第101号型・第103号型(二等)輸送艦

"No.101" & "No.103" Class (Second Class) LandingShips


第149号輸送艦

第151号輸送艦
(上段)第149号輸送艦(ディーゼル艦)/(下段)第151号輸送艦(タービン艦)(どちらも1944年)
スペックデータ(第101号型(ディーゼル機関))
排水量:(公)1,010t ボイラー:−−−−− 燃料搭載量:重油 68t
全長:72.00m
全幅:9.10m 主機:400馬力中速ディーゼル機関×3基、3軸推進
吃水:2.89m
出力:1,200hp
武装:
40口径7.6cm単装高角砲1基、25mm3連装機銃2基、
95式軽戦車なら14両を搭載可能
最大速力:13.4kt
航続距離:13ktで3000浬
乗員定数:90名
スペックデータ(第103号型(タービン機関))
排水量:(公)1,020t ボイラー:ホ号艦本式罐・重油専焼×2基 燃料搭載量:重油 208t
全長:72.00m
全幅:9.10m 主機:甲25型オールギヤードタービン×1基、1軸推進
吃水:2.94m
出力:2,500hp
武装:
40口径7.6cm単装高角砲1基、25mm3連装機銃2基、
95式軽戦車なら14両を搭載可能
最大速力:16.0kt
航続距離:往路16ktで1000浬
       復路 4ktで1700浬
乗員定数:100名

同型艦名(第101号型:SB(D))(6隻)
第101号"No.101"第102号"No.102"第127号"No.127"
第128号"No.128"第149号"No.149"第150号"No.150"
同型艦名(第103号型:SB(T))(69隻(数が多いため中略して記述してあります))
第103号"No.104"〜第126号"No.126"第129号"No.129"〜第148号"No.148"
第151号"No.151"〜第165号"No.165"第172号"No.172"〜第176号"No.176"
第184号"No.184"〜第188号"No.188" 

第101号型および第103号型二等輸送艦について
 一等輸送艦と同時に量産された輸送艦で、通常の輸送艦の設計思想とは異なり直接海岸へ接岸して搭載する陸上兵器を陸揚げする機能を持った艦である。中部ソロモンやニューギニアにおける劣勢挽回のため、連合軍の占領している島嶼に強行逆上陸することが計画されたのでこの種の艦艇が必要となった。この種の艦は連合軍の北アフリカ反攻作戦で多数使用され、日本海軍も同盟国ドイツからの情報を得て設計の参考にしたが、その前から艦政本部などでも同様の船舶について研究が続けられていたので設計から建造着手まで短い期間で完成できている。
 二等輸送艦には二種類の機関が使用されており、第101号型にはディーゼル機関が、第103号型にはタービン機関が搭載されており若干の性能差がある。ちなみに二等輸送艦は略称をSB艇と呼ばれており、搭載機関の違いによりSB(D)とSB(T)に分類呼称されていた。上掲の写真のように、機関の違いによって煙突形状が異なるため判別は難しくない。
 なお資材調達を陸軍が、建造管理を海軍が分担して行ったため、建造された二等輸送艦のうち22隻が陸軍へ引き渡され機動第何々号艇(総称は海軍と同様のSB艇もしくはES船と呼称された)として陸軍船舶工兵の手により運用されている。

注意!「この型は同型艦が多いため他のページとは年表の形が異なります。年月日は総て西暦表示です。」
二等輸送艦の歴史
艦番竣工沈没戦没場所・沈没原因機関種別・備考
101'44. 3. 8'44.10.28オルモック湾にて敵機の攻撃による
102'44. 3.15'44.10.26パナイ島西方にて米潜水艦の雷撃による
103'44. 5. 1'44. 7. 4硫黄島付近にて敵機の攻撃による
104'44. 5.25'44.12.15ルソン島沖にて敵機攻撃による
105'44. 6.15'44.10.11遠州灘にて米潜水艦「トリパング」の雷撃による
106'44. 6.30'44.12.15ルソン島リンガエン湾にて敵機の攻撃による
107'44. 7.20'45. 1. 5母島西方にて米駆逐艦の砲撃による
108'44. 7.31 香港にて終戦。'47.5.3除籍T:戦時賠償艦として英国へ引き渡し
109'44. 8.15不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
110'44. 9. 5 横須賀にて終戦。'45.9.15除籍T:戦時賠償艦として英国へ引き渡し
111'44. 9.15'44.11.24カタイガン湾にて敵機の攻撃による
112'44.10. 5'45. 1. 7ルソン島ボンドジャール岬にて座礁。その後敵機の
攻撃を受け沈没
113'44.10.15'44.11.25ルソン島ダソル湾外にて敵機の攻撃による
114'44.10.30'45. 2.17東シナ海にて敵機の攻撃による
115'44.11.13'45. 2. 2ルソン・カミング島にて敵機の攻撃による
116'44.11.24 '44. 6. 1陸軍へ機動第103号艇として引き渡しT:終戦時残存
117'44.12.22不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
118'44.12.30不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
119'45. 1.16不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
120'45. 2. 5不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
121'45. 2.20不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
122'45. 3.22不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
123'45. 4.18不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
124'45. 5. 8不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
125未竣工−−−'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
126未竣工−−−'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
127'44. 2.28'44. 9.24フィリピン・チカオ島沖にて敵機の攻撃による
128'44. 3.18'44. 6. 4モロタイ島北東にて敵機の攻撃による
129'44. 5.12'44. 8.14ブル島南方にて米潜「コッド」の雷撃による
130'44. 6. 3'44. 7. 4硫黄島にて敵機の攻撃による
131'44. 6.24'45. 7.27'45.2.10雑役船へ類別。艦名を「第一黒潮」と改名
佐世保港の交通船として使用中に触雷沈没
132'44. 6.28'44.12.27硫黄島にて米駆逐艦の砲撃による
133'44. 7. 4'44. 8. 4硫黄島にて敵機の攻撃により航行不能となる。
その後荒天のため沈没
134'44. 7.15'44.10. 4硫黄島にて荒天のため座礁。放棄される
135'44. 7.25'44.10.18ルソン島ラボック湾にて敵機の攻撃による
136'44. 8.20'44.10.18ルソン島ラボック湾にて敵機の攻撃による
137'44. 8.28 佐世保にて終戦。'45.10.5除籍T:戦時賠償艦としてソ連に引き渡し
138'44. 9. 4'44.10.26北硫黄島東方にて米潜「キングフィッシュ」の雷撃による
139'44. 9.25'44.11.12バターン半島西方にて敵機の攻撃による
140'44.10.14'45. 1.13サイゴン湾にて敵機の攻撃による
141'44.10.19'44.11.24カタイガン湾にて敵機の攻撃による
142'44.11. 2'44.11.25ルソン島ダソル湾外にて敵機の攻撃による
143'44.11.25'45. 2. 8澎湖島にて座礁。破棄される
144'44.12. 1 上海にて終戦。'47. 5. 3除籍T:戦後解体される
145'44.12.16'45. 4. 4奄美大島にて座礁。破棄される
146'44.12.30'45. 4.28福江島南方にて米潜「トリパング」の雷撃による
147'45. 1.25 横須賀にて終戦。'45.12. 1除籍T:復員船として使用後解体
148'45. 1.31不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡しT:戦後賠償艦として米国へ引き渡し
149'44. 2.20'45. 6. 1'45.2.10雑役船へ類別。艦名を「第二黒潮」と改名
ベトナム沖にて米軍機の雷撃による
150'44. 3.10'44. 7.27パラオ諸島にて敵機の攻撃による
151'44. 4.23'44.11.23パラワン島西方にて米潜水艦「ベスゴー」の雷撃による
152'44. 5.25'44. 8. 4硫黄島にて敵機の攻撃による
153'44. 6.15 呉にて終戦。'45.11.30除籍T:戦後解体処分される
154'44. 7. 5'45. 1. 5硫黄島付近にて米駆逐艦の砲撃による
155'44. 7.19不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
156'44. 8. 5不明'44. 6. 1陸軍へ機動艇として引き渡し
157'44. 8.19'44.12.24硫黄島にて敵機の攻撃による
158'44. 9. 4'44.10.10那覇にて敵機の攻撃による
159'44. 9.16'44.12.12オルモックにて敵の砲撃により大破
160'44. 9.30'44.11.24カタイガン湾にて敵機の攻撃による
161'44.10.14'44.11.25ルソン島ダソル湾にて敵機の攻撃による
162'44.10.23 '44. 9. 5陸軍へ機動第101号艇として引き渡しT:終戦時残存
163'44.10.31 '44. 9. 5陸軍へ機動第102号艇として引き渡し
戦後、台風のため門司の海岸に座礁
T:終戦時残存
164未竣工−−−'45.4.11起工。終戦のため工事中止
165未竣工−−−'45.4.28起工。終戦のため工事中止
172'45. 3.10 佐世保にて終戦。'45.12. 1除籍T:戦時賠償艦として中華民国へ引き渡し
173'45. 4. 1'45. 5.22トカラ列島西方にて敵機の攻撃による
174'45. 7.14 佐世保にて終戦。'46. 2.10除籍T:戦後解体処分される
175未竣工−−−'45.4.11進水。終戦のため工事中止
176未竣工−−−'45.6.25進水。終戦のため工事中止
184'44.11.30不明詳細不明:陸軍へ機動艇として引き渡し
185'44.12.10不明詳細不明:陸軍へ機動艇として引き渡し
186'44.12.24 詳細不明:陸軍へ機動艇として引き渡しT:終戦時残存
187'45. 1.13 詳細不明:陸軍へ機動艇として引き渡しT:終戦時残存
188'45. 1.29不明詳細不明:陸軍へ機動艇として引き渡し


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