沿岸(中型)潜水艦 ペルラ型

"Perla" Class Coastal Submarines
Sommergibile Costiero(SC) Classe "Perla"


イタリア王国海軍 他 イタリア海軍 スペイン海軍 イギリス海軍 ギリシア海軍


Perla
Iride
(上段)「ペルラ」/(下段)「イリデ」
スペックデータ(排水量や寸法は設計値)
排水量(水上):697.25t排水量(水中):856.4t全長:(全)60.18m
出力(水上):1,400hp出力(水中):800hp全幅:6.45m
最大速力(水上):14.0kt最大速力(水中):7.5kt吃水:4.7m
航続距離(水上):8ktで5,200浬航続距離(水中):4ktで74浬乗員数:47名
燃料搭載量:重油80t安全潜行深度:80m
主機関:複数メーカー(CRDA、Fiat、Tosi)式ディーゼル機関×2基+(Marelli、CRDA)製電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷12〜14発搭載》53.3cm魚雷発射管6門(艦首4、艦尾2)、
47口径10cm単装砲1基、13.2mm単装機銃2基
(Irideは甲板砲を撤去し人間魚雷(SLC)4機搭載へ改造(1940年)、Ambraは同じく3機搭載へ改造(1942年))

同型艦名(10隻)
ペルラ[Perla]アンブラ[Ambra]ベリッロ[Berillo]コラッロ[Corallo]
ディアスプロ[Diaspro]ジェンマ[Gemma]イリデ[Iride]マラキーテ[Malachite]
オニーチェ[Onice]トゥルケーセ[Turchese] 

沿岸(中型)潜水艦 ペルラ型について

 「シレナ」型に続いて建造された沿岸用潜水艦(”600”型シリーズ)。「シレナ」型の一部改良型で、船体サイズが若干大きくなり搭載燃料が増加したことなどで航続距離が伸びている。1935年にCRDA社及びOTO社にて全10隻が建造され、翌年就役した。基本的な設計は両社とも同じであるが、司令塔の形状など細部形状に差異がある。
 姉妹艦のうち「アンブラ」と「イリデ」は大戦中に人間魚雷(Siluro a lenta corsa。低速静粛魚雷。略称はSLC。潜水服を着た特殊部隊員が搭乗する水中スクーターのようなもので、俗に「豚」[maiale]とも呼ばれた)の搭載母艦として改造が加えられ、上甲板に人間魚雷搭載用の水密筒が設置された。

 第二次大戦では主に地中海で行動し、イタリア休戦までに5隻が戦没した。また大戦中にイギリスが拿捕した「ペルラ」は1943年にギリシアへ譲渡されている。


沿岸(中型)潜水艦 ペルラ型の歴史
ペルラ[Perla]
1935年 8月31日CRDAモンファルコーネ(Cantieri Riuniti de l'Anreitico Monfalcone)にて起工
1936年 5月 3日進水
       7月 8日竣工(1937年説も有る)
1940年 6月〜第二次大戦に参加。紅海、地中海方面で行動
1942年 7月 9日ベイルート沖にて英コルベット「ハイアシンス」の攻撃を受け損傷
潜航不能となり浮上、拿捕される
1942年?英海軍籍に編入。艦名を「P712」と改名
1943年 1月ギリシア海軍に貸与。艦名を「マトロゾス」[Ματρώζος(Matrozos)]と改名
1947年第一線任務から退き、予備役となる
1954年除籍、後にスクラップ
アンブラ[Ambra]
1935年 8月28日OTOムッジアーノ(Odero-Terni-Orlando Muggiano)造船所にて起工
1936年 5月28日進水
       8月 4日竣工
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
1941年 3月31日クレタ島南方にて英軽巡「ボナヴェンチュラ」を撃沈
1942年人間魚雷搭載艦への改修工事を実施
      12月北アフリカ方面で人間魚雷作戦に従事
1943年 9月 9日イタリア休戦に伴いラ・スペーツィアにて自沈
ベリッロ[Berillo]
1935年 9月14日CRDAモンファルコーネにて起工
1936年 6月14日進水
       8月 5日竣工
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
      10月 2日サディ・バラニ沖にて英駆「ハヴォック」「ヘイスティ」の攻撃を受け沈没
コラッロ[Corallo]
1935年10月 1日CRDAモンファルコーネにて起工
1936年 8月 2日進水
       9月26日竣工
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
1942年12月13日ボウキー沖にて英スループ「エンシャントレス」の攻撃を受け沈没
ディアスプロ[Diaspro]
1935年 9月21日CRDAモンファルコーネにて起工
1936年 7月 5日進水
       8月28日竣工
1937年 8月スペイン内乱に際し警備任務に従事
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
1942年 4月〜潜水艦学校の練習艦として使用される
      11月〜戦線復帰。北アフリカ沿岸等で行動
1943年 9月 8日イタリア休戦に伴いアルジェリアにて連合軍指揮下に入る
1944年〜北アフリカへの輸送任務などに従事
1945年 8月 2日タラントにて武装解除となり、繋留船となる
1948年 2月 1日除籍。後にスクラップ
ジェンマ[Gemma]
1935年 9月 7日CRDAモンファルコーネにて起工
1936年 5月21日進水
       7月 8日竣工
1937年 8月スペイン内乱に際し警備任務に従事
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
      10月 8日カルパトス島近海にて伊潜「トリチェコ」の誤射雷撃を受け沈没
イリデ[Iride]
1935年 9月 3日OTOムッジアーノ造船所にて起工
1936年 7月30日進水
      11月 6日竣工
1937年スペイン内乱に際しフランコ軍へ貸与
艦名を「ゲネラル・ロペス」[General Gonzalez Lopez]と改名
1940年 1月?イタリアへ返還。艦名を「イリデ」に戻す
       6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
       8月人間魚雷搭載艦への改修工事を実施
       8月22日ボンバ湾にて英空母「イーグル」艦載機の爆撃を受け沈没
マラキーテ[Malachite]
1935年 8月31日OTOムッジアーノ造船所にて起工
1936年 7月15日進水
1936年11月 6日竣工(1937年1月6日説有り)
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
1943年 2月 9日サルジニア沖にて蘭潜「ドルフィーン」の雷撃を受け沈没
オニーチェ[Onice]
1935年 8月27日OTOムッジアーノ造船所にて起工
1936年 6月15日進水
       9月 1日竣工
1937年スペイン内乱に際しフランコ軍へ貸与、艦名を「アグイラル・タブラダ」
[Aguilar Tablada]と改名(イタリアへの返還日不明)
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
       9月28日メッシーナ港にてスループ艦「ディアナ」と衝突、損傷を負う
1943年 9月 9日イタリア休戦に伴いシチリアにて連合軍指揮下に入る
1947年 3月27日除籍。後にスクラップ
トゥルケーセ[Turchese]
1935年 9月27日CRDAモンファルコーネにて起工
1936年 7月19日進水
       9月21日竣工(1937年説有り)
1940年 6月〜第二次大戦に参加。地中海方面にて行動
1943年 9月 9日イタリア休戦に伴いボナ(アルジェリア)にて連合軍指揮下に入る
1948年 2月 1日除籍。後にスクラップ


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