ハ−9型 潜水艦(S型)

"Ha-9" Class Submarines (Type S)


第一四潜水艇
「第一四潜水艦」(1920年代初頭)
スペックデータ(ハ−9(呉工廠製))
排水量(水上):(常)529t排水量(水中):737t全長:(全)58.60m
出力(水上):2,000hp出力(水中):850hp全幅:5.18m
最大速力(水上):16.5kt最大速力(水中):10.0kt吃水:3.25m
航続距離(水上):10ktで2,050浬航続距離(水中):4ktで60浬乗員数:39名
燃料搭載量:重油(灯油) 35t安全潜行深度:40.0m
主機関:シュネデール式石油機関×2基+電動モーター×2基、2軸推進
武装:
《魚雷8発搭載》45cm魚雷発射管2門(艦首)、45cm魚雷発射筒4基(甲板上)、
7.7mm単装機銃1基
スペックデータ(ハ−10(シュネデール社製))
排水量(水上):(常)450t排水量(水中):665t全長:(全)56.74m
出力(水上):2,000hp出力(水中):850hp全幅:5.21m
最大速力(水上):17.0kt最大速力(水中):10.0kt吃水:3.10m
航続距離(水上):10ktで2,050浬航続距離(水中):4ktで60浬乗員数:39名
燃料搭載量:重油(灯油) 32t安全潜行深度:40.0m
主機関:シュネデール式石油機関×2基、2軸推進
武装:
《魚雷8発搭載》45cm魚雷発射管2門(艦首)、45cm魚雷発射筒2基(甲板上)、
短5cm単装高角砲1基

同型艦名(2隻)
ハ−9"Ha-9"ハ−10"Ha-10"

潜水艦 ハ−9型(S型)について

 潜水艦部隊の近代化を図るため日本海軍がフランスに発注したのがこの「ハ−9」型である。しかし建造途中に第一次世界大戦が勃発したため、建造していた二隻のうち一隻はフランス海軍に編入され、未完成であったもう一隻を日本へ回航して国内で工事を完了している(これが「第一五潜水艦(後のハ−10)」となった)。
 第一次世界大戦が一段落付いた1918年から「第一四潜水艦(後のハ−9)」がフランス海軍に編入された艦の代わりとして建造されているが、建造時期の違いから同型艦とは言うものの「ハ−9」のほうが一回り大きい船体となっている。
 揮発性が高く毒性の強いガソリンを使う機関から脱却し、シュネデール社製の石油機関(起動時のみガソリンを使用し、通常の燃焼には灯油(ケロシン)を使用する機関)を採用している。

 仏シュネデール社の設計なのでS型とも呼ばれる本クラスは複殻構造の船体であったため、外殻と内殻の間に燃料タンクを設置することで航続力が大きくなり、また浮力も大きかったので浮上航行での安定性に優れていたほか、居住スペースにも余裕が生まれたため、ある程度の単独行動が可能になっている。ただし速力や運動能力が劣っていたため第一線で活躍した時期は短く、沿岸防御や訓練任務などに従事した期間が長かった。


潜水艦 「ハ−9」型の歴史
「ハ−9」 
1915年 7月 8日フランスのシュネデール造船所にて進水
1916年第一次世界大戦勃発のため、フランス海軍に売却
1918年 3月28日呉工廠にて再度起工
1919年 4月 1日三等潜水艦に類別
1920年 4月30日竣工
1923年 6月15日艦名を「波号第九潜水艦(ハ−9)」と改称
1929年 4月 1日除籍
「ハ−10」 
1913年11月20日フランスのシュネデール造船所にて起工
1914年 4月 7日進水
1916年第一次世界大戦勃発のため未完成のまま日本へ回航。呉工廠にて残工事を行う
1917年 7月20日竣工
1919年 4月 1日三等潜水艦に類別
1923年 6月15日艦名を「波号第一〇潜水艦(ハ−10)」と改称
1929年 4月 1日除籍


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