スルヴェン型 掃海艇

"Søløven" Class Minesweeper
Minestrygere "Søløven" Klassen


デンマーク海軍 他 デンマーク海軍 ドイツ海軍


Søbjørnen
掃海艇「スビュルン」(1940年代?)
スペックデータ
排水量:(基)270t ボイラー:Thornycroft罐・重油専焼×1基 燃料搭載量:重油 30t
全長:(全)54.0m
全幅:6.3m 主機:Atlas式ギヤードタービン×1基、1軸推進
吃水:2.0m
出力:2,200hp
武装:
38口径75mm単装砲1基、56口径20mm単装機関砲2基、8mm単装機銃4基、
爆雷投射機2基(爆雷20個)、機雷30個搭載可能、掃海具一式
(戦後生き残っていた艇は兵装の換装・縮小が行われている)
最大速力:18.0kt
   (19.5kt説あり)
航続距離:最高速で510浬
乗員定数:48名

同型艦名(6隻)
スルヴェン [Søløven]スビュルン [Søbjørnen]スウルヴェン [Søulven]
スリデルン [Søridderen]スヘステン [Søhesten]スフンデン [Søhunden]

スルヴェン型掃海艇について

 デンマーク海軍が初めて建造した近代型掃海艇。掃海以外に機雷敷設や護衛任務、対潜哨戒などにも使用できるよう高性能な多用途艇として設計されている。
 第二次大戦前の1938年に3隻の建造が開始されているが、ドイツ軍がデンマークへ侵攻する前に竣工できたのは2隻のみであった。デンマークが占領されてから竣工した1隻と、占領後に起工した3隻の計6隻が建造されている。

 姉妹艇6隻のうち、1943年8月の独軍による戒厳令布告時に3隻(「スビュルン」「スウルヴェン」「スフンデン」)が自沈しているが、他の3隻はドイツ軍に接収された。ドイツ海軍では当クラスを哨戒艇として使用している。戦後独軍に接収されていた3隻と浮揚・修理した「スフンデン」の計4隻がデンマーク海軍に再就役し、1950年代末から60年代頃まで使用されている。


スルヴェン型掃海艇の歴史
スルヴェン [Søløven]
1938年 5月コペンハーゲン海軍工廠[Orlogsvarftets]にて起工
      12月 3日進水
1939年 7月10日竣工
1940年 4月 9日ドイツ軍による侵攻が開始される(ヴェーザー演習作戦)
即日デンマークは降伏したため、戦闘への参加なし
 占領下でもデンマーク政府の保有艇として警備等に従事
1943年 8月29日ドイツ軍による戒厳令布告。直接統治が開始される
ドイツ海軍に接収され艦籍に編入。哨戒艇に類別。艇名を「MA1」と改名
1945年 5月ドイツ降伏のためデンマークへ返還される
デンマーク海軍艦籍へ再編入され、艇名を元に戻す
1948年頃兵装の更新を実施(主砲増強等)
1950年頃兵装の換装を実施(主砲廃止。40mm機関砲増設)
1956年頃兵装の増強を実施(爆雷投射機を増設)
1959年 4月 1日除籍
スビュルン [Søbjørnen]
1938年 5月コペンハーゲン海軍工廠にて起工
1939年 2月16日進水
       9月 8日竣工
1940年 4月 9日ドイツ軍による侵攻が開始される(ヴェーザー演習作戦)
即日デンマークは降伏したため、戦闘への参加なし
 占領下でもデンマーク政府の保有艇として警備等に従事
1943年 8月29日ドイツ軍による戒厳令布告。直接統治が開始される
当艇はサボタージュのためホルメン[Holmen]にて自沈する
スウルヴェン [Søulven]
1938年12月コペンハーゲン海軍工廠にて起工
1939年 7月18日進水
1940年 4月 9日ドイツ軍による侵攻が開始される(ヴェーザー演習作戦)
即日デンマークは降伏したため船体は破壊されず、占領後は工事継続
       6月13日竣工
 占領下でもデンマーク政府の保有艇として警備等に従事
1943年 8月29日ドイツ軍による戒厳令布告。直接統治が開始される
当艇はサボタージュのためホルメンにて自沈する
スリデルン [Søridderen]
1941年 7月コペンハーゲン海軍工廠にて起工
1942年 4月11日進水
       7月27日竣工
 占領下でもデンマーク政府の保有艇として警備等に従事
1943年 8月29日ドイツ軍による戒厳令布告。直接統治が開始される
ドイツ海軍に接収され艦籍に編入。哨戒艇に類別。艇名を「MA4」と改名
(後に艇名を「Vs1202」「Vs64」と変更)
1945年 5月ドイツ降伏のためデンマークへ返還される
デンマーク海軍艦籍へ再編入され、艇名を元に戻す
1948年頃兵装の更新を実施(主砲増強等)
1950年頃兵装の換装を実施(主砲廃止。40mm機関砲増設)
1956年頃兵装の増強を実施(爆雷投射機を増設)
1962年 7月11日(1967年とする資料あり)除籍
スヘステン [Søhesten]
1941年 7月コペンハーゲン海軍工廠にて起工
1942年 4月30日進水
       9月26日竣工
 占領下でもデンマーク政府の保有艇として警備等に従事
1943年 8月29日ドイツ軍による戒厳令布告。直接統治が開始される
ドイツ海軍に接収され艦籍に編入。哨戒艇に類別。艇名を「MA5」と改名
(後に艇名を「Vs1203」「Vs65」と変更)
1945年 5月ドイツ降伏のためデンマークへ返還される
デンマーク海軍艦籍へ再編入され、艇名を元に戻す
1948年頃兵装の更新を実施(主砲増強等)
1950年頃兵装の換装を実施(主砲廃止。40mm機関砲増設)
1956年頃兵装の増強を実施(爆雷投射機を増設)
1959年 4月11日除籍
スフンデン [Søhunden]
1941年 7月コペンハーゲン海軍工廠にて起工
1942年 5月16日進水
      11月17日竣工
 占領下でもデンマーク政府の保有艇として警備等に従事
1943年 8月29日ドイツ軍による戒厳令布告。直接統治が開始される
当艇はサボタージュのためホルメンにて自沈する
1945年 5月ドイツ降伏。デンマーク海軍が浮揚・修理を行う
艦籍へ再編入となる(艦名は元のまま)
1948年頃兵装の更新を実施(主砲増強等)
1950年頃兵装の換装を実施(主砲廃止。40mm機関砲増設)
1956年頃兵装の増強を実施(爆雷投射機を増設)
1962年 7月11日除籍


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