アリエーテ型 水雷艇

"Ariete" Class Torpedo Boats
Torpediniere Classe "Ariete"


イタリア王国海軍


Ariete
スペックデータ
排水量:(基)745t ボイラー:メーカー不詳・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油214t
全長:(全)83.5m
全幅:8.62m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:3.15m
出力:22,000hp
武装:
47口径10cm単装砲2基、65口径20mm連装機関砲3基、
同単装機関砲4基(艦により機関砲の構成には差異がある)、
45cm魚雷3連装発射管2基、爆雷28個搭載(投下軌条2)
(機雷敷設可能)
最大速力:31.5kt
航続距離:16ktで1,500浬
乗員定数:150名

同型艦名(14隻+大戦中未竣工2隻)
アラバルダ[Alabarda]アリエーテ[Ariete]アルトゥーロ[Arturo]
アウリーガ[Auriga]バレストラ[Balestra]ダガ[Daga]
ドラゴーネ[Dragone]エリダーノ[Eridano]フィオンダ[Fionda]
グラディオ[Gladio]ランチア[Lancia]プーナーレ[Pugnale]
リゲル[Rigel]スパーダ[Spada]スピカ(2代)[Spica(2)]
スッテラ・ポラーレ[Stella Polare] 

アリエーテ型水雷艇について
 軍縮条約逃れとして水雷艇の建造を行った日仏伊各国海軍であったが、水雷艇という艦種がすぐに廃 れてしまった日本や、16隻の追加計画こそ認められたものの第二次大戦勃発により1隻も竣工できな かったフランスと異なり、イタリア海軍では1942年計画から 「スピカ」型の小改良型52隻 の建造計画がたてられた。
 太平洋という広大な戦域と小型艦艇といえど艦隊駆逐艦並の能力を必要とする戦術思想を持っていた 日本では水雷艇イコール失敗作という認識が強いが、地中海という限定された戦域で戦うイタリア海軍 では逆に使い勝手の良い小型戦闘艦として認識されている。
 基本的には「スピカ」型の拡大改良型であるが、主砲は1基減じられており、かわりに対空火器とし て20ミリ機関砲が多数搭載されている。また魚雷発射管は3連装のものに変更されたため、全部で6 門に増強となった。
 イタリアが1943年9月に休戦してしまったため、建造が計画された52隻のうち起工できたのは 16隻に過ぎず、大戦中にイタリア海軍へ就役できたのもネームシップである「アリエーテ」1隻のみ で、「アリエーテ」は戦後もイタリア海軍で活躍したが、他の姉妹艦の大半はドイツ軍に接収後、独海 軍水雷艇として竣工させられ戦没した(当ページでは起工できた16隻のみを掲載している)。

注意!「この型は同型艦が多いため他のページとは年表の形が異なります。年月日は総て西暦表示です。」
表内の略称について
建造所略号:
ANS =アンサルド社Cantieri Ansaldo
CNQ =CNQフューメ工廠Cantiere Navali del Quarnaro (Fiume)
TRI =CRDAトリエステ造船所Cantieri Riuniti de l'Anreitico (Trieste)
アリエーテ型水雷艇の歴史
艦番艦名造船所起工進水竣工戦歴など
 アラバルダ[Alabarda]TRI'43.03.24'44.05.07'44.09.27'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA42」と改名、独軍の手で進
水・竣工、'45.03.21ベニスにて
連合軍機の爆撃を受け沈没
AEアリエーテ[Ariete]ANS'42.07.15'43.03.06'43.08.05'49年戦時賠償としてユーゴス
ラビアへ譲渡、艦名を「ドゥル
ミトル」[Durmitor]と改名、
'63年ユーゴスラビア除籍
 アルトゥーロ[Arturo]ANS'42.07.15'43.03.27'43.10.04'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA24」と改名、独軍の手で竣
工、'45.03.18ジェノア湾にて英
「ミーティア」 「ルックアウト」
と交戦沈没
 アウリーガ[Auriga]ANS'42.07.15'43.04.15'43.12.28'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA27」と改名、独軍の手で竣
工、'44.07.09ポルトフェッラー
イオ(イタリア)沖にて触雷沈没
 バレストラ[Balestra]CNQ'42.09.05'--.--.--'--.--.--'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA47」と改名、'45.02.20建造
途中に連合軍機の爆撃を受け
大破、'49年残存パーツを使い
ユーゴスラビア艦「ウチカ」[Učka]
として竣工、'71年ユーゴスラビ
ア除籍
 ダガ[Daga]TRI'43.01.09'43.07.15'44.03.27'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA39」と改名、独軍の手で竣
工、'44.10.05英機動敷設艇
「ML1227」を撃沈(共同)、
'44.10.16サロニカ(ギリシア)沖
にて搭載機雷暴発により大破、
後に自沈処分
 ドラゴーネ[Dragone]ANS'42.07.15'43.08.14'44.04.15'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA30」と改名、独軍の手で竣
工、'44.06.15ラ・スペーツィア近
海にて米魚雷艇「PT-552」「PT
-558」「PT-559」と交戦沈没
 エリダーノ[Eridano]ANS'42.07.15'43.06.12'44.03.06'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA29」と改名、独軍の手で竣
工、'45.03.18ジェノア湾にて英
駆「ミーティア」「ルックアウト」
と交戦沈没
 フィオンダ[Fionda]CNQ'42.07.27'44.01.31'--.--.--起工は'42.06.28説もある
'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA46」と改名、'45.02.20艤装
途中に連合軍機の爆撃を受け
大破着底、'47年ユーゴスラビ
アの手で浮揚、艦名を「ベレビ
ト」[Velebit]とするがユ海軍へ
の編入はされず放棄
 グラディオ[Gladio]TRI'43.01.09'43.06.15'44.01.08'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA37」と改名、独軍の手で竣
工、'44.09アドリア海にて英駆
「トロウブリッジ」「チューマルト」
と交戦損傷、'44.10.07サロニカ
沖にて英駆「テーマガント」「トゥ
スカン」
と交戦沈没
 ランチア[Lancia]TRI'43.03.24'44.05.07'44.09.07'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA41」と改名、独軍の手で進
水・竣工、'45.02.17トリエステ
にて連合軍機の爆撃を受け大
破、'45.05.01爆破自沈
 プーナーレ[Pugnale]TRI'43.01.09'43.08.01'44.10.17'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA40」と改名、独軍の手で竣
工、'45.05.04モンファルコーネ
港にて自沈
 リゲル[Rigel]ANS'42.07.15'43.05.22'44.01.23'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA28」と改名、独軍の手で竣
工、'44.09.04ジェノアにて連合
軍機の爆撃を受け大破放棄
 スパーダ[Spada]TRI'43.01.09'43.07.01'44.02.12'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA38」と改名、独軍の手で竣
工、'44.10.05英機動敷設艇
「ML1227」を撃沈(共同)、
'44.10.05エーゲ海にて英護衛
空母「ストーカー」艦載機の攻
撃を受け大破、'44.10.13ボロス
(ギリシア)沖にて自沈処分
 スピカ(2代)[Spica(2)]CNQ'42.01.12'44.01.30'44.09.08起工は'42.01.14説もある
'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA45」と改名、独軍の手で進
水・竣工、'45.04.13フューメ沖
にて英魚雷艇隊と交戦沈没
 スッテラ・ポラーレ
[Stella Polare]
CNQ'42.04.01'43.07.11'44.01.15'43.09独軍に接収され、艦名を
「TA36」と改名、独軍の手で竣
工、'44.03.18アドリア海にて触
雷沈没


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