魚雷艇 T−0型(試作型)

Torpedo boat Type"T-0" (Prototype)


写真なし

スペックデータ
排水量:19.6t ボイラー:−−−−− 燃料搭載量:ガソリン 搭載量不明
全長:19.0m
全幅: 4.3m 主機:九四式発動機水冷W型×2基、2軸推進
吃水: 0.64m
出力:1,800hp
武装:
7.7mm機銃1基、45cm魚雷落射機2基(魚雷2発)、
爆雷5個搭載可能
最大速力:35.0kt
航続距離:30ktで270浬
乗員定数: 7名

同型艦名(1隻)
T−0"T-0"

魚雷艇 T−0型について
 第一次大戦終結後、イギリスとドイツから魚雷艇を輸入して研究を行っていた日本海軍であったが、日本が想定していた戦略は太平洋上で行う艦隊決戦であったことから、外洋での行動が困難な小型艇への関心は薄く、あくまでも技術的側面のみの研究しか行われなかった。
 ところが、1930年代になって日中戦争が始まると、中国海軍が装備していた魚雷艇(イギリス製とドイツ製)により中国沿岸部に派遣されていた日本の軍艦が攻撃され、想定していなかった状況に日本海軍は動揺した。これにより再度の魚雷艇研究が行われることとなったのである。
 イタリアから最新鋭魚雷艇を輸入して研究を行うのと同時に、国内でも魚雷艇の試作を行うこととして設計・建造されたのが、当艇である。設計番号を「T−0」(Tは魚雷(Torpedoの略か?)を表す。以後に建造される魚雷艇も「T−」の設計番号が振られた)とされた試作艇は、昭和14年度に建造が開始され、昭和15年に竣工した。基本的にはイギリスの魚雷艇(CMB)のコピーであったが、適当なエンジンが国内になかったため、余剰となっていた旧式の航空機用エンジン(九五陸攻用の水冷発動機)が流用されている。兵装は45センチ魚雷を二発艦尾に搭載し、海上へ滑り落とすだけの単純な仕組みであった。
 船体形状などの習作でもある試作艇だったため性能的には目立ったものではないが、日本海軍初の国産魚雷艇(モーターボート)として歴史に残るものであることは間違いない。

検索画面に戻るときはブラウザの「戻る」等の機能を使用してください。 LAST UPDATE 2015,10,10