二等(沿岸型)潜水艦 600トン型
(シレーヌ型/シルセ型/アリアーヌ型)

"Sirene/Circé/Ariane" Class 2nd-class Submarines (600t Class)
Sous-marins de Cotiers Classe "Sirene/Circé/Ariane" (Classe des 600tonnes)


フランス海軍 他 フランス海軍 イタリア海軍


Sirene
Calypso
Danaé
(上段)「シレーヌ」/(中断)「カリプソ」/(下段)「ダナエ」(各写真とも撮影時期不詳)
スペックデータ(【 】内はシルセ型、《 》内はアリアーヌ型の数値)
排水量(水上):609t【615t】《626t》排水量(水中):757t【776t】《787t》全長:(全)64.0m【62.5m】《66.0m》
出力(水上):1,200hp【1,250hp】《1,300hp》出力(水中):1,000hp全幅:6.2m
最大速力(水上):14.0kt最大速力(水中):7.5kt吃水:4.3m【4.0m】《4.1m》
航続距離(水上):9ktで3,500浬航続距離(水中):5ktで75浬乗員数:41名
燃料搭載量:重油60t安全潜行深度:80m
主機関:Sulzer式【Schneider式】《Normand-Vickers式》ディーゼル機関×2基
      +(メーカー不詳)電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷13発搭載》55cm魚雷発射管7門(艦首2、上構内5(前方2、後方1、旋回式連装1(2門)))、
35口径7.5cm単装砲1基《45口径10cm単装砲1基(1930年代に35口径7.5cm単装砲1基へ換装)》、
8mmもしくは13.2mm単装機関銃1基

同型艦名(12隻)
シレーヌ(ロワール・シモノ)型(4隻)
シレーヌ[Sirène]ナイヤード[Naïade]ガラテ[Galatée]ニンフ[Nymphe]
シルセ(シュネデール・ローブーフ)型(4隻)
シルセ[Circé]カリプソ[Calypso]ドリス(初代)[Doris(1)]テティス[Thétis]
アリアーヌ(ノルマン・フノー)型(4隻)
アリアーヌ[Ariane]ウーリデス[Eurydice]ダナエ[Danaë]オンディーヌ(初代)
[Ondine(1)]

600トン型潜水艦について

 第一次大戦終結後の1922年度に建造が計画された二等(沿岸型)潜水艦。一等潜水艦であるルカン型と同時期の発注だが、二等潜水艦は軍が示した共通仕様書に沿った部分以外の細かな点を造船所の裁量に任せたため、12隻を造船所ごとに4隻ずつのグループに分けた分類をしている資料も見受けられる(それぞれロワール造船所製の「シレーヌ(ロワール・シモノ)型」、シュネデール社製の「シルセ(シュネデール・ローブーフ)型」、ノルマン社製の「アリアーヌ(ノルマン・フノー)型」と区分される。ノルマン社製の艦が最も用兵側に評価が高かったと伝えられている)。

 第二次大戦までに12隻のうち2隻が退役(うち1隻は事故で沈没)していたため、第二次大戦には全部で10隻が参加しているが、全艦とも終戦まで生き残ることはできず、戦没もしくは自沈している。


600トン型潜水艦の歴史
シレーヌ[Sirène]
1923年11月28日ロワール造船所(Ateliers et Chantiers de La Loire)にて起工
1925年 8月 6日進水
1927年 3月12日竣工
1938年 8月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。ツーロンを母港として行動
1940年 9月フランス降伏のため武装解除となる
1942年11月27日ドイツ軍の接収をおそれ、ツーロン港にて自沈
1943年 3月21日イタリア軍の手で浮揚されるが、修理は実施されず
1944年 1月26日連合軍機の爆撃を受け、再度沈没
1945年 6月浮揚後、スクラップ
ナイヤード[Naïade]
1923年11月23日ロワール造船所にて起工
1925年10月20日進水
1927年 5月 6日竣工
1938年10月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。ツーロンを母港として行動
1940年 9月フランス降伏のため武装解除となる
1942年11月27日ドイツ軍の接収をおそれ、ツーロン港にて自沈
1943年 3月17日イタリア軍の手で浮揚されるが、翌月浸水沈没
       7月17日再度イタリア軍の手で浮揚される
      11月24日連合軍機の爆撃を受け、再度沈没
1945年浮揚後、スクラップ
ガラテ[Galatée]
1924年 2月 1日ロワール造船所にて起工
1925年12月18日進水
1927年 5月 6日竣工
1938年 8月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。ツーロンを母港として行動
1940年 9月フランス降伏のため武装解除となる
1942年11月27日ドイツ軍の接収をおそれ、ツーロン港にて自沈
1943年 6月25日イタリア軍の手で浮揚される
       9月 9日イタリア降伏に伴い、独軍に接収される
1944年 7月 5日連合軍機の爆撃を受け沈没
1945年戦後浮揚、スクラップ
ニンフ[Nymphe]
1924年 4月 1日ロワール造船所にて起工
1926年 4月 1日進水
1927年 6月 8日竣工
1938年電気系統の不具合により退役
1941年 6月25日除籍。スクラップ
シルセ[Circé]
1924年 1月15日シュネデール社(Chantiers Schneider et Cie)にて起工
1925年10月29日進水
1929年 3月22日竣工
1938年11月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。地中海などで行動
1942年12月 8日独軍のビゼルト侵攻により鹵獲され、イタリアへ譲渡となり艦名を「FR.117」と改名
1943年 5月 6日ビゼルトにて自沈
1947年 8月12日浮揚。スクラップ
カリプソ[Calypso]
1924年 2月 7日シュネデール社にて起工
1926年 1月15日進水
1929年 5月14日竣工
1939年 3月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。地中海などで行動
1942年12月 8日独軍のビゼルト侵攻により鹵獲され、イタリアへ譲渡となる
1943年 1月30日ビゼルトにて連合軍機の爆撃を受け沈没
1947年 8月12日浮揚。スクラップ
ドリス(初代)[Doris(1)]
1924年 2月 1日シュネデール社にて起工
1927年11月25日進水
1930年 1月10日竣工
1938年頃近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。ツーロンを母港として行動
1940年 5月 9日北海にて独潜「U-9」の雷撃を受け沈没
テティス[Thétis]
1924年 2月 1日シュネデール社にて起工
1927年 6月30日進水
1929年 3月22日竣工
1938年頃近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。ツーロンを母港として行動
1942年11月27日ドイツ軍の接収をおそれ、ツーロン港にて自沈
1943年 3月 1日イタリア軍の手で浮揚されるが、修理は実施されず
1944年 8月 6日連合軍機の爆撃を受け損傷。同月15日独軍の手で自沈
1945年 9月浮揚。スクラップ
アリアーヌ[Ariane]
1923年 8月 6日ノルマン社(Chantiers Augustin Normand)にて起工
1925年 8月 6日進水
1929年 9月 1日竣工
1938年10月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。メルセルケビールを母港として行動
1940年10月オランにて武装解除される
1942年11月 9日連合軍の北アフリカ侵攻を受け、オラン港にて自沈
ウーリデス[Eurydice]
1924年 4月18日ノルマン社にて起工
1927年 5月31日進水
1929年 9月 1日竣工
1938年 9月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。メルセルケビールを母港として行動
1941年 5月14日ツーロンにて武装解除される
1942年11月27日ドイツ軍の接収をおそれ、ツーロン港にて自沈
1943年 6月25日イタリア軍の手で浮揚されるが修理は実施されず
1944年 7月 5日連合軍機の爆撃を受け沈没
1945年 4月浮揚。スクラップ
ダナエ[Danaë]
1924年 4月18日ノルマン社にて起工
1927年 9月11日進水
1929年11月 1日竣工
1938年 9月近代化改修を実施
1939年 9月〜第二次大戦に参加。メルセルケビールを母港として行動
1940年10月オランにて武装解除される
1942年11月 9日連合軍の北アフリカ侵攻を受け、オラン港にて自沈
オンディーヌ(初代)[Ondine(1)]
1923年 2月 8日ノルマン社にて起工
1925年 5月 8日進水
1928年 8月17日竣工
      10月 9日ギリシア商船「アイカテリニ・ゴウロウドリス」[Aikaterini Gouloudris]と
衝突事故を起こし沈没


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