水上機母艦 ジュゼッペ・ミラーリア

Seaplane Tender "Giuseppe Miraglia"
Nave appoggio idrovolanti "Giuseppe Miraglia"


イタリア王国海軍 イタリア海軍


Giuseppe Miraglia
「ジュゼッペ・ミラーリア」(1930年代)
スペックデータ
排水量:(満)5,913t ボイラー:Yarrow罐・重油専焼×8基 燃料搭載量:重油 430t
全長:(全)121.2m
全幅:(船)15.0m 主機:Parsons式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:5.2m
出力:12,000hp
武装:
35口径10.2cm単装砲4基、13.2mm単装機銃12基、
水上機16〜20機搭載可能(大戦時はIMAM「Ro.43」を搭載)
最大速力:21.0kt
航続距離:不明
乗員定数:196名

同型艦名(1隻)
ジュゼッペ・ミラーリア [Giuseppe Miraglia]

水上機母艦ジュゼッペ・ミラーリアについて

 第一次世界大戦終結後の1920年代になって、イタリア海軍は水上機の有用性に目を付け、大型の水上機母艦1隻を建造することにした。費用の関係から船体は建造中だった貨客船を買収することにし、イタリア国有鉄道の連絡船「チッタ・ディ・メッシーナ」[Città di Messina]を進水後に購入、母艦へ改造することになった。
 商船形式の船体中央部に艦橋や煙突、格納庫などの上部構造物を集め、艦の前後は低い形状(中央船楼型)をしており、艦首・艦尾には旋回式のカタパルトが設置されている。一段低くなった前後甲板には自衛用の10センチ単装砲が配置されているが、この砲は対水上艦用で対空戦闘は考慮されていなかった。格納庫には十数機の小型水上機が搭載可能であったが、大型水上機(カント「Z506」等)もクレーンで甲板上に釣り上げて整備することが可能だった。

 1927年に就役した当艦は、1935年の第二次エチオピア戦争(エチオピアを植民地化するための侵攻)や1936年のスペイン内戦に参加し、第二次大戦にイタリアが参戦すると地中海で作戦に従事した。イタリアが連合国と休戦するとマルタ島へ抑留され、戦争終結後はイタリアに戻って復員兵輸送や魚雷艇隊の宿舎船として使用された後、1950年に除籍・解体処分となっている。


水上機母艦ジュゼッペ・ミラーリアの歴史
ジュゼッペ・ミラーリア [Giuseppe Miraglia]
1921年 3月 5日ラ・スペーツィア工廠[Regio Arsenale della Spezia]にて国有鉄道連絡船
「チッタ・ディ・メッシーナ」として起工
1923年12月20日進水
1925年 1月24日イタリア海軍が購入。水上機母艦としての改造工事を実施
1926年?荒天のため港内で転覆。引き揚げ後、艤装工事と平行して修理を実施
1927年11月 1日竣工。イタリア海軍水上機母艦「ジュゼッペ・ミラーリア」として就役
1935年10月〜第二次エチオピア戦争勃発。アフリカ方面へ進出し行動
1936年 7月〜スペイン内戦勃発。兵器等の輸送を行いナショナリスト派(フランコ軍)を支援
1939年 9月〜(第二次大戦勃発)
1940年 6月〜イタリア参戦。地中海などで航空機の輸送任務に従事
      11月11日タラント軍港停泊中、連合軍の空襲を受けるも損傷なし(タラント空襲)
1943年 9月〜イタリアは連合軍と休戦。艦隊はマルタ島に抑留される
1945年 5月〜欧州での戦闘終了により抑留解除。本国に戻り復員兵輸送などに従事
1946年〜タラントに係留され、魚雷艇隊の宿舎船などとして使用
1950年 7月15日除籍。後にスクラップとして売却、解体


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