レジェーレ・フェルディナンド型 駆逐艦

"Regele Ferdinand" Class Destroyers
Distrugătorul Regele Ferdinand din clasa


ルーマニア海軍 他 ルーマニア海軍 ソビエト海軍


NMS Regele Ferdinand
「レジェーレ・フェルディナンド」(1935年:Photo from Wikimedia Commons)
スペックデータ(就役時)
排水量:(基)1,400t ボイラー:Thornycroft罐・重油専焼×4基 燃料搭載量:重油480t
全長:(全)101.9m
全幅:9.6m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:3.5m
出力:48,000hp
武装:
50口径12cm単装砲5基、40口径7.6cm単装高角砲1基、53cm魚雷
3連装発射管2基、機雷50個搭載可能(第二次大戦前に40mm単装機関砲2基、
13.2mm連装機銃2基、爆雷投射機2基などを追加搭載)
最大速力:37.0kt
航続距離:15ktで3,000浬
乗員定数:212名

同型艦名(2隻)
レジェーレ・フェルディナンド[Regele Ferdinand]レジーナ・マリア[Regină Maria]

レジェーレ・フェルディナンド型 駆逐艦について

 ルーマニア海軍が「マラシュティ」型に続いて1920年代後半に調達した大型駆逐艦。設計はイギリスのソーニクロフト社が行っているが、建造は「マラシュティ」型ど同じナポリのパティソン造船で行われている。船体設計は英海軍が第一次大戦中に建造したソーニクロフト大型駆逐艦(「シェークスピア」型)が元となっているが、搭載された砲熕兵装はイギリス製のものではなく、主砲はスウェーデン・ボフォース社、高角砲はイタリア・アンサルド社、射撃管制装置はドイツ・シーメンス社など多岐にわたっていた。ルーマニア海軍では、戦力強化の一環として複数隻の調達を目論んでいたが、世界恐慌による景気の低迷などで2隻を建造するのがようやくであった。

 竣工した当クラス2隻は、「マラシュティ」型2隻とともに駆逐艦隊を編成し、第二次大戦では黒海において船団護衛や機雷敷設などに従事したが、1944年にソビエトへ鹵獲された後はソビエト海軍黒海艦隊に編入され、1951年までルーマニアへ返還されなかった。

 ちなみに艦名の元となったのは、1927年まで王位にあったルーマニア国王フェルディナンド一世と王妃マリアで、二人とも欧州王族や貴族の血を引いており、王政を廃し共産主義国家となったルーマニアでは認めがたい艦名であろうにも関わらず、ソビエトから返還された後も艦名に使用されている。

レジェーレ・フェルディナンド型 駆逐艦の歴史
レジェーレ・フェルディナンド[Regele Ferdinand]
1927年 6月伊パティソン造船[Cantieri Pattison]にて起工
1928年12月 1日進水
1930年 9月 7日竣工
1939年 9月〜第二次大戦勃発(領土割譲など周辺国との領土問題がおきる)
1940年11月〜(ルーマニアが三国同盟に加盟する)
1941年〜ルーマニア参戦。当艦は黒海などで護衛任務等に従事
1944年 8月24日(ルーマニアはソビエトに降伏。翌日にはドイツへ宣戦布告)
休戦協定によりソビエト海軍に鹵獲される
      10月20日(9月5日説や9月14日説もある)ソビエト海軍黒海艦隊に編入
艦名を「リホイ」[Лихой (Likhoy)]と改名
1951年 7月 3日ルーマニアへ返還され、共和国海軍に編入
艦名を「レジェーレ・フェルディナンド」に戻す
1950年代末退役
1961年 4月除籍。後に解体処分
レジーナ・マリア[Regină Maria]
1927年 6月伊パティソン造船にて起工
1929年 3月 2日進水
1930年 9月 7日竣工
1939年 9月〜第二次大戦勃発(領土割譲など周辺国との領土問題がおきる)
1940年11月〜(ルーマニアが三国同盟に加盟する)
1941年〜ルーマニア参戦。当艦は黒海などで護衛任務等に従事
 (当艦が敷設した機雷にてソビエト駆「モスクワ」が沈没したとの説がある)
1944年 8月24日(ルーマニアはソビエトに降伏。翌日にはドイツへ宣戦布告)
休戦協定によりソビエト海軍に鹵獲される
      10月20日(9月5日説や9月14日説もある)ソビエト海軍黒海艦隊に編入
艦名を「レトゥーチィ」[Летучий (Letuchiy)]と改名
1951年 7月 3日ルーマニアへ返還され、共和国海軍に編入
艦名を「レジーナ・マリア」に戻す
1950年代末退役
1961年 4月除籍。後に解体処分


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