”R”型 輸送潜水艦

"R"("Romolo") Class Transport Submarines
Sommergibile da Trasporto(SS) Classe "R"("Romolo")


イタリア王国海軍 イタリア海軍


Remo
「レモ」
スペックデータ
排水量(水上):2,210t排水量(水中):2,606t全長:(全)87.0m
出力(水上):2,600hp出力(水中):900hp全幅:7.8m
最大速力(水上):14.0kt最大速力(水中):6.5kt吃水:6.13m
航続距離(水上):9ktで12,000浬航続距離(水中):3.5ktで110浬乗員数:63名
燃料搭載量:重油200t安全潜行深度:100m
主機関:Tosi式ディーゼル機関×2基+Marelli製電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷搭載せず》20mm単装機関砲3基
(一部の艦には自衛用として艦首に45cm魚雷発射管2門(魚雷2発搭載)装備の計画があった)

同型艦名(2隻+未竣工9隻)
レモ[Remo]R3〜R12[R3-R12]

”R”型輸送潜水艦について

 第二次大戦に参戦後、イタリア海軍は極東方面から貴重な戦略物資を輸送するためや北アフリカ戦線への物資輸送に使用する目的もあり、輸送潜水艦の建造を計画した。そこで建造されたのが当”R”型である。
 兵装は対空用の機関砲のみとし魚雷兵装を廃したことで艦内に大きな貨物スペースを設け、約600トンもの物資を輸送できるようになっている。また極東への航海を想定して航続距離も12,000浬と長大なものとなっている。船体構造は「フォカ」型に似た一部複殻構造の艦 であった。

 全部で12隻の建造が計画されたが、イタリア降伏までに竣工したのは2隻のみであり、この2隻も輸送任務に従事することなく戦没してしまっている。また休戦後にドイツ軍が接収した建造中の艦も結局は終戦までに竣工することはできなかった。


”R”型輸送潜水艦の歴史
ロモロ[Romolo]
1942年 7月21日トシ(Cantieri Tosi)社にて起工
1943年 3月21日進水
       6月19日竣工
       7月18日シシリー島沿岸にて英哨戒機の攻撃を受け沈没
レモ[Remo]
1942年 9月 5日トシ社にて起工
1943年 3月28日進水
       6月19日竣工
       7月15日タラント湾にて英潜「ユナイテッド」の雷撃を受け沈没
R3[R3]
1943年 3月トシ社にて起工
 未竣工のままイタリア海軍へ引き渡し
       9月イタリア降伏に伴い工事中止
1946年 9月 7日船台を空けるため進水。翌年解体処分
R4[R4]
1943年 3月トシ社にて起工
 未竣工のままイタリア海軍へ引き渡し
       9月イタリア降伏に伴い工事中止
1946年 9月30日船台を空けるため進水。翌年解体処分
R5[R5]
1943年 3月トシ社にて起工
       9月イタリア降伏に伴い工事中止。船台上で解体される
R6[R6]
1943年 3月トシ社にて起工
       9月イタリア降伏に伴い工事中止。船台上で解体される
R7[R7]
1943年 3月 1日CRDAモンファルコーネ(Cantieri Riuniti de l'Anreitico Monfalcone)にて起工
       9月イタリア降伏に伴い独軍に接収され、艦名を「UIT-4」と改名
      10月21日(同月31日説あり)進水
1944年 5月25日モンファルコーネにて連合軍機の爆撃を受け大破
1945年 5月 1日ドイツ軍により自沈。翌年、浮揚解体処分
R8[R8]
1943年 3月 1日CRDAモンファルコーネにて起工
       9月イタリア降伏に伴い独軍に接収され、艦名を「UIT-5」と改名
      12月28日進水
1944年 5月20日連合軍機の爆撃を受け大破
(45年3月16日被爆沈没説あり)
1945年 5月 1日ドイツ軍により自沈。翌年、浮揚解体処分
R9[R9]
1943年 3月 1日CRDAモンファルコーネにて起工
       9月イタリア降伏に伴い独軍に接収され、艦名を「UIT-6」と改名
1944年 2月27日進水
1945年 3月16日連合軍機の爆撃を受け大破
       5月 1日ドイツ軍により自沈。翌年、浮揚解体処分
R10[R10]
1943年 2月24日OTOムッジアーノ(Odero-Terni-Orlando Muggiano)造船所にて起工
1943年 9月イタリア降伏に伴い独軍に接収され、艦名を「UIT-1」と改名
1944年 7月12日進水
1945年 4月24日ドイツ軍の手で自沈。47年浮揚解体
R11[R11]
1943年 3月10日OTOムッジアーノ造船所にて起工
       9月イタリア降伏に伴い独軍に接収され、艦名を「UIT-2」と改名
1944年 8月16日進水
1945年 4月24日ドイツ軍の手で自沈。47年浮揚解体
R12[R12]
1943年 5月13日OTOムッジアーノ造船所にて起工
       9月イタリア降伏に伴い独軍に接収され、艦名を「UIT-3」と改名
1944年 9月29日進水
1945年 4月24日ドイツ軍の手で自沈
1946年浮揚修理され、燃料貯蔵はしけ「GR523」として再利用される
1954年映画「大いなる希望」[La grande speranza]撮影に使用される
1978年廃船


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