ヘメーンマー型 砲艦

"Hämeenmaa" Class Gunboat
Tykkivene "Hämeenmaa" luokka


フィンランド海軍 (旧ロシア帝国海軍→旧ドイツ帝国海軍) フィンランド海軍 ロシア帝国海軍 ドイツ帝国海軍


Hämeenmaa
Uusimaa
(上段)「ヘメーンマー」(推定:1940年代初頭)/(下段)「ウーシマー」(1930年代以前)
スペックデータ
排水量:(基)406t ボイラー:(形式不詳)罐・石炭専焼×3基 燃料搭載量:石炭100t
全長:52.0m
全幅:7.5m 主機:直立型往復動蒸気機関(3段膨張式)×2基、2軸推進
吃水 3.4m
出力:1,400hp
武装:
60口径10.2cm単装砲2基、39口径40mm単装機関砲1基
(砲熕兵装は1930年代に42口径10.5cm単装砲2基、56口径40mm単装機関砲2基、
60口径20mm単装機関砲1基へ換装)
最大速力:15.0kt
航続距離:15ktで700浬
乗員定数:55名

同型艦名(2隻)
ヘメーンマー [Hämeenmaa]ウーシマー [Uusimaa]

ヘメーンマー型砲艦について

 元はロシア帝国(帝政ロシア)海軍の「ゴールブ」[Голубь (Golub')]型哨戒艇としてヘルシンキで建造されていた6隻の艇であったが、1918年3月にロシア革命の余波で赤軍へ接収され、翌月にはヘルシンキを占領したドイツ帝国軍に鹵獲されている。同年11月(1920年とする説もある)に2隻がドイツ帝国からフィンランド政府へ譲渡され、フィンランド海軍に編入された(残りの4隻は1919年頃にチリへ売却されている)。
 同じくロシア帝国海軍が建造していた「ヴォドレズ」型(フィンランド海軍「カリヤラ」型)よりも大型の船体を持ち、搭載兵装も強力な艦だったが、最高速度や航続距離などの性能は同程度であった。

 対ソ戦(冬戦争および継続戦争)では「カリヤラ」型と同様に機雷敷設や対潜哨戒などに従事した。当クラスは2隻とも大戦を生き残こり1950年代初頭まで現役として活動している。


ヘメーンマー型砲艦の歴史
ヘメーンマー [Hämeenmaa]
1916年コネヤ・シルタラケンノス社[Kone- ja Siltarakennus Oy]にてロシア帝国哨戒艇「ピングヴィン」[Пингвин (Pingvin)]として起工
1917年進水
1918年 3月ロシア革命のため赤軍派に接収される
       4月ヘルシンキを占領したドイツ帝国軍に鹵獲される
艦名を「ヴルフ」[Wulff]と改名
      11月〜フィンランド政府へ譲渡。フィンランド海軍籍に編入
艦名を「ヘメーンマー」と改名し、東バルト海の掃海に従事
(掃海完了後の1920年にフィンランド海軍編入とする資料もある)
1925年秋訓練航海中に荒天のため浸水。半分沈没状態ながら自力で帰還する
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため沿岸での哨戒任務に従事
      12月〜対ソ戦勃発。沿岸部での機雷敷設や対潜哨戒に従事
周辺海域凍結のため翌年1月末で行動停止(3月停戦)
1941年 6月〜対ソ戦再開。船団護衛などに従事
1942年 7月 8日〜フィンランド湾ソマーズ(ソメリ)島近海にてソビエト艦と交戦(ソメリの戦い[Somerin taistelu])。8日ソビエト魚雷艇「№121」を撃沈(共同)。同日ソ連軍機の攻撃を受け損傷
1944年 9月〜対独戦開戦(ラップランド戦争)。ティカリ島[Teikarsaari]防衛に参加
1945年戦闘行為終了後は沿岸域での掃海任務に従事
1953年除籍。スクラップとして売却
ウーシマー [Uusimaa]
1916年コネヤ・シルタラケンノス社にてロシア帝国哨戒艇「ゴールブ」として起工
1917年進水。同年中に竣工
1918年 3月ロシア革命のため赤軍派に接収される
       4月ヘルシンキを占領したドイツ帝国軍に鹵獲される
艦名を「ベオ」[Beo]と改名
      11月〜フィンランド政府へ譲渡。フィンランド海軍籍に編入
艦名を「ウーシマー」と改名し、東バルト海の掃海に従事
(掃海完了後の1920年にフィンランド海軍編入とする資料もある)
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため沿岸での哨戒任務に従事
      12月〜対ソ戦勃発。沿岸部での機雷敷設や対潜哨戒に従事
周辺海域凍結のため翌年1月末で行動停止(3月停戦)
1941年 6月〜対ソ戦再開。船団護衛などに従事
1942年 7月 8日〜フィンランド湾ソマーズ(ソメリ[Someri])島近海にてソビエト艦と交戦(ソメリの戦い)
8日ソビエト魚雷艇「№113」を撃沈。同「№121」を共同で撃沈、9日ソビエト駆潜艇МО №306」を撃沈
1944年 9月〜対独戦開戦(ラップランド戦争)。ティカリ島防衛に参加
1945年戦闘行為終了後は沿岸域での掃海任務に従事
1953年除籍。スクラップとして売却


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