メーヴェ型(1923年型) 水雷艇

"Möwe" Class Torpedo Boats (Type1923)
Torpedoboote "Möwe" Klasse (Typ1923)


ドイツ海軍 ドイツ海軍


Greif&Mowe(手前がGreif)
スペックデータ(【 】内はMöweの数値)
排水量:(基)924t
    【(基)900t】
ボイラー:メーカー不詳水管罐・重油専焼×3基 燃料搭載量:不明
全長:(全)87.7m
   【(全)87.0m】
全幅:8.43m
   【8.30m】
主機:Blohm&Voss式もしくはSchichau式ギヤードタービン×2基、
    2軸推進
吃水:3.65m
出力:22,000hp
武装:
45口径10.5cm単装砲3基、20mm単装機関砲2基(大戦中に
37mm機関砲4基、20mm機関砲4基まで増強)、50cm魚雷3連装
発射管2基(1931年に53.3cm3連装2基に換装)、機雷30個搭載
最大速力:33.5kt
航続距離:17ktで1,800浬
乗員定数:120〜129名

同型艦名
メーヴェ[Möwe]ゼーアードラー[Seeadler]アルバトロス(初代)[Albatros(1)]
グライフ[Greif]コンドア[Kondor]ファルケ[Falke]

メーヴェ型水雷艇について
 第一次大戦敗戦により海軍力保有を制限されていたドイツ海軍がベルサイユ条約の規定の基で第一次大戦後始めて建造した水雷艇。条約では排水量上限を800トンに設定されていたので、重量軽減のため電気溶接が多用されたが最終的に排水量は900トン超となっている。
 建造当初は駆逐艦に分類されていたが、1934年に大型駆逐艦の”Z.1”型駆逐艦が起工したため水雷艇に類別変更となっている。WW1でのイギリス海軍水雷艇に範を取った設計となっているが、10.5センチ砲3門に3連装魚雷発射管2基と重武装であり、実際には駆逐艦の代替戦力として計画されていたことが判る。
 1923年計画のため「1923年」型や全艦の艦名が鳥の名称であることから「猛禽」[Raubvogel]型などとも呼ばれる当クラスは、第二次大戦では沿岸海域での哨戒任務などに従事し、全艦が戦没している。

メーヴェ型水雷艇の歴史
メーヴェ[Möwe]
1925年 5月 2日ヴィルヘルムスハーフェン工廠にて起工
1926年 3月24日進水
      10月 1日竣工
1934年水雷艇に類別変更
1936年〜スペイン内乱に際し沿岸部の警備活動に従事
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため戦争状態となる
1940年 4月オスロ占領作戦(ヴェーゼル演習作戦)に参加
       5月 9日ノルウェー沖にて英潜「タークー」の雷撃を受け損傷
ヴィルヘルムスハーフェンにて修理を実施
1942年 4月戦線に復帰。デンマーク近海やフランス近海の警備任務に従事
1944年 6月15日ル・アーブル沖にて英軍機の爆撃を受け沈没
ゼーアードラー[Seeadler]
1925年10月 5日ヴィルヘルムスハーフェン工廠にて起工
1926年 7月15日進水
1927年 5月 1日竣工
1934年水雷艇に類別変更
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため戦争状態となる
1940年 4月オスロ占領作戦(ヴェーゼル演習作戦)に参加
1942年 2月英仏海峡突破作戦(ツェルベルス作戦)に参加
       5月13日ブールージュ沖にて英魚雷艇「MTB219」の雷撃を受け沈没
アルバトロス(初代)[Albatros(1)]
1925年10月 5日ヴィルヘルムスハーフェン工廠にて起工
1926年 7月15日進水
1927年 5月 5日竣工
1934年水雷艇に類別変更
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため戦争状態となる
1940年 4月オスロ占領作戦(ヴェーゼル演習作戦)に参加
       4月10日オスロフィヨルド沿岸にて海岸砲台の砲撃を受け大破
沈没を防ぐため浅瀬に乗り上げる
       5月 4日廃棄が決定。後に解体される
グライフ[Greif]
1925年10月 5日ヴィルヘルムスハーフェン工廠にて起工
1926年 7月15日進水
1927年 3月15日竣工
1934年水雷艇に類別変更
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため戦争状態となる
1940年 4月オスロ占領作戦(ヴェーゼル演習作戦)に参加
1943年 5月〜フランス沿岸部での警備任務に従事
1944年 5月23日ウィストラム(フランス)沖にて英艦攻の攻撃を受け沈没
コンドア[Kondor]
1925年11月17日ヴィルヘルムスハーフェン工廠にて起工
計画当初艦名の綴りは[Condor]だった
1926年 7月15日進水
1927年 3月15日竣工
1934年水雷艇に類別変更
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため戦争状態となる
1940年 4月オスロ占領作戦(ヴェーゼル演習作戦)に参加
1942年 2月英仏海峡突破作戦(ツェルベルス作戦)に参加
1944年 5月24日シェルブール=ル・アーブル間にて触雷大破
       7月31日ドック入渠中に連合軍機の爆撃を受け破壊される。戦後解体処分
ファルケ[Falke]
1925年11月17日ヴィルヘルムスハーフェン工廠にて起工
1926年 9月22日進水
1927年 8月15日(8月1日説も有り)竣工
1934年水雷艇に類別変更
1939年 9月〜第二次大戦勃発のため戦争状態となる
1942年 2月英仏海峡突破作戦(ツェルベルス作戦)に参加
1944年 6月15日ル・アーブル沖にて英爆撃機の爆撃を受け沈没


検索画面に戻るときはブラウザの「戻る」等の機能を使用してください。 LAST UPDATE 2006,01,09