A型 潜水艦

"A" Class Submarines
A-klasse undervannsbåt


ノルウェー海軍 ノルウェー海軍


KNM A4
「A4」(1914年:Photo from Wikipedia Commons)
スペックデータ
排水量(水上):268t排水量(水中):342t全長:(全)46.5m
出力(水上):700hp出力(水中):380hp全幅:4.80m
最大速力(水上):14.5kt最大速力(水中):9.0kt吃水:2.70m
航続距離(水上):9ktで1,600浬
        (10ktで900浬説あり)
航続距離(水中):3ktで100浬
        (3ktで76浬説あり)
乗員数:16〜17名
燃料搭載量:重油 13t安全潜行深度:50m
主機関:Krupp-Germania式ディーゼル機関×2基+(メーカー不詳)電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷5発搭載》45cm魚雷発射管3門(艦首2、艦尾1)、
76mm単装砲1基

同型艦名(4隻)
A2 [A2]A3 [A3]A4 [A4]A5 [A5]

A型 潜水艦について

 20世紀初頭に実用的な潜水艇(潜水艦)が登場し、各国海軍は戦力化に向けて研究と建造を行い始めていた。ノルウェー海軍も例外ではなく、1907年にドイツのゲルマニア造船所へプロトタイプの潜水艦を1隻発注している。ドイツ海軍の「U1」型潜水艦(第二次大戦時の同名艦とは異なる)を基に設計された艦は、「コッベン」[Kobben](アザラシの意)として1909年末にノルウェー海軍へ就役した(A1と番号が振られており、1926年に退役)。「コッベン」を使用した運用試験により潜水艦の有効性を確認したノルウェー海軍は、「コッベン」の改良型4隻をゲルマニア造船所へ発注することになったのである。
 1911年から建造が開始された艦は、「コッベン」よりも一回り大きく機関の出力も強化されており、小型ながら沿岸での作戦行動に問題の無い艦であった。魚雷発射管は艦首2門、艦尾1門の計3門が装備されており、甲板には対空・対水上用の76ミリ砲が1門搭載されている。

 1914年に順次竣工した当クラスだったが、折しも第一次世界大戦が勃発したため殿艦の「A5」は建造途中にドイツへ接収され、ドイツ海軍の潜水艦「U0」(後に「UA」と改称)となった。中立国だったノルウェーに就役した「A2」から「A4」までの3隻は、第一次大戦中から戦後に至るまでノルウェー沿岸の哨戒任務や訓練などに従事し、欧州で第二次大戦が勃発した後も同様の任務に従事した。ところが1940年4月にドイツ軍がノルウェーへ侵攻すると、「A2」は独掃海艇の攻撃により大破、「A3」「A4」も独軍の拿捕をおそれ自沈してしまい、ノルウェーでの戦いにほとんど寄与することはなかった。


A型 潜水艦の歴史
A2 [A2]
1911年独ゲルマニア造船所[Germaniawerft]にて起工
1913年進水
1914年竣工。ノルウェー海軍就役後は哨戒や訓練に従事
1940年 4月 9日ドイツ軍のノルウェー侵攻が開始される
トンスベルグフィヨルドにて独掃海艇の攻撃を受け大破。浮上後拿捕される
 ヴァッロ[Vallø]へ曳航されるが、後にスクラップとして廃棄
A3 [A3]
1911年独ゲルマニア造船所にて起工
1913年進水
1914年竣工。ノルウェー海軍就役後は哨戒や訓練に従事
1940年 4月 9日ドイツ軍のノルウェー侵攻が開始される
迎撃のためトンスベルグフィヨルドへ展開
       4月15日独軍に追い詰められたため、トンスベルグフィヨルドにて自沈
A4 [A4]
1911年独ゲルマニア造船所にて起工
1913年進水
1914年竣工。ノルウェー海軍就役後は哨戒や訓練に従事
1940年 4月 9日ドイツ軍のノルウェー侵攻が開始される
迎撃のためトンスベルグフィヨルドへ展開
       4月15日独軍に追い詰められたため、トンスベルグフィヨルドにて自沈
A5 [A5]
1912年10月独ゲルマニア造船所にて起工
1914年 5月 9日進水
       8月 5日第一次大戦勃発。ドイツにより接収となる
       8月14日竣工。独海軍潜水艦「U0」として就役
       8月末艦名を「UA」と改称。沿岸部の哨戒任務に従事
1916年〜潜水艦学校の訓練艦として使用される
1918年11月敗戦。フランス軍へ降伏しツーロンへ回航される
1920年頃スクラップとして解体処分


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