Z.23型 駆逐艦

"Z.23" Class Destroyers (Type"Z1936A")
Zerstörer der "Z.23" Klasse (Typ"Z1936A")


ドイツ海軍 ドイツ海軍


Z.24

Z.28
スペックデータ(性能データは各艦によって若干の差があります)
排水量:(基)2,603t
   (Z.28は2,596t)
ボイラー:Wagner罐・重油専焼×6基 燃料搭載量:重油825t
全長:(全)127.0m
全幅:12.0m 主機:Wagner式ギヤードタービン×2基、2軸推進
吃水:4.65m
出力:70,000hp
武装:
48口径15cm単装砲4基(Z.23、25、27、29は後に前部砲塔を同連装砲へ換
装している)、83口径37mm単装機関砲4基、65口径20mm単装機関砲5
基(大戦末期に対空兵装を強化した艦もある)、21inch魚雷4連装発射管2
基、機雷60個もしくは爆雷搭載可能(投射機4)
最大速力:36.0〜37.5kt
航続距離:19ktで2,200浬程度
乗員定数:300〜332名

同型艦名(8隻)
Z.23 [Z.23]Z.24 [Z.24]Z.25 [Z.25]Z.26 [Z.26]
Z.27 [Z.27]Z.28 [Z.28]Z.29 [Z.29]Z.30 [Z.30]

Z.23型駆逐艦について
 「Z.17」型と同じく193 6年度計画で建造された大型駆逐艦。「Z.17」型の改良型として設計されたものであるが、最も大き な特徴は搭載砲が5インチ(12.7センチ)口径の物から15センチ口径へ変更されたことであろう。
 搭載砲が大きくなったため、それに併せて船体も若干拡大しており排水量は2,600トンを超えるよ うになっている。またこれまでの駆逐艦が主錨をホースパイプ格納として艦首部につり下げていたのに対 し、当クラスでは荒天時や高速航行時の飛沫発生防止のため甲板へ引き上げる方式に改められている。
 当初の計画では前部A砲塔に連装砲塔の搭載が予定されていたが、砲塔開発が遅れたため竣工当初は単 装砲塔が搭載され、後に一部の艦が連装砲塔へ換装を受けている。また大戦末期に対空兵装の強化やレー ダーの搭載も行われているが、これは各艦によってマチマチである。
 なお「Z.28」は嚮導艦や練習艦として使用するために一部設計が変更され、他の姉妹艦よりも大きな 後部甲板室を持ち、主砲配置も他の姉妹艦が前部砲塔1基、後部砲塔3基なのに対し前後に2基ずつの配置 となっている。また当クラスから記号番号以外の固有艦名は命名されなくなった。

Z.23型駆逐艦の歴史
Z.23 [Z.23]
1938年11月15日デシマーグ社(ブレーメン)にて起工
1939年12月15日進水
1940年 9月15日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。ナルヴィク付近で任務に従事
1941年 6月〜フランス方面へ転戦
     11月〜バレンツ海へ転戦
1942年 9月〜バレンツ海およびフランス近海で機雷敷設に従事
1944年 8月12日ラパリスにて連合軍機の攻撃を受け大破
      8月21日除籍。修理は実施されず放置となる
1945年 6月敗戦のためフランスに接収されるが、損傷大のため仏海軍へは編入されず
1951年スクラップとして解体される
Z.24 [Z.24]
1939年 1月 2日デシマーグ社にて起工
1940年 3月 7日進水
     10月26日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。ナルヴィク付近で任務に従事
1941年 6月〜フランス方面へ転戦
     11月〜バレンツ海へ転戦
1942年 1月〜北極海へ展開。ソビエト向け船団の阻止任務に従事
1943年 3月〜フランス方面へ転戦
1944年 8月25日ル・ヴェルドン近海にて英軍機の攻撃を受け沈没
Z.25 [Z.25]
1939年 2月15日デシマーグ社にて起工
1940年 3月16日進水
     11月30日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。ナルヴィク付近で任務に従事
1941年 6月〜フランス方面へ転戦
     11月〜バレンツ海へ転戦
1942年 1月〜北極海へ展開。ソビエト向け船団の阻止任務に従事
1943年 3月〜フランス方面へ転戦
1944年〜バルト海にて護衛任務に従事
1945年 5月敗戦による海軍解体のため除籍。英軍に接収される
1946年 2月イギリスからフランスへ引き渡し。艦名を「ホッシュ」[Hoche]と改名
1958年 1月 2日フランス海軍除籍。艦名を「廃船Q102」と改名。同年中に解体処分される
Z.26 [Z.26]
1939年 4月 1日デシマーグ社にて起工
1940年 4月 2日進水
1941年 1月11日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。バレンツ海で任務に従事
1942年 1月〜北極海へ展開。ソビエト向け船団の阻止任務に従事
      3月29日バレンツ海にて英軽巡「トリニダード」と交戦、沈没
Z.27 [Z.27]
1939年12月27日デシマーグ社にて起工
1940年 8月 1日進水
1941年 2月26日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。バレンツ海で任務に従事
1943年 9月スピッツベルゲン島攻撃(ズィツィーリエン作戦)に参加
     11月〜フランス方面へ転戦
     12月28日ビスケー湾にて英軽巡「グラスゴー」等と交戦、沈没
Z.28 [Z.28]
1939年11月30日デシマーグ社にて起工
1940年 8月20日進水
1941年 8月 9日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。北海で任務に従事
1942年 7月 1日ソビエト向け船団(PQ17船団)襲撃に参加
     11月〜ドイツ本国にてオーバーホールを実施。戦線復帰は翌年
1943年 3月〜ノルウェー方面へ展開
      7月トロンヘイムにて連合軍機の攻撃を受け損傷を負う
     12月〜バルト海へ転戦。重巡「プリンツ・オイゲン」と行動を共にする
1944年10月24日ソビエト軍機の攻撃を受け損傷を負う。修理完了は翌年2月
1945年 3月 6日ザスニッツ近海にて英軍機の攻撃を受け大破着底。戦後、浮揚解体される
Z.29 [Z.29]
1940年 3月21日デシマーグ社にて起工
     10月15日進水
1941年 6月25日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。ナルヴィク付近で任務に従事
1942年12月31日バレンツ海海戦に参加
1943年 9月スピッツベルゲン島攻撃(ズィツィーリエン作戦)に参加
     12月26日北岬沖海戦に参加
1945年 1月ドイツ本国へ帰還。以降目立った行動は無い
      5月 7日敗戦による海軍解体のため除籍。英軍に接収される
     12月イギリスからアメリカへ引き渡しされるが、損傷大のため艦籍編入されず
1946年12月16日ジュットランド近海にて自沈処分となる
Z.30 [Z.30]
1940年 4月15日デシマーグ社にて起工
     12月 8日進水
1941年11月15日竣工
 就役後、ノルウェー方面へ展開。ナルヴィク付近で任務に従事
1942年12月31日バレンツ海海戦に参加
1943年 9月スピッツベルゲン島攻撃(ズィツィーリエン作戦)に参加
     12月26日北岬沖海戦に参加
1944年 5月〜ジュットランド近海へ展開。哨戒任務に従事
     10月触雷、損傷を負う。オスロ帰還後の目立った行動は無い
1945年 5月14日敗戦による海軍解体のため除籍。同年夏頃、英軍に接収される
1946年〜標的船として使用されるようになる
1949年スクラップとして解体される


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