トレント型 重巡洋艦

"Trento" Class Heavy Cruisers
Incrociatori Pesanti Classe "Trento"


イタリア王国海軍


Trieste
スペックデータ
排水量:(満)13,540t ボイラー:Yarrow罐・重油専焼×10基 燃料搭載量:重油2,120t
全長:(全)196.96m
全幅:20.60m 主機:Parsons式ギヤードタービン×4基、4軸推進
吃水:6.80m(平均値)
出力:150,000hp
武装:
50口径8inch連装砲4基、47口径10cm連装砲8基、40mm
単装機関砲4基、21inch魚雷4連装発射管2基、水偵3機搭載
(後に10cm砲2基を廃し37mm連装機関砲4基が追加された)
最大速力:35.0kt
航続距離:16ktで4,160浬
乗員定数:723名

同型艦名(2隻)
トレント[Trento]トリエステ[Trieste]

トレント型重巡洋艦について
 イタリア海軍初の条約型重巡として建造されたモデル。ワシントン条約では排水量などに制限が設けられ ているが、砲の口径によって軽巡・重巡の区分けはされていなかったため、イタリア海軍は当初この艦を速 力重視の軽防御艦として軽巡洋艦に類別していた(後にロンドン条約で砲口径の区分けが設定されたため、 重巡洋艦に類別されるようになった)。
 イタリア海軍が仮想敵として重視していたフランス海軍が偵察などに使用するため防御力を犠牲にして速 度を高めた「デュケーヌ」型重 巡を建造したのと同様に、当クラスも防御装甲を(フランス艦ほど極端では無いが)薄くして船体を 軽くすることで高速を発揮できるように設計されている。
 当時のイタリア大型艦の特徴として航空艤装は艦首部に設けられていることが挙げられるが、当艦も第一 砲塔前から艦首に向かって艦中心線上に射出機を設けている。この方式は艦の航行速度が加わるため水偵の 発艦時に射出機の性能が高くなくても発進できる利点があるが、戦闘時には主砲発射の障害となるため水偵 の射出作業が出来なくなる欠点もあった。
 第二次大戦では緒戦から英艦隊を相手に幾度かの海戦を戦っているが、イタリア軍艦の例に漏れず防御力 の無さがネックとなり、それほど目立った活躍を行えないまま両艦とも戦没している。

トレント型重巡洋艦の歴史
トレント[Trento]
1925年 2月 8日OTO[Odero Terni Orlando]リヴォルノ造船所にて起工
1927年10月 4日進水
1929年 4月 3日竣工
1930年代後半対空兵装の強化などが行われる
1939年 6月〜イタリア参戦により第二次大戦に参加
1940年 7月 9日カラブリア岬沖海戦に参加
     11月11日タラント軍港にて英軍の空襲を受ける。爆弾が命中するが不発だったため被害なし
     11月下旬テウラダ岬沖で英巡洋艦と遭遇するが、共に命中弾無しに終わる
1941年 3月27日マタパン岬沖海戦に参加
1941年後半〜北アフリカへの船団護衛任務に従事
1942年 3月22日第二次シルテ湾海戦に参加
      6月14日マルタ島への輸送任務(ヴィラガス作戦)中の英艦隊と交戦。英軍機の爆撃を受け大破
      6月15日英潜水艦「アンブラ」の雷撃を受け沈没
トリエステ[Trieste]
1925年 6月22日STT[Stabilimento Tecnico Triestino]トリエステ造船所にて起工
1926年10月24日進水
1928年12月21日竣工
1930年代後半対空兵装の強化などが行われる
1939年 6月〜イタリア参戦により第二次大戦に参加
1941年 3月27日マタパン岬沖海戦に参加
     11月21日英潜水艦「ウトモスト」の雷撃を受け損傷
1943年 4月10日サルジニア島ラ・マッダレーナ湾内にて米軍機の爆撃を受け沈没


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