を使用してください。 LAST UPDATE 2003,09,07