エアクッション輸送艇(LCAC) 「1号」型

LCAC No.1 Class


5号
LCAC2105 「5号」(艦齢延伸未実施) Copyright JMSDF 海上自衛隊公式ホームページから転載
スペックデータ
排水量:(基)100t 主機:ハネウェルTF−40Bガスタービン×4基 ホバー(推進ファン2基)推進
出力:16,000馬力
全長: 26.4m
全幅: 14.3m
武装:
2基の機銃架に12.7mm機関銃、40mm擲弾銃などを装備可能
戦車1両または物資60トン搭載可能
吃水:  1.0m
最大速力:40.0kt
乗員定数:6名

エアクッション輸送艇「1号」型について
 上陸の目的地に接岸できないような大型揚陸艦(自衛隊では輸送艦と呼称)から車両や上陸部隊を地上へ輸送する方法としては、上陸用舟艇や揚陸艇などに移乗して行われるのが通例であったが、これらの舟艇では海岸線に接岸したところからは車両も部隊も自力で敵陣を突破する必要があった。上陸用舟艇のまま敵陣を突破し、敵防御線の後方で揚陸を行う手段としてアメリカ海軍などでは1970年代からホバークラフト型の上陸用舟艇が研究・開発されるようになった。
 アメリカ海軍が開発したホバークラフト型輸送艇はLCAC(Landing Craft Air Cushionの略)と名付けられ、1980年代から配備が始まっている。この揚陸艇はホバークラフトであるため、陸上の走行も可能であり、また従前の舟艇に比べ速度も向上している。欠点としてはガスタービンと大型ファンによる騒音や排気、それに艇が巻き上げる水しぶきであるが、人員を輸送する場合は艇中央の輸送スペースにモジュール(人員用コンテナ)を搭載して影響を低減させることが可能である。人員であれば180名、主力戦車なら1両を搭載して最高速度40ノットで航走することができる。
 海上自衛隊でも輸送艦「おおすみ」型の就役と同時に搭載艇として採用された。数が少ないため国内でのライセンス生産などは行われず、アメリカ国防総省の有償軍事援助(Foreign Military Sales)を利用して米国内のテキストロン・マリン・システムズ社(TMS)に発注された。これらの艇は当初各輸送艦に2隻ずつが搭載艇として固定配備されていたが、平成16年度に自衛艦へ区分変更され全6隻で第1エアクッション艇隊を編成した。これにより母艦に固定されたものではなく、柔軟な運用が可能となっている。
 導入時点では約20年程度の寿命と言われていたが、平成23年度予算から順次艦齢延伸改修が行われているため、もうしばらく現役として活躍していくであろう。

同型艦一覧
艦番艦名就役区分変更除籍建造所艦名の由来
25011号H10.3.11H16.4.8 米TMS社調達順に1号からの連番を付与
25022号H10.3.11H16.4.8 米TMS社 
25033号H14.3.12H16.4.8 米TMS社 
25044号H14.3.12H16.4.8 米TMS社 
25055号H15.2.26H16.4.8 米TMS社 
25066号H15.2.26H16.4.8 米TMS社 


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