哨戒艇 第107号

Patrol Boat "No.107"
(ex United States Navy Fleet Tugboat "USS Genesee")



第107号
哨戒艇「第107号」(1918年:米曳船「ジェネシー」時の姿/Photo from Wikimedia Commons)
スペックデータ(日本海軍編入後)
排水量:(基)約900t ボイラー:不明 燃料搭載量:不明
全長:51.8m
全幅:8.8m 主機:(詳細不明)レシプロ機関×1基、1軸推進
吃水:4.9m
出力:1,000hp
武装:(日本海軍編入後)
短8cm単装高角砲1基、25mm単装機銃3基、
爆雷24発搭載(投射機1、投下軌条2)
最大速力:15.0kt
航続距離:不明
乗員定数:105名

同型艦名(1隻)
第107号"No.107"

哨戒艇 第107号について
 元はアメリカ海軍が極東に配備していた艦隊曳船「ジェネシー」(AT-55)である。この艇は日本海軍が捕獲・編入した戦利哨戒艇の中で最も古く、元をたどると1905年に建造された民間タグボート「モノカシー」[Monocacy]が最初の姿であった。太平洋戦争開戦時、当艇はフィリピンのキャビテ湾海軍基地に配備されており、日本軍がフィリピンへ侵攻してくると捕獲をおそれマニラ湾口のコレヒドール島で自沈した。
 コレヒドール島を占領した日本軍は当艇を捕獲し、その後浮揚・修理が行われたのちに昭和19年(1944年)10月に部隊へ配属された。前線ではマニラ湾の哨戒などを行っていたが、11月にコレヒドール西方にて米艦載機の攻撃により戦没した。

哨戒艇 第107号の歴史
「第107号」 
1905年米メリーランド鉄工にて民間タグボート「モノカシー」として竣工
その後、フィラデルフィア&レディング鉄道社保有となる
1917年 7月27日第一次大戦による戦力強化のため、米海軍が買収
       9月25日米海軍籍編入。フィラデルフィア工廠にて整備を実施
      11月10日艦隊へ配備。艇名を「ジェネシー」と改称
      11月20日〜欧州へ向け出発。イギリス周辺の哨戒任務などに従事
1918年11月〜第一次大戦終結後も、ヨーロッパ方面にて曳船業務に従事
1920年 7月17日艦隊曳船[Fleet Tug]に類別される
同年9月米アジア艦隊に転属、キャビテ湾へ進出
1941年12月〜太平洋戦争勃発時、米アジア艦隊に所属しマニラ湾の哨戒などに従事
1942年 5月 5日日本軍の捕獲をおそれ、コレヒドール島にて自沈
その後、コレヒドールを占領した日本軍に捕獲される
1943年頃〜日本海軍第103工作部の手により浮揚、修理が行われる
1944年 4月20日日本海軍籍に編入。哨戒艇に類別、艇名を「第107号」哨戒艇と命名
      10月13日マニラ湾にて動作試験を実施。不具合が見つかり補修を行う
      10月28日第3南遣艦隊に引き渡し。翌日部隊配備となる
      10月30日〜フィリピン周辺での哨戒や船団護衛などに従事
      11月 5日マニラ湾口にて米艦載機の攻撃を受け大破、行動不能となる
応急修理の後、手動操舵にてマニラへ向かう
      11月 6日コレヒドール島西方にて米艦載機の攻撃を受け沈没
1945年 1月10日除籍


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