潜水艦 サウッコ

Submarine "Saukko"
Sukellusvene "Saukko"


フィンランド海軍 フィンランド海軍


Saukko
「サウッコ」(1932年)
スペックデータ(【 】内は1930年代半ばの改修後)
排水量(水上):114t排水量(水中):142t全長:32.4m
出力(水上):170hp【200hp】出力(水中):120hp全幅:4.10m
最大速力(水上):7.0kt【9.0kt】最大速力(水中):5.7kt吃水:2.90m
航続距離(水上):8ktで375浬航続距離(水中):4ktで45浬乗員数:15名
燃料搭載量:重油 搭載量不明安全潜行深度:75m
主機関:Krupp-Germania式ディーゼル機関×1基+(メーカー不詳)電動モーター×1基、1軸推進
武装:
《魚雷2発搭載》45cm魚雷発射管2門(艦首2)、
12.7mm単装機銃1基、機雷9個【6個】搭載可能

同型艦名(1隻)
サウッコ [Saukko]

潜水艦 サウッコについて

 1920年にソビエトとの間で締結されたタルトゥ平和条約(ロシア・ソビエトからのフィンランド独立と国境線の確定)により、ラドガ湖(現在はロシア国内にあるヨーロッパ最大の淡水湖)に国境線が引かれたため、湖沼警備のために建造された小型潜水艦である。条約で湖沼内では排水量100トン未満の軍艦しか運用できないこととされていたため、基準排水量99トンで設計が行われている。
 ドイツが過去に急造型のプロトタイプとして設計した「Pu110」艇の図面を参考に、1928年から建造計画が開始され1930年に竣工している。ヘルシンキの造船所で建造され、竣工後に3つに分解(司令塔と船体。船体はさらに二分割)して、鉄道でラドガ湖畔のラフデンポフヤ[Lahdenpohja]まで運ばれる計画であったが、結局ラドガ湖へ配備されることはなく、フィンランド湾内で行動することになっている。

 冬戦争ではフィンランド湾の警戒任務に従事しているが、冬季に凍結する環境から行動は非常に制限され、継続戦争でもバルト海で行動したが短い航続距離や低速のために役に立つことはなかった。戦後は講和条約により武装解除され、1953年に解体処分されている。


潜水艦 サウッコの歴史
サウッコ [Saukko]
1929年サンドヴィック[Sandvikens]造船所にて起工
1930年 7月 2日進水
      12月16日竣工
1930年代半ばディーゼル機関の換装工事を実施
1939年11月30日〜(ソビエトとの戦争勃発(冬戦争))
      12月 7日〜フィンランド湾に侵入したソ連駆逐艦を要撃したが失敗
      12月 9日フィンランド湾の機雷敷設に出撃しようとしたが、海面凍結のため潜航できず失敗
以降は作戦行動に参加せず
1940年 3月 6日(停戦協定締結。同月12日モスクワ講和条約締結)
1941年 6月26日(独軍の攻勢にあわせ、ソビエトに対し宣戦布告(継続戦争))
       7月 3日〜ソメリ(ソマーズ)島近海で哨戒中、ソ連警備艇を雷撃するも命中せず
警備艇の反撃を受け撤退(撤退時に艦内に排気ガスが逆流する事故があり
浮上できたときには乗員の半数以上が意識不明となっていた)
1944年 9月19日(モスクワ休戦協定締結。継続戦争終了)
(国内の独軍を排除するための戦闘を開始(ラップランド戦争))
1945年退役
1947年(パリ平和条約締結により潜水艦保有を禁じられる)
1953年頃スクラップとして解体処分


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