防空艇 クリスチャン・デア・グロッセ

Antiaircraft warfare Boat "Krischan der Große"
Flakträger "Krischan der Große"


ドイツ空軍 ドイツ空軍


Krischan der Grose
防空艇「クリスチャン・デア・グロッセ」(1943年改修後)
スペックデータ
排水量:(満)112t ボイラー:−−−−− 燃料搭載量:ガソリン搭載量不明
全長:(全)38.5m
全幅:5.9m 主機:BMW社製ガソリンエンジン×3基、3軸推進
    (大戦後半にメーカー不詳のディーゼル機関へ換装)
吃水:1.5m
出力:2,000hp
武装:
42口径8.8cm単装高射砲2基(後に1基(※))、80口径37mm単装機関砲1基、
65口径20mm4連装機関砲1基(後に2基(※))
((※)1943年に8.8cm高射砲1基を20mm4連装機関砲1基に換装)
最大速力:18.0kt
航続距離:18ktで860浬
乗員定数:不明

同型艦名(1隻)
クリスチャン・デア・グロッセ [Krischan der Große]

防空艇クリスチャン・デア・グロッセについて

 ドイツ航空省は1939年にイギリス海峡(特にオランダやフランス沿岸)で使用できる対空砲を搭載した小型艇の試作を空軍に命じた。これは計画されていたイギリス上陸(ゼーレーベ作戦)を想定していたものと思われている。
 空軍ではドイツの典型的な対空兵装である8.8センチ高射砲[8.8cm Flak]と37ミリ機関砲[3.7cm Flak]、それに20ミリ4連装機関砲[2cm Flakvierling]を搭載し、BMW社製の航空機用ガソリンエンジンにより3基のスクリューを駆動させる艇を設計し、1940年から建造が行われた。

 1942年に竣工した当艇は北海のオランダ沿岸などで試験運用されたが、いくつかの不備が発見されたため1943年頃に改修が行われている。改修の内容としては発火の危険性が高いガソリンエンジンをディーゼルへ換装したことや、あまり使用機会のなかった8.8センチ高射砲1基を20ミリ4連装機関砲へ換装したことが挙げられる。
 改修後も試験運用が続けられたが、1944年2月にオランダのベルゲン・アーン・ゼー沖にて英軍機の攻撃を受け沈没した。

 小回りが利く防空艦艇として試作された当艇だったが、他に姉妹艇は無い。空軍では防空艇[Flakträger]と命名されているが、直訳すると対空砲運搬艇となる。また、同じく空軍が運用した航空保安船[Flugsicherungsschiffe]にも「クリスチャン」の艇名を持つものがあったため、これらの艇と混同されることがある。
 なお、海軍でも防空艦[Flakschiffen]と類別される艦艇があるが、これらの艦艇は旧式艦の上甲板などに対空兵装を搭載したもので、当艇とコンセプトは全く異なるものであった。


防空艇クリスチャン・デア・グロッセの歴史
クリスチャン・デア・グロッセ [Krischan der Große]
1940年蘭ロッテルダム船渠[Rotterdamsche Droogdok]にて起工
1941年進水
1942年11月19日竣工。空軍により試験運用される
1943年機関や高射砲の換装改修が行われる
1944年 2月24日ベルゲン・アーン・ゼー[Bergen aan Zee]沖にて英軍機の攻撃を受け沈没


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