ファン・ガレン型 駆逐艦

"Van Galen" Class Destroyers (Admiralen Class 2nd Group)
"Van Galen" Klasse Torpedobootjagers (Admiralenklasse Tweede groep)


オランダ海軍 オランダ海軍


Hr.Ms. Van Galen

Hr.Ms. Banckert
(上段)「ファン・ガレン」(1930年代?)/(下段)「バンケルト」(1934年:Photo from Wikimedia Commons)
スペックデータ(竣工時:兵装は標準的なもの)
排水量:(基)1,316t ボイラー:Yarrow罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油330t
全長:(全)98.14m
全幅:9.46m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:2.76m
出力:31,000hp
武装:
45口径12cm単装砲4基、3inch単装高角砲1基、40mm単装ポンポン砲4基、
12.7mm単装機銃4基、53cm魚雷3連装発射管2基、爆雷投射機4基、
機雷24個(投下軌条2)、水偵1機搭載
最大速力:34.0kt
航続距離:15ktで3,300浬
乗員定数:120名

同型艦名(4隻)
ファン・ガレン[Van Galen]ヴィッテ・デ・ヴィット[Witte de With]
バンケルト[Banckert]ファン・ネス[Van Nes]

ファン・ガレン型 駆逐艦について
 「ピート・ハイン」型駆逐艦に続いて建造された改良型駆逐艦。船体の設計に大きな変更は無いが、当クラスでは搭載罐は高圧型となったほか、搭載兵装も3インチ高角砲を減らして40ミリポンポン砲が4基搭載されている。前型の「ピート・ハイン」型とは準同型とも言えるため、資料によっては前型と当クラスの計8隻をまとめて、「アドミラーレン」(”提督達”の意。全艦の艦名がオランダ海軍の歴史上の提督(将官)由来であるため)型とし、「ピート・ハイン」型4隻を第一グループ(もしくは前期型)、当クラスを第二グループ(もしくは後期型や改型)としているものも見受けられる。
 当クラスのうち「ファン・ガレン」は第二次大戦開戦直前にオランダへ戻り本国艦隊へ所属していたが、そのためドイツ軍がオランダへ侵攻した際に独軍機の攻撃により沈没した。他の3隻は対日戦の際に沈没(自沈含む)しているが、「バンケルト」は自沈後に日本軍に浮揚・修理の後に日本海軍の「第106号哨戒艇」として再利用されたため、終戦まで生き残ってオランダへ返還されている。

ファン・ガレン型 駆逐艦の歴史
ファン・ガレン[Van Galen](船体記号 VG)
1927年 5月28日ウィルトン・ファイエノールト[Wilton-Fijenoord]社にて起工
1928年 6月28日進水
1929年10月22日竣工
1930年代〜蘭領東インドへ配備され、南シナ海などで任務に従事
1932年 2月第一次上海事変勃発。オランダ権益保護のため上海沖へ派遣
1937年 8月第二次上海事変勃発。オランダ権益保護のため海兵隊を乗艦させ上海沖へ派遣
1939年 9月〜第二次大戦勃発。独軍の通商破壊をおそれ船団護衛や哨戒任務に従事
1940年 5月 8日オランダ本国へ帰還。本国艦隊へ転属
       5月10日ドイツ軍のオランダ侵攻が開始される
ドイツ軍に使用されないようロッテルダム港ヴァールハーフェン地区にある飛行場を
砲撃に向かう途中、同港メールヴェハーフェン地区にて独軍機の攻撃を受け沈没
1941年10月ドイツ軍の手により浮揚され、後に解体処分
ヴィッテ・デ・ヴィット[Witte de With](船体記号 WW)
1927年 5月28日ウィルトン・ファイエノールト社にて起工
1928年 9月11日進水
1930年 2月20日竣工
1930年代〜蘭領東インドへ配備され、南シナ海などで任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦勃発。独軍の通商破壊をおそれ船団護衛や哨戒任務に従事
1940年 1月 4日蘭潜「O16」と接触しスクリューを損傷
1941年12月〜太平洋戦争勃発。英海軍と共同で船団護衛などに従事
1942年 2月27日スラバヤ沖海戦に参加
被弾損傷した英重巡「エグゼター」を護衛してスラバヤへ退避
       3月 1日スラバヤにて日軍機の攻撃を受け船首楼を大破
(このため「エグゼター」のスラバヤ脱出に同行できなかった)
       3月 2日船体放棄となり、スラバヤにて自沈する
バンケルト[Banckert](船体記号 BK)
1928年 8月25日(15日説あり)
ベルゲハウト造船[Burgerhout's Scheepswerf en Machinefabriek]にて起工
1929年11月14日進水
1930年11月14日竣工
 以降の経歴は「第106号哨戒艇」の項を参照のこと
ファン・ネス[Van Nes](船体記号 VN)
1928年 8月15日ベルゲハウト造船にて起工
1930年 3月20日進水
1931年 3月12日竣工
1930年代〜蘭領東インドへ配備され、南シナ海などで任務に従事
1939年 9月〜第二次大戦勃発。独軍の通商破壊をおそれ船団護衛や哨戒任務に従事
1941年12月〜太平洋戦争勃発。英海軍と共同で船団護衛などに従事
1942年 1月シンガポールにて艦内爆発で損傷を負った蘭潜「K-XIII」をスラバヤへ向け曳航
       2月17日バンカ島南方にて輸送船護衛中、日空母「龍驤」艦載機の攻撃を受け沈没


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