砕氷艦「しらせ」(初代)

AGB "Sirase(1)"


しらせ
AGB5002「しらせ」Copyright JMSDF
スペックデータ
排水量:(基)11,600t 主機:三井12V42Mディーゼル×6基
    推進用電動モーター6基 3軸推進
出力:30,000馬力
全長:134.0m
全幅: 28.0m
武装:
武装なし(個人装備として自動小銃を搭載)
ヘリコプター3機搭載
(シコルスキー・S-61Aを2機、ヒューズ・OH-6Dを1機)
吃水:  9.2m
最大速力:19.0kt
乗員定数:170名+観測隊員60名

砕氷艦「しらせ」について
 長年南極観測支援に使用していた砕氷艦「ふじ」の代艦として昭和54年度予算で建造された艦。建造予算は文部省から出ているが、文部省には大型船の運用実績が無いため運用管理は海上自衛隊が任されている。
 「ふじ」同様に南極観測隊の支援任務に従事するために砕氷能力や貨物輸送能力を持っており、特に砕氷能力は厚さ約1.5メートルまでの氷を3ノットの速度で連続砕氷でき、「ふじ」よりも格段に高くなっている。これは船体が大型化したこともあるが、最新の砕氷理論によって設計された艦首部の形状にも負うところが大きい。
 南極観測隊支援のため観測隊員約60名分の居住区画と1,000トンの物資搭載スペースがあり、輸送ヘリ2機と偵察ヘリ1機を搭載する格納庫も備えている。また各種観測任務にも従事できるよう搭載観測機器も充実している。なお、海賊の襲撃に備え艦内に自動小銃(64式小銃)を少数だが搭載している。
 南極までの航海の間に暴風圏を通ることから船体の動揺を押さえるためのアンチローリングタンクや砕氷時に船体を左右に傾けるためのヒーリングタンクが装備されている。なお推進方式はディーゼルエレクトリック(ディーゼルエンジンで発電し電気モーターによる推進)を使用している。これは砕氷時の低速航行に際して前進後進の迅速な加減速を得るためである。またスクリューは昭和46年に「ふじ」がスクリュー損傷事故をおこし行動不能となった事例を鑑み3軸に増やされている。
 なお定係港は横須賀で、便宜上横須賀地方隊に所属となっているが通常の自衛艦とは運用スケジュールはかなり異なっていた。当艦は老朽化のため平成20年(2008年)に退役したが、後継となる砕氷艦「しらせ(2代)」は未完成だったため、同年出発の第50次南極観測隊は、オーストラリア船籍の民間砕氷船がチャーターされている。

同型艦一覧
艦番艦名起工進水竣工除籍建造所艦名の由来
5002しらせ
"Sirase"
S56.3.5S56.12.11S57.11.12H20.7.30日鋼鶴見南極の白瀬雪原から取った


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